概要
ルーカスフィルム・アニメーション制作の3DCGアニメシリーズ。ルーカスフィルム公認の「カノン(正史)」に属するスピンオフ。
エピソード3『シスの復讐』とエピソード4『新たなる希望』の間の時代が舞台。
2005年にジョージ・ルーカスが企画を発表したが未制作となったドラマシリーズ「アンダーワールド」をベースにしており、ディズニーに製作が移り「プリクエル・トリロジー(レイエピソード)」の製作が決定した事で設定改編が行われ、打ち切りとなったクローンウォーズの後任エピソードとして制作された。
2014年にディズニーXDで放送が開始されたほか、2015年10月6日からテレビ東京にて地上波放送された。
あらすじ
クローン大戦での混乱の末に銀河共和国が崩壊し、パルパティーン皇帝に簒奪される形で銀河帝国が設立されてから十数年後。
帝国の軍需工場が置かれた砂漠の惑星ロザルで暮らす盗賊の少年エズラは、ふとしたことから出会った反乱組織「ゴースト・チーム」と共に銀河帝国の野望に立ち向かうことを決意。
フォースに導かれたエズラは帝国に滅ぼされたジェダイの騎士になるべく修行と戦いの日々を送る。やがてエズラ達の反抗は帝国に虐げられた人々の希望となり、各地の戦士を結集させることになり・・・。
登場人物
ゴースト・チーム/スペクターズ
- エズラ・ブリッジャー(CV:野島健児)
惑星ロザルに住むストリートキッズ。反乱活動に参加していた両親が消息不明で天涯孤独の身。フォース感応者であり、その能力を使ってそのひぐらしを繰り返していたが、スペクターズと出会ったことでロザル解放を目指す反乱運動に身を投じる。
スペクターズのリーダー格のパダワン崩れ。ケイナン・ジャラスは偽名で本名はケイレブ・デューム。エズラの資質を見抜き。彼にジェダイの訓練を施す
ケイナンと並ぶスペクターズのリーダー格。スペクターズの母船かつ住居である貨物船"ゴースト"の船長を務めるトワイレックの女性。銀河全体の帝国からの解放を目指す自由の戦士。
ヘラの相棒であるアストロメク・ドロイド。通称"チョッパー"。元共和国グランドアーミーの戦闘機隊所属だったが、クローン戦争で墜落した際にヘラに拾われてからずっと行動をともにしている。ぐうたらで愚痴り屋だが腕は確かな何でも屋。
戦闘民族マンダロリアン出身の芸術家肌な少女。マンダロリアン仕込みの高い戦闘スキルを誇ると同時に、戦場にカラースプレーなどでアートを残していくという癖がある。
- ガラゼブ・オレリオス(CV:稲葉実)
帝国に虐殺された惑星ラサンの儀仗兵の生き残りであるラサット。怪力無双で接近戦に優れる。エズラと同室同士であり凸凹コンビ。
反乱分子
- エフライム・ブリッジャー
- ミラ・ブリッジャー
エズラの両親。帝国に対する抗議活動に参加し、電波塔から市民に反帝国活動への呼びかけをおこなっていたが帝国に検挙され、それ以来消息不明。
- シーボ(CV:小野塚貴志)
帝国軍に仕える技術者として、コンピュータと接続するための装置を頭部に移植されたサイボーグ。エズラの両親とは知り合いでその消息の手がかりを知っている。
- コマンダー・ジュン・サトー(CV:魚健)
反乱組織"フェニックス中隊"を率いる中年の男性。シーズン1終盤でスペクターズと合流する。
- クアリー(CV:中博史)
オーガナ議員の協力のもと、惑星シャンティ=ポールで新型戦闘機の開発に勤しむモン=カラマリ種族の男性技術者。
- ケツー・オンヨ(CV:斉藤貴美子)
サビーヌと昔馴染みの賞金稼ぎの少女。サビーヌ同様高い戦闘スキルを持つ
- ライダー・アサデイ(CV:天神英貴)
惑星ロザルの前総督でエズラの両親の同志。現総督のブライスとは政敵同士であり、帝国によるロザル支配に反対している。政治犯として収監されていたが脱走した。
- AP-5(CV:麻生智久)
帝国の貨物船に勤務している在庫管理ドロイド。元は共和国グランドアーミーの艦隊で戦術アドバイザーをしていた。貨物船に紛れ込んだ"チョッパー"と偶然出会う。
- オビ=ワン・ケノービ(CV:森川智之)
- ヨーダ(CV:多田野曜平)
偉大なジェダイの騎士たち。記録装置や瞑想内での幻影としてエズラやケイナンを導く。
ご存じ凸凹コンビ。この時期はオーガナ一族に仕えているが、ベイルの命令でスペクターズと接触する。
ご存じオルデランの王女。表向きは帝国支持を装いつつも、物資をわざと反乱組織に「盗まれる」という形で協力していた。ロザルに視察と偽り反乱勢力支援のため降り立つ。
オルデランの元老院議員。反乱組織に密かに協力している。
- モン・モスマ(CV:さとうあい)
惑星シャンドリラの元老院議員。「ゴーマンの虐殺」なる事件で皇帝を非難する声明を出した影響で帝国から追われている
「フルクラム」の名で各地の反乱組織を密かに支援していた人物。その正体はかつてアナキン・スカイウォーカーのパダワンだったトグルータ種族の女性。
惑星シーロスで隠居している元クローントルーパー。アソーカとは深い絆で結ばれた戦友。
- チャム・シンドゥーラ(CV:咲野俊介)
ヘラの父。惑星ライロスを帝国の圧政から解放しようと奮闘する抵抗組織「ライロス解放運動」のリーダー。銀河全体の解放よりもライロスの独立を優先する方針を唱えており、ヘラ含め他の反乱組織とは対立する事も。
チャムの同志たち。なお、ヌーマはクローンウォーズに少女として登場。
- ソウ・ゲレラ(CV:立木文彦)
帝国に反抗する過激派組織"パルチザン"の首領。
- ジャン・ドドンナ(CV:秋元羊介)
反乱組織の一つ「マサッシ・グループ」を率いる将軍。シーズン3終盤でフェニックス中隊と合流する。
銀河帝国
- ダース・ベイダー/アナキン・スカイウォーカー(CV:大平透→楠大典/浪川大輔)
お馴染み帝国軍の高官にしてシスの暗黒卿。反乱組織の討伐のため暗躍し、season2では自らが前線に赴く。
- シーヴ・パルパティーン/ダース・シディアス(CV:稲垣隆史)
銀河帝国皇帝。反乱組織討伐をベイダー以下に命ずるが、その一方で自身も別の思惑で動く。
- グランド・モフ・ターキン(CV:小形満)
皇帝に次ぐ帝国内の実力者にして、ロザルを含むアウターリム宙域の最高責任者。ロザルでの反乱組織撲滅の督促を行う。
ケイナンとエズラの前に立ちはだかるジェダイ狩りを行う皇帝の配下。パウアン種族の男性で、ジェダイ・テンプル・ガードを務めていた元ジェダイ。
尋問官のあとを継ぎスペクターズに襲い掛かる帝国の新たな尋問官たち。
- エージェント・カラス(CV:丸山荘史)
帝国政府の諜報機関として主に国内の防諜を担当する帝国保安局(ISB)のエージェント。スペクターズとは何度も顔を合わせることとなる因縁の相手。またゼブにとっては故郷ラサン攻撃を指揮した仇でもある。
- カンバーレイン・アレスコ(CV:後藤ヒロキ)
ロザルの治安を維持する帝国軍司令官。ロザルの帝国アカデミーの責任者でもある。
- マイルズ・グリント(CV:木村雅史)
アレスコ配下の帝国軍管理官。
- ヨガー・リステ(CV:佐野康之)
ロザル宙域で任務に当たっている帝国軍士官。中尉。何かと出番が多い。
- マーケス・チュア(CV:あいざわゆりか)
ロザルを統治している大臣の1人。文官。プライス総督不在時には代理としてロザルの最高責任者になる。
- ヴァルト・スケリス(CV:石井康嗣)
帝国軍のエースパイロット。新型機TIEディフェンダーを駆る。
- ソクロ(CV:日村勇紀)
ロザルの街に屯しているローディアンの男性。反乱活動を帝国軍に密告することがある。
- ガル・トレイヴィス(CV:千々和竜策)
反乱組織に亡命を求めているとして放送ジャックを繰り返す元老院議員。
- ブロム・タイタス提督
帝国軍の新兵器であるインターディクター級スターデストロイヤーの指揮官...なのだが色々あって最終的にクルーザー艦長まで格下げされた。
- プライス総督(CV:林真里花)
ロザルの現総督。元はロザルの鉱山会社の一人娘。スローンのシンパの1人で、ロザルの財政難を立て直すため帝国の軍需工場を誘致し総督の座を手に入れた。
- カシウス・コンスタンチン(CV:萩野晴朗)
スペクターズと何度も顔を合わせることになる帝国軍艦隊の提督。ろくな戦果を残せてないおたんちんな愛すべき馬鹿。スローンから酷評されるほどの人物。
season3から登場した第7艦隊を率いる帝国艦隊の最高級将校。レジェンズ作品出身の人気キャラで、作中随一の策士。
その他
- ランド・カルリジアン(CV:若本規夫)
ご存じ合法違法問わず色々やってる悪党。本作では「実業家」としてスペクターズにある依頼をする。
- ワルファロ
- キットワー
帝国軍に奴隷として連行されていたウーキーの親子。ワルファロが父でキットワーが息子。
- モラド・スマール(CV:設楽統)
- マリダ・スマール
エズラと知り合いの農家の夫婦。自分の農園を帝国に接収され職を失う。
- シカトロ・ヴィザーゴ(CV:藤高智大)
ロザルに拠点を置く闇商人。スペクターズと取引をして資金などを渡している。
- ジャイ・ケル
- ザーレ・レオニス(CV:奥田隆仁)
エズラが帝国アカデミーに潜入した際の同級生たち。ザーレは本作の更に外伝となるスピンオフ作品で出番がある。
- オールド・ジョー
ロザルで酒場を営む老齢のアイソリアン男性。彼の酒場は時折スペクターズの憩いの場になる。
- アズモリガン
闇商人。ヘラの因縁の相手。
- フェン・ラウ(CV:仲野裕)
マンダロリアンの一派"ジャーニーマン・プロテクター"を率いる戦士。ケイナンとはクローン戦争中共闘していたことがある。
ラサンの虐殺を生き延びたゼブの同胞たち。チャバは預言者で、グロンはゼブの元部下の儀仗兵。ラサットの新天地として伝わる伝説の惑星「リラ・サン」を探している。
ザブラク種族でシスから追放された元暗黒卿。今回もよく喋る。
レックスと共に隠居していた元クローントルーパーたち。
- ホンドー・オナカー(CV:辻親八)
クローン大戦時代にウィークウェイ種族の海賊団を率いていた頭目。本作では単独で泥棒やらやってる悪党になっている。
- カラーニ
惑星アガマーに墜落した補給船を根白にしている分離主義勢力残党組織を率いるドロイドの将軍。クローンウォーズではソウ・ゲレラの故郷である惑星オンダロンを占領するバトルドロイドの指揮官を務め、ゲレラ率いるオンダロン反乱軍と戦った。
余談
- 本作は過去のスターウォーズシリーズの没デザインが多く利用されていることが特徴である。
- ゼブの容姿はスターウォーズの最初期の構想における後のチューバッカのデザインを転用したもの。
- チョッパーも後のR2-D2の最初期のデザインが大元である。
- 貨物船"ゴースト"のデザインもミレニアム・ファルコンの没デザインが一部流用されている。
- これ以外にもロザルで生産されているドロイドがC-3POの没デザインであったり、帝国軍の操縦手の兵装がストームトルーパーの没デザインであったりする。
- 尋問官やスローン大提督のようなレジェンズ作品(ディズニー買収前に発表され、現在は公式が制定した正規のタイムラインから外れたもう一つのパラレルワールドと再設定された作品群)から導入された設定が多く見られる。