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ヌート・ガンレイ

ぬーとがんれい

SF映画「STARWARS」シリーズに登場するキャラクター。EP1~3におけるヴィラン(悪役)の一人。
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概要編集

SF映画「STARWARS」シリーズに登場するキャラクター。

ニモーディアンというヒューマノイド型エイリアンの男性で、スターウォーズ銀河における最大規模の輸送・運搬複合企業である通商連合(トレードフェデレーション)の代表であるヴァイスロイ(※)を務めた。

新三部作における敵対勢力の大物の一人であり、三部作(&アニメ)皆勤賞という案外しぶといキャラであり、そのせいかスターウォーズファンの間ではネタ的な人気のあるキャラクターである。


※映画などでは「総督」と訳されることが多いが、英語では惑星の統治者などを指す「Governor」(こちらも日本語訳は「総督」)と区別されているため、一部メディアではカタカナ表記で「ヴァイスロイ」とされている。


活躍編集

初登場は新三部作の一作目「ファントムメナス」。

自由貿易圏に対する共和国の課税への抗議として通商連合の艦隊を率いて惑星ナブーを封鎖、通商連合の誇るバトルドロイド軍を惑星に降下させ武力で占領した。しかし、ナブーの女王アミダラに不平等な貿易協定への署名を迫るも彼女を逃したことにより窮地に陥る。アミダラ女王が共和国の首都惑星コルサントでナブーの窮状を訴えた際には配下の代議員ロット・ドッドを利用するなどして議論をかき乱したが、彼女とナブーの現住種族・グンガンが手を組んだことで占領下の首都への潜入を許し、女王率いる近衛部隊に拘束、共和国に逮捕された。

だが、この占領は黒幕からの指示によるものであり、ガンレイは彼の操り人形に過ぎなかった。なお、後年追加された設定によるとガンレイがヴァイスロイに就任できたのもこの人物のおかげらしい


しかし、政治力に長けたガンレイはあの手この手でナブー封鎖・占領の一件の責任から逃れており、事件から約10年後も4度起訴されながら相変わらず通商連合のヴァイスロイの地位に居座っていた。これには当時の最高議長パルパティーンの出身地とはいえ占領の記憶が新しいナブーの首脳陣からも「共和国くんさあ...」(意訳)とばかりの批判の声が噴出していた。通商連合が保有していたバトルドロイド軍もこの時の裁判で解体を命じられたが、共和国の目の届かない辺境域に工場を移設して一度解体したドロイドを組み直したり新たに製造するという方法で密かに軍事力を保っていた。

それどころかガンレイはナブーの一件でアミダラ元女王を逆恨みし、彼女の暗殺を画策。当時銀河で支持を集めていた元ジェダイマスター・ドゥークー伯爵の誘いに乗り、ナブーを代表する元老院議員となっていたアミダラの暗殺と引き換えに彼が結成する反共和国の銀河間政府への参加と配下のドロイド軍の供出を約束。偶然この密約はアミダラ暗殺未遂事件を追いかけていたジェダイマスター・オビ=ワン・ケノービに突き止められたことにより共和国の知ることとなり、一度はオビ=ワンやアミダラを捕縛して死刑判決を下すことに成功するもジェダイと新設された共和国軍の乱入により破綻。共和国軍の猛攻にドロイド軍も形勢不利と見るや即座に惑星を脱出した


その後戦闘が銀河中に広がったクローン戦争においても、独立星系連合(CIS)の重鎮の一人として最高幹部会である分離主義評議会の議席を獲得し、重用され続けた。戦争中一度捕虜になるものの、CISの精鋭部隊が奪還に駆けつけるあたり、彼の重要性がわかるだろう。一方で、アミダラへの逆恨みは全く衰えてなく、戦争中も何度も彼女の命を狙っている。一方で、ドロイド軍の総司令官であるグリーヴァス将軍とは折り合いが悪く、都度都度衝突はしていたが、ドゥークーのとりなしで(表面上は)目立った対立はしていなかった。


だがクローン戦争開戦から3年後、乾坤一擲の共和国首都強襲作戦の最中ドゥークーが戦死したことで一気に状況が変化。新たにグリーヴァスが二代目CIS元首となったことで、彼との対立が激化。しかしグリーヴァスも惑星ウータパウにて戦死したことを受け、順繰りでガンレイに三代目元首のお鉢が回り、潜伏先の火山の惑星ムスタファーにて黒幕の指示のまま待機していた。この時、ガンレイは黒幕から「苦労をかけたな」「もうすぐ楽になれる」と労いの言葉をかけられており、彼も自分達の地位はこれからも盤石なものだと信じて疑わなかった。

だが、自らの野望を実現させた黒幕にとって、もはやガンレイ以下CISは用済みであり、逆に戦争の真実を知っていて黒幕の陰謀を暴くリスクを孕んでいるのも有り、生かしておいては自分の立場が危うくなるため、ガンレイは黒幕の派遣した新たな「弟子」により他の分離主義評議会の幹部もろとも口封じとして惨殺された。


戦争は終わった!シディアス卿は我々に平和(Peace)を約束した!(ガンレイ最期の言葉)

Revelation

誤解があったようだな

シディアス卿はバラバラにする(Piece)と約束したのさ(新たな暗黒卿ダース・ベイダーからの返答)


意外な(?)一面編集

ここまでの経歴を見ると、アミダラ元女王への逆恨みばっかり強い小物じみた悪役という感じがするが、意外にもニモーディアン種族の中では結構勇敢な方という裏設定がある。

そもそもニモーディアン種族は基本的に労働や死を極端に恐れ自分が現場に立つことが大嫌いなくせに、強欲でビジネススキルは超一流という種族である。彼らが巨大なバトルドロイド軍を有しているのも労働や戦闘行動などの一切をドロイドに肩代わりさせたためである。またニモーディアンは基本的に小心者であり、「ファントムメナス」冒頭で「ジェダイが出てきた...もうおしまいだあ...」(意訳)と言ったことでシディアスの顰蹙を買ったナブー封鎖艦隊の司令官・ドールテイ・ドファインの反応がどっちかといえばニモーディアンたちにとっては真っ当な反応であり、副官のルーン・ハーコの懸念を押し退けて軍の上陸を決行した点も踏まえると、ガンレイはニモーディアンには珍しい大胆さを兼ね備えた人物だったことがわかるだろう。

また、ニモーディアンには珍しくアミダラの処刑や苦境には自分が率先して現場に立つなど案外現場に立つことへの忌避感がない点も珍しい。

加えて、銃撃戦に巻き込まれた際にはハーコともども狼狽えるなどするものの、ドゥークー亡き後のCISの心許なさを、残虐で知られたグリーヴァス相手に堂々と指摘してみせるなど案外肝の据わっているところもある。

上記の通り、対峙したダース・ベイダーに向けた最期の言葉も我身可愛さの命乞いや黒幕の裏切りを糾弾する罵倒等ではなく、土壇場で自分たちを裏切ったシディアスの意図についての疑問を投げかけるという、ある種理性的で毅然とした態度であったことから、このシーンを見てガンレイの評価を良い意味で改めたファンも少なからずいる模様。なお、上記の会話の流れでベイダーがガンレイの疑問に答えているのは小説版のみで、映画版でも同様の質問はするもののこちらは無言で斬り捨てられた(吹替版等では「Peace」と「Piece」のミスリード・言葉遊びが不可能だからと思われる)。


これらの点や、結局はシディアスやドゥークーの下で働いていることには変わりないことから、中間管理職的な悪役としての人気もそれなりにある。


関連タグ編集

STARWARS 独立星系連合

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