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概要
- 映画「STARWARS」シリーズのスピンオフ作品「反乱者たち」およびその関連作品に登場する、トワイレックというエイリアン種族の女性。トワイレックの故郷である惑星ライロスを圧政から解放するために戦った英雄チャム・シンドゥーラを父にもつが、ライロスを最優先とする彼と異なり、銀河全体の圧政からの解放を志し反乱同盟に参加し、抵抗組織「スペクターズ」を率いる。
- VCX100輸送船『ゴースト』を所有しており、自ら操縦する名パイロットでもある。
経歴
バッド・バッチ
- 作品公開順では後ろになるが、時系列系では2022年1月現在一番古い時系列になる。当時(おそらく)まだ10歳前後。
- 帝国の実効支配を受けている故郷を憂いて、戦いに疲れ民衆に武器を手放すよう説得する父チャムの思惑に反して、「偵察」と称して帝国の立入禁止区域に侵入するなど無鉄砲な行動を繰り返していた。これにはチャムも彼の盟友であるクローン・キャプテン・ハウザーも頭を痛めていたが、母エレニは彼女の行動について全てお見通しだった様子。
- この頃からパイロットになる夢を持っていたらしく、父の同志であるゴビ・グリーに操縦技術を教えられていた。しかし、まだまだ腕は未熟で、ゴビ曰く「着陸は難しいからまだ任せられない」とか。劇中で帝国軍のシャトルを奪った際にも機体を岩壁にガンガンぶつけまくるなど、名パイロットになる前の彼女の姿を拝める。
- 歳が近いこともあり、バッド・バッチに付き従うオメガと友情を育む。メカニックに強い彼女にバッド・バッチの母船である「ハヴォック・マローダー」についてあれこれ聞きまくるシーンは微笑ましい。
反乱者たち
- 惑星ロザルを中心に帝国に対する抵抗運動を行う「スペクターズ」を結成し、パダワン崩れであるケイナンと共に同組織の実質的なリーダーとして、愛機のVCX100貨物船『ゴースト』を駆る。
- 「スペクターズ」の中では実質的なリーダーであると同時に「オカン」ポジション。相部屋になったため当初は仲が険悪だったゼブとエズラの仲を取り持つために2人をロザルの街に買い出しに行かせたり、ある一件で荒れているゼブの事情をエズラに代わりに説明してあげたり、船内に所構わずアートを描きまくるサビーヌにうんざりしたり(そもそも『ゴースト』はヘラの持ち船なので、持ち主として当然の反応である)、マスターとしてエズラとどう向き合うべきか思い悩むケイナンを支えたり、とまさしく自由奔放な子供たちを抱える母親のような立ち位置にあった。
- 一方でケイナンとは他のメンバーよりも古い、惑星ゴースでの事件からの付き合いだけあって、単なる同志の枠を超えた仲。その関係はケイナンがモールの裏切りで盲目になってから特に顕著になり、盲目であることを隠すためケイナンが身につけているマスクで彼の素顔が見れないことを度々残念がっている。彼が自らの命と引き換えに自分たちを逃げさせた際には、心身ともに憔悴しきっていたが、彼をシンドゥーラ氏族伝来のモニュメントに刻むことでなんとか踏ん切りをつけた。
スカリフの戦い
- 彼女自身は登場しないが、ジンたちがスカリフに侵入する独自行動を起こすために団結するシーンの背後で「シンドゥーラ将軍」なる人物を呼び出す放送がかかっていると言うファンサービスがある。
- 彼女の相棒であるドロイド"チョッパー"も、帝国の暗号を傍受していた通信員が異変をモスマに伝えるシーンの画面端にちょこっとだけ登場している。
- また、彼女の愛機『ゴースト』もスカリフの戦いのシーンで結構な頻度で見切れてる。確認できる限り、最初の艦隊集結シーンや設計図入手時の艦隊の遠景のみならず、旗艦「プロファンディティー」に襲いかかるTIEファイターをブリッジの目の前で撃墜すると言う美味しい活躍までもらっている。
- なお、この時期ケイナンは死亡、エズラは行方不明、また(詳しい時期は不明だが)「反乱者たち」のエピローグ通りならゼブは新たな故郷リラ・サンに移住し、サビーヌはエズラの遺志を継いで惑星ロザルを守っているので、かつての「スペクターズ」メンバーで『ゴースト』に乗っているのは彼女と"チョッパー"だけと言う寂しい事態も考えられる。
エンドアの戦い
- 「反乱者たち」のエピローグで、レックスと共にエンドアの戦いに参加したことが語られた。
- 短編アニメ集「フォース・オブ・ディスティニー」の一作「帝国のごちそう」では、エンドアの戦い後、腹を空かせて捕虜の帝国軍兵を食ってしまいそうになったイウォークたちに渡すレーションを分けてもらえないか依頼してきたソロに「『ゴースト』の方が『ミレニアム・ファルコン』よりも優れた船だ」と言うように意地悪をしている。彼女の『ゴースト』に対する誇りと愛情が垣間見えるエピソードと言えよう。
アソーカ
- エンドアの戦いから数年、銀河共和国が再編されたのち、共和国軍の将軍に就任しており、作中では専ら「シンドゥーラ将軍」と呼ばれている。エズラと共に既知銀河外に消えたスローン大提督の帰還を誰よりも警戒しており、同時に銀河帝国残党の動向を注意深く探っている。その為、共和国上層部に軍拡の提案をしているが、全く相手にされておらず……
スコードロン
- エンドアの戦いからジャクーの戦いの間を描くゲーム「スコードロン」では、帝国のスター・デストロイヤーに対抗できる巨大戦艦を秘密裏に建造するスター・ホーク計画の責任者に抜擢されている。
- 新共和国側の主役であるヴァンガード中隊はスター・ホーク計画を帝国残存勢力から守るため、一時的にヘラの指揮下で戦うことになる。
その後
- 現在のところ、エンドアの戦いから20年以上が経過した「フォースの覚醒」から「スカイウォーカーの夜明け」に至る3作品には登場していない。しかし、「スカイウォーカーの夜明け」の前日譚にあたる小説「レジスタンスの復活」では言及されているので、この時代もまだファースト・オーダーと戦い続けていると考えられる。
- また、エクセゴルの戦いに集結した「人民の艦隊」ではランドの駆るミレニアム・ファルコンに後続する宇宙船群の最前列に彼女の愛機『ゴースト』がいる。時代を鑑みると、船の持ち主は彼女の息子であるジェイセンに代替わりしている可能性もあるが、彼女が存命していればおそらく60代になりながらも、圧政に対する抵抗運動を続けていることになる。
関連人物
ケイナン・ジャラス
- "チョッパー"以外では「スペクターズ」で最古参の仲間であり、同志を超えた仲。「スペクターズ」ではオトン的立ち位置。
- スペクターズとして活動する前、惑星ゴースでの帝国への抵抗活動で偶然出会ってからずっと行動を共にしている。なお、ゴースの一件ではケイナンに命を救われたことがある。付き合いの古さもあって、特に視界の効かない環境でケイナンがフォースで障害物を検知し、それを伝えられた通りヘラが操縦するという離れ業を何度もするほど互いを信頼している。
- ケイナンが視力を失ってから、親密さはさらに深まっており、何度かキスをしているほど...と思いきや、やることはやってたことがエピローグで判明。
- スターウォーズ世界では種族によっては異なる種族でも子をなすことが可能であり、特に人間種族とトワイレックのダブルは彼らの息子ジェイセン以外にも登場する。なお、外見に関しては様々であるが、ジェイセンは人間種族寄りの外見。
- 実はジェイセンの名はレジェンズ作品におけるハンとレイアの息子の名前だったりする。
C1-10P/"チョッパー"
- 相棒のドロイド。ケイナン以上に古い付き合い。
- 元々はクローン戦争で惑星ライロスに墜落したスターファイターに搭載されていたドロイド。本来の持ち主が墜落で死亡してしまったため、墜落現場で見つけてくれたヘラについていくことになった。
- 怠け者で文句をよく言うが、その腕前はヘラから信頼されている。チョッパーもヘラのことを信頼しており、他のドロイドに今の主人であるヘラのことをわざわざヘラのホログラム映像を出したうえで誇らしげに語っている。ただし、ヘラのチョッパーに対する接し方は若干荒い。
- なお、ヘラの父親であるチャムからはあまりいい印象を抱かれてない様子。
ガラゼブ・オレリオス/""ゼブ""
- 「スペクターズ」のメンバーで、帝国に虐殺された惑星ラサンの元儀仗兵。メンバー内では長男的立ち位置。
- エズラが入ってから何かと彼に辛く当たるゼブをたしなめたり、仲を取り持つために二人で買い出しに行かせたりしているが、彼の事情を把握しており、それを理解している。
サビーヌ・レン
エズラ・ブリッジャー
- 「スペクターズ」に転がり込んできた惑星ロザルのストリートチルドレン。メンバー内では末っ子的な立ち位置。
- 本当の両親を帝国への抵抗活動で失っていた彼にとってはまさしく新しい家族とも言える存在であった。
チャム・シンドゥーラとエレニ・シンドゥーラ
- 両親。ともに故郷の惑星ライロスを圧政者から解放するためにその身を投じている活動家。
- 共に帝国に反抗すると言う点では共通しているが、特にライロス最優先な父親とは考えが合わず、子供の頃からチャムの悩みの種になっていた。エレニが二人の仲を取り持っていたが、帝国時代に彼女が亡くなってからはすれ違いが顕在化し、結局ヘラはチャムの下を去ってしまった。
ライロス解放運動の戦士たち
- 両親の同志たち。特に、メンバーの一人であるゴビ・グリーに懐いており「ゴビおじさん」と親愛を込めて呼んでいる。また、ヘラにパイロットの基礎的技量を教えたのもゴビである。
余談
- 美人揃いのトワイレック種族の宿命なのかpixivの投稿作品ではやけにR-18作品が多い。ぶっちゃけこの記事作成の際にトップ画像選定に事欠くほど全年齢向けイラストが少ない。検索する際には気をつけよう。