概要
『STAR WARS』シリーズのキャラクター、アソーカ・タノを主役にしたスピンオフ作品。
小説と実写ドラマの2つが存在し、原題は同じ『Ahsoka』だが内容は全く異なる。
小説『アソーカ』
2016年10月に刊行された小説。日本語版は2023年6月に刊行予定。
時系列としてはアニメ『クローンウォーズ』でジェダイ騎士団を去ってからアニメ『反乱者たち』で銀河帝国への反乱活動に加わるまでに当たる。
後に制作された『クローンウォーズ』シーズン7や『テイルズ・オブ・ジェダイ』の一部エピソードの原案ともなったが、それらのアニメで変更される形で現在は破棄された没設定も多い。
ドラマ『スター・ウォーズ:アソーカ』
ディズニープラスにて2023年8月23日に配信予定。時系列としてはドラマ『マンダロリアン』以降が舞台となる。
あらすじ
元ジェダイ騎士アソーカ・タノは脆弱な銀河を脅かす新たな脅威を探る。
(Disney+の紹介文)
時は新共和国時代。
数少ない元ジェダイの生き残りとなったアソーカは、ロザル解放戦で行方不明になったジェダイ、エズラ・ブリッジャーの行方を追いかけていた。
そんななか、アソーカは衝撃的な噂を耳にする。
アソーカは同じくエズラを探すマンダロリアンのサビーヌ・レンやその仲間たちと合流し、新たな脅威へと立ち向かう。
そんな中、新共和国、そしてアソーカを追う不気味な影が...?
「戦士」であり、「追放者」であり、「反乱者」。そして「ジェダイ」であるアソーカの冒険が今始まる!
登場人物
アソーカ一行
アナキン・スカイウォーカーの元パダワン。種族はトグルータ。騎士団の現状に失望して自ら去っていったものの、今では数少ないジェダイの生き残りとして名を知られている。
今でもエズラを見つけ出すことを諦めておらず、彼と共に行方不明となったスローン大提督の行方を追い続けている。その際に手に入れた古代の星図により、物語は大きく動き出す。
演:ナターシャ・リュー・ボルディッツォ/吹替:田野アサミ
元反乱分子"スペクターズ"の一員で、現新共和国中佐。マンダロリアン。共にスペクターズの一員であり、家族のような関係だったエズラの喪失に耐えられず、第一線から退き惑星ロザルに駐屯する日々を送っている。
なお、本作でアソーカの弟子であったことが判明。しかし、ヒュイヤン曰く「(サビーヌの)フォースを操る力は誰よりも弱い」ことや、さまざまなすれ違いや思想の食い違いにより、師弟関係はうまく行っていない。
声:デイヴィット・テナント/吹替:ふくまつ進紗
25000年前のジェダイオーダー創設時から騎士団に仕えていたライトセーバー職人のドロイド。初登場は『クローンウォーズ』。
騎士団の崩壊をなんとか生き延び、アソーカと合流し旅を続ける彼女をサポートしている。
その古さゆえ、マイペースすぎるところがあるが、豊富な経験に裏打ちされた鋭い警句や指摘もすることも。
モーガン一派
演:ダイアナ・リー・イノサント/吹替:深見梨加
元森林惑星コルヴァスの都市カロダンを治めていた総督で、スローン大提督の配下。初登場は『マンダロリアン』season2。
本作では彼女の意外なルーツが知らされ、スローンの下へと導く大事な役割を担っている。
演:レイ・スティーヴンソン/吹替:大塚明夫
本作のメインヴィラン。弟子のシンとともにライトセーバーを使って戦う傭兵稼業をしている。
ヒュイヤン曰く、元ジェダイ。しかし、本人も今はそうではないことを自称しているものの、シスというわけでもなさそうで...?
なんらかの思惑があって、モーガンのスローン救出計画に力を貸す。「絶対的な力」を欲しているとのことだが…?
ベイランの弟子(パダワン)。同じくライトセーバーを用いた激しい戦闘を得意とする。
モーガン一派配下の一人。全身黒づくめのアーマーを着込み、顔もマスクで隠している謎の戦士。
外見が帝国統治時代の尋問官によく似ており、使うセーバーも尋問官が使っていた回転式双刃ライトセーバーであるが、尋問官の生き残りなのか、それとも単に模倣しているだけなのかは不明。
劇中は終始無言であるが、アソーカと渡り合うだけの確かな実力を見せつけている。
新共和国
演:メアリー・エリザベス・ウィンステッド/吹替:宮島依里
元反乱分子"スペクターズ"のリーダーで、現新共和国将軍。種族はトワイレック。アソーカ、サビーヌとは反乱軍時代には何度も死地を脱してきた戦友同士であり、今でも親交が篤い。
一方で、すれ違うアソーカとサビーヌの師弟関係に心を痛めており、さりげなく復縁の後押しをしている。
ちなみに演者は、オビ=ワン役のユアン・マクレガーの奥さんである。
演:エヴァン・ウィッテン/吹替:田中誠人
ヘラの長男。
反乱者たち最終話での初登場からすっかり成長し、知りたい盛りの十代に。
亡き父からフォースの才覚を受け継いでおり、ジェダイの修行を始められるのを楽しみにしている。
ヘラの相棒にしてこの上なくおっさんくさいアストロメク・ドロイド。通称チョッパー。
声を当てているのは、まさかのエグゼクティブプロデューサー。
本作も、『反乱者たち』と変わらぬキャラの濃さを提げて大活躍する。ファーッ!
キーパーソン
かつての銀河帝国の最高級将校。
かつてのロザルの戦いでエズラ共々行方不明になっていたのだが、彼の配下だった者達がスローンの生存と帰還を断言するなど不穏な動きを見せる。
元反乱分子"スペクターズ"の一員。かつてアソーカやサビーヌと共に戦った。ジェダイ。
かつてのロザルの戦いでスローンを道連れにしてパーギルと共にハイパースペースの彼方へ消えており、その消息は全くの不明であったが…
小噺
- ついに本作でカムバック(&実写化)を果たすスローン大提督を演じるのは『反乱者たち』でスローンの声を当てた俳優のラース・ミケルセン。映画『ローグ・ワン』で主人公の父親ゲイレン・アーソを演じたマッツ・ミケルセンの実兄である。
- 作中で、ヘラたちに対して散々に苦言を呈している元老院議員ジオノは、「フォースの覚醒」/「最後のジェダイ」と同時期を描くアニメ「レジスタンス」の主人公であるカズーダ・ジオノの実父である。
- ルークが「新たなる希望」で実施していた目隠し訓練が再登場。その訓練名が「ザトーチ」であることが判明した。これは、日本の「座頭市」へのリスペクトとされる。
- 「マンドー・バース」のレギュラーになりつつある、カーソン・テヴァ大尉ももちろん登場。「マンダロリアン」season2以降皆勤賞を継続中。しかも、本作ではあの皆勤賞キャラとまさかの共演を果たした。スターウォーズファンである演者のリー氏の喜びは如何ばかりだっただろう。
- ヘラが指揮していた大型艦船は「ホーム・ワン」。エンドアの戦いで反乱同盟の指揮を執った総旗艦である。
- アソーカ役のドーソンとヒュイヤン役のテナントはマーベルのドラマ「ジェシカ・ジョーンズ」でもシーズン1第13話において共演している。(ドーソンはクレア・テンプル役、テナントはキルグレイヴ役)