概要
ジョージ・ルーカス監督が原作を務めるSF映画『スターウォーズ』シリーズのエピソード7。ただし前作までと違いタイトルに「エピソード7」は含まれていない。
ディズニーによるルーカスフィルム買収を経て展開が始まった新シリーズ(シークエル・トリロジー)第1弾で、世代交代をコンセプトに、砂漠の惑星ジャクーの住人「レイ」をヒロインに新たなる冒険が展開される。
エピソード4~6でメインキャラクターを務めたハリソン・フォード(ハン・ソロ役)やマーク・ハミル(ルーク・スカイウォーカー役)も登場する。
監督には『M:I:3』や『クローバーフィールド』のJ・J・エイブラムスが担当。過去にはライバルの『スタートレック』の監督も手掛けている。
本作の公開を境に、これまでエピソード6以降を描いて来た従来のスピンオフ作品の設定がすべて「レジェンズ」という区分でパラレルワールド扱いになっており、それらとは別に本作に繋がる歴史を描いた正史(カノン)のスピンオフ作品が新たに展開されている。
本サイトpixivの開設後に(スピンオフ・HDリマスターによる再公開を除けば)初めて公開された作品であるためか、全エピソードの中で最も作品投稿数が多い。
興行収入
もう二度と拝めないと思われていたスターウォーズの待望の復活、それも最新の視覚効果技術を用いてエピソード6のその先が描かれるとあって、今作は世界中のファンに熱狂をもって迎えられ、シリーズ最大の大ヒットを記録した。
世界累計の興行収入は20.7億ドルで、ジェームズ・キャメロン作品以外で初めて興収20億ドルを達成した。これは2023年現在でも歴代5位の数字である。
またそのうち9億ドル以上を本国アメリカで稼いでいる。アメリカ国内での興収9億ドルを達成したのは後にも先にも今作だけであり、『アベンジャーズ/エンドゲーム』も『アバター』も達成していない大記録である。
また日本でも、110億円以上の興行収入を記録した。これは『ファントム・メナス』に次いでシリーズ2位である。
この大成功を次につなげるため、エピソード8の公開が当初予定の2017年5月26日から同年12月15日まで7か月間延期された。
……しかし、残念ながらエピソード8は広い支持を得られず、ディズニーによる新シリーズとその間をつなぐスピンオフ映画の展開は、結局今作をピークとして右肩下がりで完結を迎えることになった。
あらすじ
ダース・シディアスことパルパティーン皇帝が打ち倒され、銀河帝国が崩壊してから30年後。
銀河帝国軍の残党は新たな組織「ファーストオーダー」を創設。再び銀河系の覇権を得ようと活動を始め、目的の最大の障害となる行方不明のジェダイの生き残りルーク・スカイウォーカーを抹殺するべく捜索を行っていた。
ファーストオーダーに抵抗するレジスタンスの将軍となっていたレイア・オーガナは、兄ルークをファーストオーダーより先に見つけようとするが……。
登場人物
主要人物
本作の主人公・ヒロイン。
砂漠の惑星ジャクーで、生き別れた両親の帰りを待ち続けている少女。
廃品回収で生計を立てていたが、偶然にも網に捕らわれていたBB-8を助け出し、ファーストオーダーから脱走した青年フィンとの出会いから、運命が大きく変わりだす。
本作のもう一人の主人公。
ファーストオーダーのストームトルーパーだったが、組織の残虐なやり方についていけなくなり、捕まっていたレジスタンスの一員と共に脱走した青年。
元々は名前がなかったが、一緒に脱走したレジスタンスメンバーに、呼称番号FN-2187から取って「フィン」と名付けられた。
球体型のアストロメク・ドロイド。フィンと共にファーストオーダーから脱走したレジスタンスメンバーから、ルーク・スカイウォーカーの居場所を示す地図を託されており、逃げていた先でレイやフィンと出会い行動を共にするようになる。