概要
『STARWARS』シリーズにおけるスピンオフ作品の一つで、ルーカスフィルム・ストーリーグループ公認の「カノン(正史)」に属する3Dアニメシリーズ。ディズニー買収以降では唯一、ジョージ・ルーカスが制作の最後までかかわった作品である。
エピソード2『クローンの攻撃』とエピソード3『シスの復讐』の間に起こった出来事を描いている。
主に劇場映画とテレビアニメの二つが存在する。
現在では後述するアニメ『クローン大戦』を初めとして、2014年以前に制作されたスピンオフ作品はフォースの覚醒以降に制作される映画の属するカノン(正史)とはパラレルワールドとなるレジェンズ(非正史)の時系列に属すると設定されているが、本作はシーズン6までは従来の実写映画であるエピソード1~6と同様、カノンとレジェンズの両方に属している。シーズン7ではカノンとレジェンズが分けられて以降のカノン作品での設定も描かれており(レジェンズでは小惑星とされていた惑星ケッセルが標準的な質量と大気を持つ居住惑星として描かれるなど)、ここだけ完全にカノン扱いなので注意。
劇場アニメ『クローンウォーズ』
2008年に公開された劇場アニメ映画。
2003年~2005年に放映されたテレビアニメ『スターウォーズ・クローン大戦』の好評を受けて制作されたものだが、クローン大戦がエピソード2の戦いからエピソード3冒頭までの戦いを描き切ってしまったため、直接的なつながりはなく混同を避けるためにタイトルを変更し、クローン大戦がエピソード2から3までの戦いをダイジェスト形式で描いたのに対し、今作ではそれ以外の戦いにも焦点を当てている。
あらすじ
ジオノーシスでの激闘から始まったクローン大戦は銀河各地に飛び火し、各地で激戦が繰り広げられていた。
そんな中で、ハット族の中の有力者ジャバ・ザ・ハットの息子であるロッタが何者かに誘拐される事件が発生。ジャバはジェダイに救出を依頼し、パルパティーン最高議長とヨーダはオビ=ワン・ケノービとアナキン・スカイウォーカーに調査を命じる。
これを受け、惑星クリストフシスでウォーム・ロームサス率いる部隊と激闘を繰り広げるアナキンとオビ=ワン。するとそこに、アナキンの弟子を名乗る謎の少女アソーカ・タノが現れる。
テレビアニメ『クローンウォーズ』
上述した劇場アニメ版の後日談となるテレビアニメ版。日本国内ではNHK教育テレビで吹き替え版が放映された。
エピソード3へと続くジェダイと分離主義勢力との戦いを描いたシリーズではあるが、クローントルーパーやボバ・フェット、R2-D2とC-3POといった脇役やサブキャラクターをクローズアップしたエピソードも多い。また、実写映画や前述の『クローン大戦』だけでなく、従来の小説・コミック・ゲーム等のスピンオフ作品から拾い上げた設定が多く盛り込まれているのも特徴である。
シーズン8までの製作が予定されていたが、ルーカフィルムがディズニーに買収され新シリーズ「シークエル・トリロジー(レイエピソード)」の製作が決定したことによる設定改編の影響でシーズン5での打ち切りが決定した。
だがシーズン6のすでに完成したエピソードは「ザ・ロストミッション」のタイトルで配信された。2014年には未完成エピソードとしてシーズン6の「ウータパウ4部作」、2015年にはシーズン7の「バッド・バッチ4部作」が公式サイトで配信されたほか、一部設定が同じくスピンオフアニメ『反乱者たち』『バッド・バッチ』等に引き継がれている。
2020年にはディズニープラスにて最終章となるシーズン7が配信され、エピソード3の裏側でアソーカ・タノ、キャプテン・レックス、ダース・モールが迎えたオーダー66とその顛末が描かれている。