概要
原題『Star Wars:Episode VI Return of the Jedi』
ジョージ・ルーカス監督が原作を務めるSF映画『スターウォーズ』シリーズのエピソード6。
公開当初は「ジェダイの復讐(Revenge of the Jedi)」というサブタイトルがつけられていたが、「正義の味方のジェダイの騎士が復讐というのはまずい」という理由で「ジェダイの帰還(Return of the Jedi)」というタイトルに変更になった。それでも日本では(原題の変更時には既に関連商品が多く作られていたため修正が困難だった等の理由で)「ジェダイの復讐」という邦題が長らく使われていたが、新3部作の発表に際して「ジェダイの帰還」に変更されている。
あらすじ
ルークとベイダーの一騎打ちから1年後、レイア・オーガナは冷凍保存状態だったハン・ソロを救出するため、彼が捕らえられている惑星タトゥイーンに住む犯罪王ジャバ・ザ・ハットの宮殿に潜入し、彼を冷凍保存から解放するも捕まってしまう。
しかし、そこにジェダイの騎士として成長したルーク・スカイウォーカーが現れ宮殿に潜入し、R2-D2に隠し持たせていたライトセイバーを手にジャバの手下たちを蹴散らして二人の救出に成功する。
その後ルークは、修行を完全に終えるため、ヨーダの住む惑星ダゴバに向かうが・・・。
登場人物
特別編
新三部作(アナキン編)公開前に、クライマックスに新たなシーン・描写を追加した特別編が制作されており、現在市販されているDVD・BD版では更に変更を加えたものが収録されている。
オリジナルおよびVHS版との主な違いは以下の通り(これ以外にも大小さまざまな変更点が存在している)。
- ジャバ・ザ・ハットに仕える歌手が新たに追加され、CGで描写されている。
- 砂漠の怪物サルラックに触手と嘴がCGで追加された。
- ダース・ベイダーがパルパティーンを倒す際に「よせ」→「やめろ!!」と叫ぶ台詞が追加。
- クライマックスの祝勝会の前に、帝国軍の支配から解放され、喜ぶベスピン、タトゥイーン(ルークおよびアナキンの故郷)、コルサント(銀河共和国および銀河帝国の首都星)、ナブー(パドメやパルパティーンの故郷、DVD・BD版のみ)の様子が描かれている。ベスピン以外はいずれも新三部作において中心的な役割を担う場所である。このうち、コルサントは帝国の首都という超重要な場所でありながらルーク編には一切登場しなかったため、特別篇のこのシーンが新三部作放映に先駆けての初公開となった。
- 祝勝会の際にオビ=ワンやヨーダと共にルークを見守るアナキンが、セバスチャン・ショウの演じる初老の姿から、新三部作のアナキン役であるヘイデン・クリステンセン演じる若い頃の姿(容姿はエピソード3時点のものに近い)になっている。これに伴い、セバスチャンの瞳の色がヘイデンと同じ色へと塗り直されているなど、整合性が図られている。
- なお、ルークは父の若い頃の姿を知らないはずであるが、この場合、目の前にいる見知らぬ青年が父親であることに気付いているということになり、一種の矛盾が生じてしまっている。
これらの描写から、エピソード1~3とエピソード4~6の繋がりが改めて示された上、およそ20年の時を経て映像技術が飛躍的に進歩したことをはっきりと見て取ることができるだろう(特に祝賀ムードの街の描写を見ると一目瞭然である)。
余談
- ついにお披露目となったルーク自作のライトセーバーだが、当初は父親と同じ青色の光刃にする予定だったのが、ジャバ一味との立ち回りで背景の青空に同化してしまうので緑色になったという裏話がある。ちなみに、未公開シーンにこそなってしまったが、ドロイド二人を送り出す前にセーバーを組み上げているルークの姿が撮影されていた。
- 反乱同盟パイロット役として日本人の俳優が参加している。楠原映二という方で、クレジットでは「Yウィング・パイロット」とされている。なお、ルーカスフィルムはどのパイロットかは把握してないものの楠原氏の知人の証言により、彼が演じたのは、突撃してくる無数のTIEファイター編隊に対して「There is too many of...! / ものすごい数です!」と悲鳴をあげるグレニ・テルシジ中尉であるとほぼ確実視されている。
- ちなみに、敵機に撃墜され「I`m hit!! / やられたー!」と叫んだパイロットはエケラーク・ヨンであり別人(よく見るとヘルメットの模様が違う)だが、同じYウィングパイロットということで設定が混同されがちである。なお、一説には同じ声優が吹き替えをしているともされ、それにより紛らわしさが増している可能性がある。