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ダース・シディアス

だーすしでぃあす

『STAR WARS』に登場する悪の黒幕。銀河帝国皇帝にしてシスの暗黒卿である。
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概要

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本名はシーヴ・パルパティーン
史上最大最後の「シスの暗黒卿」の一人にして、ダース・モールダース・ティラナスダース・ベイダーのマスター。
銀河帝国初代にして最後の皇帝であり、銀河共和国時代から虎視眈々と銀河の覇権を狙い続け、遂にはそれを成し遂げた姦雄である。

ジェダイの宿敵であり、幾人ものジェダイを暗黒面に堕として自らの弟子としてきた。
血も涙もない冷血漢(ヌート・ガンレイら分離主義者、ドゥークーグリーヴァス、そしてベイダーは利用価値がなくなると共に見捨てられている)だが、卓越した人心掌握術と計画力の持ち主。特にアナキン・スカイウォーカーを暗黒面に引きずり堕とした際の手際と周到さは眼を見張るものがある。

表向きの姿である銀河共和国元老院最高議長としても、国中の人々からの支持を集めるまさに名君であった。後述する、通商連合によるナブー封鎖が起こる前までに、多くの人から誠実な政治家として信頼を得ていた(『ターキン』など)。

ダースシディアス


既に老体であるにも関わらず、凄まじい戦闘能力の持ち主で、アニメ「クローン・ウォーズ」では銀河で最強の力を持つとまで言われている。

ライトセーバーの腕前は対ライトセーバー戦の剣術に特化したフォームⅡに始まり、特にアクロバティックかつ攻撃的なフォームⅣ・アタロを自在に操り、ジェダイの中でも上位に位置する実力者であるキット・フィストーら3人のマスターをほぼ瞬殺し、ジェダイ最強にして銀河系最強の剣士であるヨーダとも互角に戦った程である。ただし、エピソード6の頃には老いによる身体の衰えで、既にライトセーバーは使わずにフォースだけで戦うスタイルになっていた。
強大な暗黒面のフォースを自在に操り、そのエネルギーを用いたフォース・ライトニングは非常に強力だが、メイス・ウィンドゥとの死闘で偏光されて、自らの顔を焼いた事で異形の外見となってしまった。

経歴

誕生~『シスの復讐』(銀河帝国建立)

惑星ナブーに生まれたことだけは判明しているが、若い頃の彼の私的な生活の様子は一切不明。
垢抜けない政治家としての道を早くから歩んでいたらしい。

ジェダイから暗黒面に堕ちたのではなく、最初からダース・プレイガスというシスの元で修行した。彼の強大なフォースの力やライトセーバーによる格闘術はここで培われた。プレイガスは生死を操る技術を知っていたとされ、アナキンの誕生に関わっているとも匂わせる描写がある。シディアスはこの技術を盗んだ後、寝込みを襲ってマスターを暗殺。そして自らがシス・マスターと化したようだ。

ながらく、このプレイガス云々は全て彼自身がアナキンに語ったものでしかなく、その発言を裏付ける根拠は映画中では示されていなかった。
ただ、後に米国では「ルーカスが書いた修正なしのEP3のファーストプロット」が発売されており、これではもっと直接的に「自分の細胞からアナキンを作り出したのだ。父だと思って良いぞ(つまり親子どころかクローンに近い可能性がある)」と語っていたものの、上記のように映画版には存在せず、設定ごとボツになったものとの理解が主流であった。
そして、映画から20年近くの時をへて、ベイダーを主役にしたカノン扱いのコミックにて上記の設定が暗喩的な形で持ち出されファンの間で議論を呼んでいる。

結局、概ねレジェンズ、カノンとも、生命の秘術は存在し、かなりの程度習得していたもののパルパティーンは生身の肉体での不死だけは、会得していなかったという扱いでほぼ統一されたことになる。

壮年期に入ると、「政治家シーヴ・パルパティーン」としても日の目が当たり、ナブーの実質的な最高権力者となっていく。その背後では、「シスの暗黒卿ダース・シディアス」としてダース・モールなどの弟子や、様々な人脈を用いて暗躍。銀河系の各地へと着実に様々な紛争の種を蒔いていた。
その最終目標は、自らが支配する強大な独裁国家による銀河の掌握と、その最大の障害となるジェダイの壊滅であった。これは同時にダース・ベインから始まる、千年にわたり密かに存続し続けてきたシスの系譜の悲願でもあり、「偉大なる計画」と呼ばれていた。

『エピソード1』においては、通商連合とジェダイの争いを誘発させることで、元老院の最高議長にまで上り詰めた。ナブー封鎖の一つの目的は、それまでの議長であったフィニス・バローラムを蹴落として、同情票を借りて自身がその地位に就くことであった(『Starwars Fact File』)。
『エピソード2』では共和国に敵対する分離主義勢力を操り、共和国の強大な武装化に成功し、クローン大戦を勃発させ、銀河情勢を自らの有利になるよう意のままに動かした。
つまり、影で謎のシス卿ダース・シディアスとして、本来弱腰の通商連合を初めとする分離主義勢力の戦争指導をする一方で、政治家シーヴ・パルパティーンとしては、分離主義勢力の脅威を理由に共和国の軍拡と自身の権限強化を推し進めていた。
一人の男が銀河の両陣営を(自分は共和国の首都コルサントからろくに移動もせずに)操っていたという、宇宙規模の壮大なマッチポンプである。

これに並行して、『エピソード1』で死んだダース・モールに代わるアプレンティス(弟子)として元ジェダイ・マスターのドゥークー伯爵を取り込み、そして自らをも超える強大なフォースの持ち主であるアナキン・スカイウォーカーの心を掌握していった。
そして、『エピソード3』においてとうとう本性を表し、極秘指令「オーダー66」を発令。クローントルーパーと暗黒面に堕ちたアナキンを操ってジェダイをほぼ全滅させた。ここで、メイス・ウィンドゥを殺害し、ヨーダをも退ける活躍を見せている。

そして彼は、民主主義の弱点を突き、”万雷の拍手喝采の中”、銀河帝国の建立とその初代皇帝への即位を宣言した。この際の演説はSTARWARSの名シーンに挙げられる。
さらに、オビ=ワン・ケノービとの戦いで両手両足を失い、フォースの力も弱まってしまったアナキンを、サイボーグ手術によって復活させ、ダース・ベイダーとして自らのアプレンティスとした。当初彼が持っていた強大なフォースは失われてしまったが、それでもなお、シディアス自身に並んで最も強大なフォースエネルギーの持ち主であり、シディアスにしてみれば、自らが操りやすいレベルにまで彼が弱まってくれた、幸運な出来事であった。

とはいえシスの教えに忠実なシディアスは、もしアナキンが弱体化せずにシスとして力をつけて成長していき、師である自身を超えた最強のシスとなっていた場合は、彼に下剋上で殺されるのは構わないと考えていたらしい(むしろダース・モールやドゥークー伯爵などは、自身に対する忠誠心が強すぎて、そういった師を超えようとする野心が乏しかった事も見限った一因としてあった模様)。ヨーダに対して「ベイダー卿は、自分やお前よりも強くなる」と言い切っていたのも、アナキンの野心や彼に下剋上される事も踏まえてである。

アナキンについては、彼の才能や強いフォースにも勿論目をつけていたのだが、それらを除いた純粋にアナキン個人の事も気に入っており、可愛がっていたのはアナキンを自身の側に取り込むための演技だけでは無かったらしい。アナキンが機械の身体となった事で彼を自らの後継者にする事は諦めたものの、それ以降も彼を自身の右腕として重用し、アナキンに機械の身体での戦い方をアドバイスするなど何かと目をかけており、引き続き彼を一人のシス卿として育てている。アナキンが内心で抱いていた自身を殺して帝国を乗っ取るという野心も、上記のシスとしての教義から好ましく思っており、ルークというより優れた新たなアプレンティス候補が現れるまでは、アナキンことベイダーを切り捨てようとはしなかった(ルークをアプレンティスにする事についても、推してきたのはベイダーであり、彼自身は最初は乗り気ではなかった)。

最終的には、ベイダーを見限ってルークを新たなアプレンティスとして迎えようとし、彼に父親のベイダーを殺させようとしたが、これもあくまでシスの教義に則った行動と選択に過ぎず、別に彼が弟子に対して特段に冷徹だったという訳ではない(シスの教義においては、より良い弟子を選別する為に殺し合わせる事や、師を自身の野心の為に踏み台にする事は普通の事である)。

エピソード3のノベライズ版では、メイスがシディアスとの戦いの中でフォースでシディアスの心理を探り、ウィークポイントを探したところ、「シディアスが本心からアナキンを信頼している」という事が判明し、これにはメイス自身も驚いていた。実際にエピソード6では、最終的にはアナキン=ベイダーへのこの信頼が、シディアスを破滅させる文字通りのウィークポイントとなった。

ベイダーに限らず一旦身内とみなした人間に対して意外なほど甘い点はカノン、レジェンズとも度々指摘される彼の欠点である。無能な部下の処刑シーンばかりが印象に残るが、そもそも「巧言を用いる臣下に囲まれている愚かな皇帝」が初期設定であったため(彼のお気に入りになれたのだからバカではないが)大宰相マス・アミダなど主人の出世ペースに能力的についていけていない人物達を重用し続けたなどの設定は動かされていない。
そもそも彼が帝国を失ったことすらこの欠点と無関係ではなかった。EP4時点ではルーク・スカイウォーカーですら帝国軍に志願しようとしていたように、帝国に不満はあれど命を賭けてまでと思う人物は極少数であり、決して反乱同盟軍が銀河の多数派とは言えていなかった。その状況を一変させたのがオルデランの破片プレゼント事件である。「いかに秘密兵器とはいえ設計図一枚のため有人惑星を吹き飛ばした上で、その秘密兵器を守れもせず戦死したターキン。おめおめと一人逃げ帰ってきたベイダー」はむしろ銀河帝国内部からこそ「他の士官に適用されていた基準ならあらゆる名誉を剥奪され即刻処刑で当然」という声は強かった。そこで彼は銀河中の星にオルデランの破片を送りつけ「ベイダーやターキンの行動は正しい。文句を言えば殺す」と明確に示し、部下を庇い立てしたのである。この行為は帝国支持派にすら銀河帝国の理念や民主主義云々以前に皇帝は本当に発狂しているのではないかと深刻な疑念を抱かせ、反乱の火の手を爆発させることとなった。

『エピソード4』~『エピソード6』(銀河帝国滅亡)

皇帝に就任したシディアスは、自らに反抗するものを容赦なく排除し、さらに非人間型種を冷遇した。トワイレックやウーキーといった種族を奴隷化した他、ラサットという種族の母星ラサンを焼き討ちさせる等の活動を行ったのである。

更には帝国への反抗を企てる者達への究極的な抑止力として惑星を瞬時に破壊するレーザーを放つ超兵器デススターを建造させた。
(『エピソード2』の時点では、既にデススターの設計図がほぼ完成していた事が明かされており、『エピソード3』では帝国の樹立と前後して建造が開始されている為に、計画自体はかなり早い段階から秘密裏に進められていたものと見られる)
この計画を主導し、デススター完成後にはその司令官に就いたウィルハフ・ターキン総督に対しては帝国の執政官で最高の地位を示すグランド・モフの階級が創設され、皇帝に次ぐ実力者としてベイダーに対しても命令を下す事のできる指揮権を持つ事が示された。

ベイル・オーガナモン・モスマらが反乱同盟軍を立ち上げると、彼らの鎮圧戦に端を発する銀河内乱が始まった。
当初は、帝国の圧倒的な力によって争いはすぐに終わると思われたが、アナキンの息子ルーク・スカイウォーカーが逞しく育って新たなジェダイとなり、『エピソード4』では彼にデス・スターを破壊されてしまった。

エピソード6から本格的な登場をする。この時点で杖を頼るようになっていた。

その後、かねてからサイボーグと化した事で本来の力の大半を失ったベイダーに代わる、強大な才能に加えて若さを持った後継者を欲っしていた彼は、ベイダーの息子のルークを、かつてドゥークーを見限ってアナキンをアプレンティスとしたように、ルークに暗黒面の力を使わせてベイダーを討たせ、新たなアプレンティスにする事を目論見始めたのだった(ただし前述した通り、ルークをアプレンティスにする事はベイダーが提案してきた事であり、当初はシディアス自身はルークの事は危険分子として普通に始末しようと考えていた)。

度重なる帝国軍と反乱軍の戦いの末、シディアスはエンドアの戦いの最中、とうとうルークと対面する。
第2デス・スターを囮にして反乱軍の総戦力を罠に嵌めて人質にとり、さらには彼をベイダーと戦わせた末に勝ったのを見届けて、シディアスは彼を暗黒面へと誘惑した。遂にベイダーを見捨てたのである。
だが結局、ルークは強い意志を持ってそれを跳ね除け、ジェダイとして生きる道を選んだ。

怒ったシディアスは、フォース・ライトニングで彼を処刑しようとしたが、必死に抵抗した息子の姿を見て自らもライトサイドに帰還したベイダーによって、第2デス・スターの通気口に投げ落とされてしまい、そのままリアクター(融合炉)の炎に包まれて爆死した(この時テレキネシスで宙に浮いて逃れようとしていたが、ベイダーフォースで妨害されて出来なかった)。

その後、罠にはめた筈の反乱軍も、彼が見下していた野蛮な原住民ことイウォークと協力した地上部隊の奮闘によって形勢が逆転してしまい、ついには第2デス・スターが破壊される。
結局シディアスの目論見はことごとく破られ、帝国軍への甚大な被害と自らの死という結果を招くこととなった。銀河帝国は崩壊し、また彼とベイダーが共に死んだことでシスも滅んだ。一度は暗黒面に引きずり込んだはずのアナキンと、その息子ルークによって、フォースに均衡と安定がもたらされた。

彼の元老院最高議長就任から始まった権力掌握の物語は、彼と帝国の滅亡によって幕を閉じた。
ある意味STARWARSとは、彼の、ひいてはシスの栄枯盛衰を描いた作品であったとも言えよう。

…このように、シディアスによって銀河にもたらされた戦争と恐怖支配の惨禍は、彼の死によって終わりを迎えたかに見えた。一旦は
しかし、スピンオフ作品では、シディアスは自らの死後にも帝国とその支配に仇なした勢力の双方を脅かすための終末指令を実行させる準備を着実に進めていたことが判明しており、それを元にして後に新たな脅威が新共和国に襲い掛かることになる。

日本語吹き替え

  • 稲垣隆史(EP3、クローン・ウォーズ、反乱者たち、バトル・フロント2(2017))
  • 千葉耕市(ビデオ版EP5、ビデオ・DVD版EP6)
  • 小林勝彦(EP5DVD版、EP1(パルパティーン)、EP2、クローン大戦)
  • 坂口芳貞(EP1(シディアス))
  • 青森伸(EP9)
  • 浦山迅(ニュー・ヨーダ・クロニクル、ドロイド・テイルズ、バトル・フロント(2015)、フリーメーカーの冒険、フォースの覚醒(2016))
  • 鈴木瑞穂(劇場公開版EP5)
  • 大木民夫(日本テレビ版EP5)
  • 加藤精三(テレビ朝日版EP5)
  • 田中明夫(日本テレビ版EP6)
  • 石井隆夫(ギャラクティック・バトルグラウンド(パルパティーン))
  • 長克巳(ギャラクティック・バトルグラウンド(シディアス))
  • 阪脩(ローグ スコードロン3)
  • 高木渉(ダース・ベイダー降臨)
  • 岩崎ひろし(ロボット・チキン)


余談

彼を演じたイアン・マグダーミドは旧三部作・新三部作両方でパルパティーン役を演じている。(ただし、『エピソード5』でのホログラム映像は当時無名の役者だったエレイン・ベーカーの顔にチンパンジーの目を合成し、俳優のクライヴ・レヴィルが声を当てている)
実はエピソード6の時点でイアンはまだ39歳であった。威厳と実力を兼ね備えた舞台俳優であった若い彼にわざわざ特殊メイクを施して老いた皇帝を演じさせたのである。これがたまたま功を奏し、エピソード6の16年後に公開された、30年前を描く新三部作の時に実年齢と演じるキャラクターの年齢が重なったのである。これは本シリーズの奇跡の一つと言えよう。
ちなみに新三部作でパルパティーン役に決まったのは、『エピソード1』の撮影前、監督のジョージ・ルーカスが英国に訪問した際、駆け付けたイアンに「パルパティーンを担当する役者を探してるが、誰か心当たりはないか?」と相談したところ、イアンが「今君の前にいる奴なんてどうかな?」とちゃっかり立候補したのがきっかけ
イアンは元々舞台俳優であり、重厚感溢れる威容と巧みな台詞回しで見事にこの役を演じきっている。
旧三部作ではあまり出番が無く印象も薄かったのに対し、新三部作ではパルパティーン議長として、または裏の顔である悪の元凶ダース・シディアスとしてストーリーの根幹の部分で大活躍している。
特にシリーズ最終作、『エピソード3』では彼のキャラクターとイアンのキレた演技が絶妙にマッチして凄まじい存在感を放っており、世界中で彼のファンを大量生産した。
そのためか彼は年配であるにも関わらず若い世代にファンが多い珍しいキャラクターである。

更なる余談だが、『エピソード3』でウィンドウにフォースライトニングを放ちながら叫んだ「POWER! UNLIMITED POWER!」(日本語字幕・吹き替えでは「無限のパワーを喰らえ!」)という台詞は響きの良さも相まって、国内外問わず絶大なネタ人気を博している。

強大な力を操るのみならず、様々な策略を巡らせてジェダイを追い詰め、最強のラスボスとして君臨した彼だが、この手のラスボスにしては珍しく、意外にも現場で自身が直接体を張って策略を進めるやり方を好んでいる。代表的なものはエピソード3序盤のパルパティーン議長誘拐事件のマッチポンプであり、シディアスの正体を知らなかった部下のグリーヴァス将軍のせいで、この時の彼は本当に死にかけている。その為、このシーンのシディアスは、割とガチでアナキンに助けを求めていた模様。

他にも、1000年に渡るシスの悲願達成と勝利にテンションが上がったのもあって、ヨーダに「小さな緑色の友」などと嫌味ったらしくに声を掛けながら、ノリノリで全力の暗黒面のフォースの力を披露して、ヨーダを返り討ちにはしたものの反動で疲れ切ってしまう、メイスとの戦いで、顔が歪んでしまったのを鏡でちょっと気にしながら確認する、アナキンの危機を感じ取って、ナブーの青年時代以来やってなかった全力疾走でシャトルに駆け付ける(この時、自分が思った以上の速さでまだ走れる事に、彼自身も驚いていた)等々、強大な暗黒面を操る暗黒卿でありながら、妙に人間臭い面も多々見られる。

こういったキャラクター性から純粋に悪役キャラとしての人気だけでなく、ネタキャラとしての人気も非常に高く、むしろその方面では、スターウォーズシリーズのキャラクターの中でも特に高い人気を誇っている。

キャラクター創造

ルーカスによるパルパティーンの概念化と、『スター・ウォーズ』においてこの登場人物が演じる役割は、時とともに変化した。『ジェダイの帰還』以後、パルパティーンは『スター・ウォーズ』の世界における悪の擬人化となり、主要なヴィランとしての役目をダース・ベイダーに取って代わることになる。
オリジナルの『スター・ウォーズ』三部作が映画化された時点では、皇帝には名前がなく、彼の君臨する世界も明確化されていなかった。名前は映画の中では用いられず、前日譚を描いた新三部作までは登場していない。最初にパルパティーンの名に言及したのは、アラン・ディーン・フォスターによる1976年の『新たなる希望』のノベライズが初めてだった。フォスターは皇帝の権力の掌握を、詳細に記している。

政権内部の野心家たちを味方につけたパルパタイン元老院議員は、豊富な資金力にものを言わせて、共和国大統領に選ばれた。パルパタインは民心の信頼を回復し昔日の繁栄を取り戻すと公約した。
権力の座についたパルパタインはやがて皇帝を僭称、市民と隔絶した存在になる。側近の阿諛追従に浸りきった彼の耳に、正義を求める民の声が届くはずもなかった。
(「パルパタイン」は原文ママ。『スター・ウォーズ 新たなる希望』、石田亨訳、竹書房文庫、1997年、12ページ。著者は日本語版ではジョージ・ルーカスになっているが、実際にはアラン・ディーン・フォスターが担当している)

ルーカスが当初、パルパティーンを今なお君臨する皇帝として、もしくは継承されていく皇帝たちの最初の一人として考えていたのかは定かではない。Secret History of Star Warsの中で、マイケル・カミンスキーは、ルーカスの当初のノートでは、堕落した皇帝たちの系図が扱われており、一人ではなかったことを明らかにしている。仮にパルパティーンが最初の一人だとするならば、カミンスキーはパルパティーンが劇中で君臨する皇帝ではなかったのではないかと推測している(※1)。しかし『ジェダイの帰還』とそのノベライズまでに、パルパティーンは今の皇帝の名として扱われるようになった(※2)。
帝国の逆襲』のストーリー会議において、ルーカスとリイ・ブラケットは、「皇帝とフォースは(映画の中で)二つの主題にならねばならなかった。皇帝の扱いは最初の映画では不十分であり、続編ではより具体的なレベルで扱われねばならない」と決定した(※3)。ルーカスは最終的に、第二作の『帝国の逆襲』ではなく、『ジェダイの復讐』において皇帝に焦点を当てることにした。
 映画の中で、パルパティーンの当初のコンセプトは、フォースの暗黒面に通じた独裁的な支配者としての描写に入れ替えられた。皇帝はアメコミフラッシュ・ゴードン』のミン皇帝からインスパイアを受けているという(※4)。

Flash Gordon


野心的で無慈悲な、最高権力の地位に昇るべく民主的な共和国を瓦解させる政治家としてのパルパティーンの描写は、部分的には史実のユリウス・カエサルナポレオン・ボナパルトアドルフ・ヒトラーから影響を受けている(※3、※4)。この登場人物のその他の要素は、リチャード・ニクソンから来ているという(※5)。ルーカスはニクソンの任期中、「いかに民主制が独裁制へと転じるのかについて、歴史的に考えさせられた。民主制は転覆するのではなく、別のものに明け渡される」(※6)。ルーカスはまた「映画の全体的なポイント、映画を作っている根幹的な要素とは、あなたが後戻りをするにしろ、前へ進むにしろ、民主主義の中に始まり、民主主義が独裁へと変わり、反乱が民主主義へと戻すということ」とも語っている(※7)。

ルーカスは皇帝を『スター・ウォーズ』における悪の根源とすることを考えた。脚本家のローレンス・カスダンによれば、「ダース・ベイダーと皇帝の間の関係は、私の感覚では、皇帝がより強大な存在ということだ。(中略)ダース・ベイダーは彼に脅かされている。ベイダーは威厳があるが、皇帝は『ジェダイ』において、真に全能の存在になっている」(※8)。カスダンは映画のクライマックスを、ダース・ベイダーと彼のマスターとの間の対決にあると説明している。皇帝が最初に姿を現す場面では、彼はデス・スターにおいて、大勢のストームトルーパー、技術士官、その他の職員から出迎えられる。ルーカスは、「ロシアメーデー」における軍事パレードのように見せることを考えていたと明らかにしている(※9)。

ルーカスは、皇帝を新三部作の中でより具体化した。ルーカスによれば、『ファントム・メナス』におけるパルパティーンの役割は、「いかにアナキン・スカイウォーカーがパルパティーンのアプレンティスとなっていくか」を説明し、一連の事件がどのように彼を権力の座へと導いていくか明らかにすることだという(※10)。映画批評家のジョナサン・L・ボーウェンによれば、「インターネット上で、ダース・シディアスパルパティーン元老院議員の関係についての議論が持ち上がっている。大多数のファンは、二つのキャラクターが同一人物であることを、彼らの結論を支持するロジックによって信じている」という。ボーウェンは、その議論は「怪しげなことに、ダース・シディアスはクレジット中に書かれていなかった」という事実によって油を注がれたと述べている(※11)。
ルーカスフィルムから出版されたStar Wars and Historyの中で、パルパティーンの権力強化は、ローマの政治家アウグストゥスと類似していると述べられている。両者は権威主義的な統治を「元老院における腐敗国家元首の力を削いでいる」とすることで正当化し、ともに元老院に対し危機に対応するための非常時大権を与えるよう圧力をかけている。そして「危機が去り次第、その権力を無効にする」と、偽って主張する。両者はともに、そのに対する強力なコントロールに依拠している(※12)。

※1 Kaminski, Michael (2008) 2007]. The Secret History of Star Wars, pp. 170–172. Legacy Books Press.
※2 Kahn, James (1983). Star Wars: Episode VI – Return of the Jedi. New York: Del Rey Books. p. 69.
※3 Bouzereau, Laurent (1997). Star Wars: The Annotated Screenplays. New York City: Ballantine Books. p. 173.
※4 Pollock, Dale (1999). Skywalking: The Life and Films of George Lucas. New York City: Da Capo Press. p. 142.
※5 McDowell, John C. (2007). The Gospel according to Star Wars: faith, hope, and the Force. Louisville, Kentucky: Westminster John Knox Press. p. 105. 初期の草稿では、ルーカスはの支持によって権力の座に留まる独裁者というプロットの要点を用いていた。彼のコメントの中で(新三部作の中で作られた)ルーカスはこれをニクソンが合衆国憲法修正第22条を無視するのではないかと考えていたことに帰している。しかし実際に大統領弾劾決議を受け、第三期に出馬する可能性は決してなくなった。『クローンの攻撃』のノベライズでは、パルパティーンは当初の彼の任期制限を超えた数年間、最高指導者としての地位に留まることが可能なよう、法を操作していることが描かれている(Molotsky, Irvin (November 29, 1987). "Reagan Wants End of Two-Term Limit". The New York Times. New York City: New York Times Company.)。
※6 Caro, Mark (May 18, 2005). "'Star Wars' inadvertently hits too close to U.S.'s role". Chicago Tribune. Chicago, Illinois: Tribune Publishing. Retrieved November 12, 2017.
※7 George Lucas, interview with Debbie Dykstra, at SciFi.com. Retrieved August 17, 2006. Archived September 9, 2006, at the Wayback Machine
※8 Bouzereau, p. 265.
※9 George Lucas, commentary, Star Wars Episode VI: Return of the Jedi, Special Edition (DVD, 20th Century Fox, 2004), disc 1.
※10 Bowen, Jonathan L. (2005). Anticipation: The Real Life Story of Star Wars: Episode I-The Phantom Menace. Lincoln, Nebraska: iUniverse. p. 4.
※11 Bowen, pages=93–94.
※12 Liedl, Janice; Reagin, Nancy R., eds. (2012). Star Wars and History. Hoboken, New Jersey: Wiley.

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STARWARS
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フォース(STARWARS) 暗黒面 フォース・ライトニング
ヨーダ メイス・ウィンドゥ ルーク・スカイウォーカー
悪役 政治家 皇帝 独裁者 最強

本名シーヴ・パルパティーン

師匠
ダース・プレイガス
弟子


ベネディクト16世…見た目が余りにもそっくりすぎるためよくネタにされる。
あっひゃひゃっひゃ


























※以下『スカイウォーカーの夜明け』のネタバレ注意






















実は第二デス・スターの反応炉に投げ込まれた際、惑星エクセゴルに隠していた自身のクローンに向けて魂を飛ばしており、生命維持装置に繋がれてミイラのような姿になりながらも生き延びていた。
ファーストオーダーの首魁である最高指導者スノークの正体にしてシークエル・トリロジーの真の黒幕
冒頭で遂に正体を現し、密かに蓄えていた最大最強の戦力「ファイナル・オーダー」を利用して全宇宙の制覇を目論む。
同時に、ある人物の祖父であった事が明らかになる。(より正確には、彼のクローンの失敗作がその人物の父親に当たる)

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