『STARWARS(スター・ウォーズ)』シリーズの主要登場人物。演じたのはナタリー・ポートマン。
女王時代、元老院議員時代を通して多数の侍女兼影武者を従えている。
出自
辺境ながら肥沃な土地を持つ惑星ナブーに生まれる。
もともとの名はパドメ・ネイベリー(文献によってはナベリーと表記されることもある)で、アミダラは女王即位の際に贈られた名である。
ナブーは王政と言いつつ、王は世襲ではなく国民が選挙で選び任期もあるという、半ば民主国家だった。
政治家であるが実家であるネイベリー家は裕福というわけではなく、むしろ貧しかった。
幼いころからボランティアや政治に熱心で、言語学から護身術に至るまで様々な訓練を受け、12歳で王女(女王ではない)に選出される。その後、14歳の時に前任のヴェルーナ王がスキャンダルで退任すると、電子投票により僅か4分という短時間で女王に選出された。
エピソード1
女王在任期間中(当時の彼女はわずか14歳であった)に通商連合によるナブー封鎖という危機に直面し、自ら危機を犯してジェダイや従者らとともにナブーを脱出。
コルサントに向かう途中で通商連合の攻撃によって破損したJ327ヌビアン・ナブー・ロイヤル・スターシップの修理のためアウター・リムの惑星タトゥイーンに立ち寄り、奴隷の少年アナキン・スカイウォーカーに出会う。
当時はアナキンが一方的に幼い恋愛感情を抱いただけで、パドメからアナキンへは特別な感情はなかった。
コルサントの銀河元老院にナブーの窮状と通商連合の横暴を訴えるが、権力闘争と腐敗により立ち行かなくなっていた元老院の動きは遅く、それに失望した彼女はナブー選出の元老院議員シーヴ・パルパティーンの進言に従い当時の元老院最高議長フィニス・ヴァローラムの不信任案を提出。これによりヴァローラムは最高議長の席を追われ、ナブーへの同情票もあってパルパティーンが後任の最高議長となった。
なお、ヴァローラムは無能と言われることがあったがそれなりの実績は残しており、何よりナブー危機においては議員たちが堂々巡りの議論を繰り返す中、早期から事態の緊急性を理解してジェダイ騎士団に調停を要請しており、ナブー政府が通商連合との不当な協定に署名を強いられる前にクワイ=ガン・ジンとオビ=ワン・ケノービの師弟が特使としてナブーに到着。この頃ジェダイが持つ影響力は絶大で、黒幕の指示が無ければ通商連合も一時は即座に封鎖を解除する事を考える所まで追い込まれていた。つまりパルパティーンがさらなる権力を得るために蹴落とされた形である。
ナブーに戻ってからは長年没交渉かつ相互不可侵であったグンガンのボス、ルーゴア・ナスに頭を下げて協力を乞い、自らもシード宮殿への突入部隊に加わり、宮殿を奪還し通商連合のヴァイスロイ(総督)、ヌート・ガンレイを拘束した。
戦後のパレードではルーゴア・ナスに平和の珠(グローブ・オブ・ピース)を贈呈した。
エピソード2
アミダラ女王の人気は絶大で、ナブーでは憲法を改正してまで彼女の再任を求める声が多かった(ナブーでは王の再任は2期までと定められている)。しかし彼女はそれを固辞し、後任のジャミラ女王の要請により元老院議員に転身する。
暗殺未遂事件の捜査のためジェダイ・パダワンとなったアナキン・スカイウォーカーと再会。恋に落ちるがジェダイ騎士団では恋愛が禁じられており禁断の恋に悩む。
ナブーへ避難している際にアナキンの予知夢を確かめるためタトゥイーンに向かい、そこからオビ=ワン・ケノービの救難信号を拾ってジオノーシスに向かう。ここで銀河共和国では禁止されているバトルドロイドの製造工場を発見するが、ジオノージアンとジャンゴ・フェットにより逮捕され、死刑を言い渡される。そして闘技場で猛獣の餌として処刑が執行されかけるが、自身の敢闘と突入してきた200人のジェダイ、及び共和国グランド・アーミーにより救出された。
その後、ジェダイの掟を破り秘密裏にナブーで結婚する。この結婚式に立ち会ったのはR2-D2とC-3POを除けばナブーの聖職者一人だけであったが、その司祭がパルパティーン最高議長の知己であったため、パルパティーンはキャプテン・パナカを通じてこの聖職者からパドメとアナキンが結婚したことを知らされていた。
エピソード2~エピソード3の間
元老院議員としての外交活動や法案の審議の他、紛争地域や分離主義勢力に傾いている星系に直接出向いて精力的に活動していた。
この活動はあくまで平和的な話し合いを主目的としたものであったが、様々な事件の捜査や場合によっては単独またはジェダイ及び共和国グランド・アーミー、現地の武装組織等とともに戦闘に加わることも少なくなく、何度も生命の危機に直面している。
実際にナブー危機の際に共に戦ったグンガンの老将軍ルース・ターパルスはナブーでの戦いで戦死している。
エピソード3
アナキンがジェダイ・パダワンから正式なジェダイ騎士になった頃に妊娠が発覚。しかしその妊娠により、アナキンはパドメが出産時に死亡するという予知夢に悩まされることとなった。
そして、パルパティーン(正体はシスの暗黒卿ダース・シディアス)の誘惑によってアナキンはパドメを死から救うため、そして無意識に抱いていた権力欲に溺れてフォースの暗黒面に堕ち、ダース・ベイダーへと変貌。501大隊を率いてジェダイ聖堂を襲撃し、幼い子供を含めた数多くのジェダイを虐殺する。
そして、真相を確かめるべくムスタファーへ赴いたパドメはオビ=ワン・ケノービに密航されていた事で裏切られたと誤解したベイダーのフォース・チョークにより死の淵まで追い込まれたが、ポリス・マサの医療施設で出産し、オビ=ワンに双子の運命を託して死亡する。フォース・チョークによる肉体的なダメージは少なく、医療ドロイドでさえ「医学的には健康体で、何故死にかけているのか分からない」として、死因は「生きる気力を失くしているため」と推測するしかなかった。つまりアナキンが堕落したことなどによる精神的ショックが死因となったが、その一方で最期の時までアナキンの良心を信じていた。
パドメとアナキンの間に生まれた双子がルーク・スカイウォーカーとレイア・オーガナである。
奇しくもその最期はアナキンが見た予知夢の通りであった。