「シスの暗黒卿」とは「ジェダイの騎士」に相対する存在であり、フォースのダークサイドを扱う「シス」の伝統に従う者に与えられる称号。シス卿(Sith Lord)とも呼ばれる。
シスの暗黒卿となった者は「Dark Lord of the Sith(シスの暗黒卿)」の略称である「ダース(Darth)」の称号を冠する新たな名を授かる。
2人の掟
かつてシスはシス帝国を築くまで繁栄していたものの、教義ゆえに互いに不和を招きシス同士での殺し合いにまで発展することも珍しくはなく、帝国崩壊の一因もそれにあった。
シスの内部崩壊を防ぐ為に定められた掟。古代のシスとジェダイの戦いにおいて、シス側で唯一生き残ったダース・ベインによって制定された。
同時期に存在できるシス卿はフォースの暗黒面の会得者である「シス・マスター」と、その力を欲する「シス・アプレンティス(弟子)」の2人までとされている。
アサージ・ヴェントレスや尋問官達のように正式なシスの暗黒卿と異なるダーク・ジェダイを弟子として従える場合もあるが、彼らに対してはシスにのみ伝わる教義を伝授することは許されず、あくまで一般的なフォースやライトセーバーの扱い方についてのみ訓練するものとされている。
カノン(正史)においてはダース・プレイガスの弟子になったダース・シディアスが師を暗殺後、ダース・モールの師となる。
モールがオビ=ワン・ケノービに敗北した後、シディアスはモールを捨てて元ジェダイ・マスターのドゥークーを新しい弟子に迎え、彼にダース・ティラナスの名を与えた。
そしてドゥークーがアナキン・スカイウォーカーに敗北した際、その場でドゥークーの殺害を促し、紆余曲折を経てアナキンにダース・ベイダーの名を与えることになる。
小説版「EP9」では内部崩壊を防ぐだけでなく、シス・エターナルの予言にある「フォース・ダイアド(特定の2人の人物の間におけるフォースの繋がりが極限まで高まった存在。シークエル・トリロジーにおけるレイとレンが初めて実際にこの境地に至った)」を模倣し、いずれ師弟でここに至ることが最終目的だったとされている。
主なシスの暗黒卿
フォースの覚醒以降に制作される映画に繋がるカノン(正史)の映像作品において姿が描かれているのは以下の6名である。
レジェンズ
以下の人物はカノンに繋がらないパラレルワールドの歴史を描いているとされるレジェンズ(非正史)作品のみで存在が確認されている。カノンではこれらの暗黒卿の一部がスピンオフ作品や設定資料で名前のみ言及されている。