概要
『スター・ウォーズ エピソード7 フォースの覚醒』にて初登場。
銀河帝国の残党によって結成された軍事組織『ファーストオーダー』の将軍である。カイロ・レンと共にオーダーの最高指導者スノークに次ぐ地位に位置しており、ルーク・スカイウォーカーの抹殺によるジェダイの殲滅と、レジスタンス及び彼らを支援する新共和国を壊滅し帝国を復興させようとしている。
オーダーが誇る巨大要塞惑星スターキラー基地の責任者を務め、基地の超巨大レーザー砲で新共和国の主要惑星を破壊し、新共和国を実質的な壊滅に追い込んだ。その後、レジスタンスの本拠地がある惑星の破壊を目論んだが、レジスタンスの妨害工作により失敗し、それどころか逆に基地を破壊され脱出を余儀なくされた。
人物像
銀河帝国の高級軍人ブレンドル・ハックスを父に持ち(母親はブレンドルの使用人にして愛妾の立場にあったとされている)、目的のためなら手段は選ばない冷酷かつ残忍な性格。スターキラー基地指揮官時代は新共和国の首都機能がある惑星ホズニアン・プライムとその周囲の惑星を跡形も無く基地のレーザー兵器で消し去り、計り知れない数の生命を奪った。その徹底ぶりはかつての銀河帝国の名将ウィルハフ・ターキン総督を彷彿とさせる。ただし、若いためか作戦が上手くいかないと部下を怒鳴ることもあり、激情家で人や物に当たる傾向があるカイロに比べればまだマシではあるが、帝国時代の上層部に比べると落ち着きがない。
組織構成上、カイロと共同で指揮を執っているが、互いに相手を見下しており折り合いはかなり悪く、常にスノーク相手に手柄競争を繰り広げている。なお、マーベルコミック版で描写されたところによれば、カイロの方ではそんな彼相手であっても戦闘役としてファースト・オーダー高官であるハックスにいざ危険が及べば身を張ってでも守る所を見せているが、ハックスの方は「俺の後ろにいろ」といったカイロを即座に見捨てて逃げ出している。
作中において、先述した通り新共和国を壊滅に追いやり、またレジスタンスの基地もスターキラーによって壊滅させようと目論むが、レジスタンスの反撃に遭い失敗。スノークの命によりカイロを連れて崩壊寸前のスターキラー基地を放棄し撤退した。
作品の位置付けにおいて、先述した通り『エピソード4 新たなる希望』に登場したターキン総督を彷彿とさせるが、彼がかのダース・ベイダーよりも地位が上だったのに対し、ハックスとカイロは同等の地位である。と言うよりスノークは彼が望んだ元帥などの地位を決して与えなかったらめ公式には他の将軍と同列かつ、若年の彼は先任順で言えば将軍の中では一番下の地位にある。エピソード9で降格された印象を受けるが、本来の地位通りの扱いに戻されただけである。
ただし、公開後の開示情報内にて、彼の父親が帝国の要職に就いており、帝国時代には両親と一緒に暮らしていたことが判明した。つまり、エンドアの戦いから早くて数年後(戦後処理と母親の妊娠期間)に生まれたカイロ・レンよりも、(どんなに少なく見積もっても)年齢上は5歳以上ハックスが上である。また、両親と一緒に暮らしていたと言っても相当の虐待を受けて育ち、最終的に父親を殺害している。
スノークいわく「虐待された子犬」に過ぎないが、そのことから来る野心、攻撃性は高く評価しており弟子に見習ってほしいと思ってそばにおいていたようである。
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この先、スカイウォーカーの夜明けのネタバレ注意
実はレジスタンスのスパイとなっていた。
『エピソード8 最後のジェダイ』で最高指導者スノークが死亡した際、空席となった最高指導者の地位をカイロ・レンに強奪されたハックスは、その後ファーストオーダーの最高評議会の席を得るも、プライド元帥の配下に降格させられる形でカイロ・レンからそれ以上の出世の道を絶たれた。この事に恨みを抱いたハックスは、本人曰く「カイロ・レンが負ける所を見る」というただそれだけの目的のために、それまで自らが陣頭指揮を執っていたファースト・オーダーを裏切り、その情報をレジスタンスに横流しするようになっていたのである。
そして戦艦内に潜入してきたポー・ダメロンやフィン達が捕縛され、ストームトルーパーに銃殺される事になった時、スパイとしての正体を現し、その場にいる兵士を射殺してポー達を逃がした。
その後表向きは「ポー達の反撃により兵士を皆殺しにされ、ハックス自身も手傷を負った」という形を装うために自分の腕を撃つようフィンに要求し、足を撃たれる。
そして、(負傷した箇所以外は)予定通りの嘘の顛末をプライド元帥に報告するが、裏切りをあっさりと見抜かれ、その場でプライド元帥に射殺されてしまった。