高杉晋助→総督(銀魂)
概要
この職業は中央以外の領土、例えば地方、海外領土、植民地などを統括するのを任された職であり、基本的に君主制国家で任命され、その地域の政治・軍事・法律において大権を握る場合が多い。
各国において類似した制度が存在し、その訳語として用いられるため、国により役割が異なってくる場合がある。また、太守、統領など別の訳語が存在する場合がある。
過去においては古代から近世では古代ローマ帝国、東ローマ帝国、アケメネス朝ペルシア、オスマン帝国、ハンガリー、オランダ、大明、清朝、近代では大日本帝国、ドイツ帝国、フランス、スペイン、アメリカ合衆国などにも存在したが、現在はイギリス連邦王国の一員が用いている。
イギリス連邦における「総督」
現在もカナダ、オーストラリア、ニュージーランドなど英連邦王国の16ヶ国において、大英帝国時代植民地時代の総督の官職は名誉職として存続している。
これらの国はいずれもイギリス国王を自国の国王として国家元首に戴いており、その名代として総督職を置き、イギリス国王に代わって儀礼的な職務を行う。人選は当事国政府の指名によりその国の市民権を持つ者の中から行われ、これに従ってイギリス国王が任命する形で就任する。
なお現在の総督職は、君主不在を補う名誉職であり、イギリス国王が英連邦王国所属国に「帰国」した際には、イギリス国王がその国の国王としてふるまう。一例として1976年に行われたモントリオールオリンピック開会式ではエリザベス2世がカナダ滞在中であったため、カナダ国王として開会宣言を行ったが、2010年に行われたバンクーバーオリンピックでは総督が開会宣言を行っている。
大日本帝国の総督
台湾総督府の長官として明治28年(1895年)6月17日に台湾総督が設置。しかし、宮中席次でも朝鮮総督が第6位なのに対して台湾総督は親任官として第11位と格下であった。昭和24年(1949年)6月1日に新憲法に基づく国家行政組織法が施行され、これにより台湾総督府は法制上も消滅した。
朝鮮総督は、1910年(明治43年)9月30日に韓国併合に伴い朝鮮総督府の長官として設置された。台湾総督とさ異なり天皇直属の官吏で朝鮮統治における権限を握っていた。