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最高指導者スノーク

さいこうしどうしゃすのーく

最高指導者スノークとはスターウォーズシリーズ・エピソード7「フォースの覚醒」以降の作品に登場する、敵組織『ファースト・オーダー』の支配者である。
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演: アンディ・サーキス

吹き替え:壤晴彦


概要編集

映画『スターウォーズ』エピソード7「フォースの覚醒」に登場する銀河帝国の残党たちで結成された軍事および政治組織『ファーストオーダー』の首魁。


銀河帝国の最高権力者にして支配者である皇帝シーヴ・パルパティーンことシスの暗黒卿ダース・シディアスが纏っていたような黒いローブを着た、顔が半分崩れた禿頭で、具体的な種族は不明。ぎりぎり人間と強弁されれば見えなくもないデザインであるが、長命種のエイリアンであり数百歳を超えることだけは明かされている。「フォースの覚醒」の小説版では、遅くともクローン大戦時代から銀河共和国の衰退とそれに代わる帝国の栄枯盛衰を目撃してきたと語っている、

普段は『ファーストオーダー』の中枢を担うメガ級スター・デストロイヤー:スプレマシーにある謁見室に籠っており、配下であるハックスや弟子のカイロ・レンに指令を伝える際は、かつての皇帝が行なっていたようにホログラム映像を使って指示を出している。


出自や来歴は一切不明だが、暗黒面の使い手であるもののシスではないと宣言されている。また、カイロ・レン以外にも(最低一名は)弟子を育て上げたと設定されており、やはりシスの二人の掟には従っていないことがわかる。ただし、その弟子が存命しているなら師匠が銀河を狙っているときになにをやっているのか?という別の問題が発生することに加え、理屈の上では二人の掟は師匠の自主引退による継承を認めている他、オビ=ワン・ケノービに敗れて死亡したものとみなされ二人の掟から外されていたが後に生存が判明したダース・モールの前例もあるため、シディアスより前の代の元暗黒卿が自主引退したもしくは自らの死を偽装し生き延びていた説も唱えられている。

ベンを暗黒面へと誘い、カイロ・レンになった切っ掛けを与えた人物ではあるものの、彼自身はカイロ・レンに対して光明面と暗黒面を兼ね備えることを期待していたようであり、この点においてもダース・シディアスやその弟子として訓練を受けたシスの暗黒卿達とは大きく異なっている。


その正体についての推察編集

「長身かつ長命なヒューマノイド」「強大な軍隊を持てるだけの資金力」「強力なダークサイドの使い手」という特徴から、ダース・シディアスの師匠であったダース・プレイガスが実は生きていてスノークになったのではないか、という説がレジェンズ(異伝)作品に降格されたジェームズ・ルシーノによる小説「ダース・プレイガス」の日本語版あとがき等で語られている。

カノン(正史)作品ではEP3で「ダース・プレイガスの悲劇」が語られただけだが、上述した小説ではプレイガスの種族はムウン(長身で細身、人間と比べて非常に長命なヒューマノイド)であり、表の顔はダマスク・ホールディングスという銀河有数の金融グループのCEOを務める実業家ヒーゴ・ダマスクであると設定されていた。

最終的には正史でもあるEP3において弟子のシディアスが後に語る通り彼に殺されたが、生前のプレイガスはフォースを使って生物のミディ・クロリアンに干渉する生体実験を繰り返し、最終的にはアナキン・スカイウォーカーの誕生にも関与した事が仄めかされており、実は死から復活していた(もしくは死んでいなかった)というのも納得できる。

だが、この小説におけるプレイガスの設定は丸ごとレジェンズに降格されているため、この設定がどこまでカノンに再利用されるのかは不明である。


エピソード8にて編集

エピソード7では巨大に映るホログラム越しのみでの登場だったが、エピソード8にてスノーク本人が登場。

EP7において父ハン・ソロ殺害時の動揺で弱みを晒したカイロ・レンと、EP8冒頭の追跡劇にて反乱軍を仕留め損ねたハックスを叱責、ついにスノーク自身が陣頭指揮へと乗り出す。

さらにカイロ・レンを説得し改心させようと乗り込んできたレイとも対面。

すべてがスノークの手による策略であったことを明かした上で、強力な暗黒面のフォースでレイを嬲り、そして最後にカイロ・レンに殺させようとするが…?


ルークが一目置くほどの才能を持つレイをして手も足も出ないほど強力な暗黒面のフォースの使い手であり、物体を操作するフォースグリップや相手の脳内を読み取るサイコメトリーテレパシーでレイとカイロ・レンを結びつけるなど様々なフォースの術に精通している。

またフォースを除いても人心を操作する手管に長けており、カイロ・レンとハックスの不仲を敢えて煽ることで互いに競争させていた。なお、カイロ・レンを育て上げる為に彼が持っていたダース・ベイダーへの憧憬を利用して操っていると多くの人物に指摘されたが、実はこれに関してだけは完全に濡れ衣であった。コミックなどで修行開始直後からベイダーごっこはやめろとマスクを捨てさせようとしていた事が描かれており、時系列から言えばEP7時点では根負けして認めていたという形になる。


ダースシディアスが得意としたフォースの電撃ことフォースライトニングは(よく見ると一瞬だが)使っている様子が描かれ、スノークの叱責に苛立ち反抗しようとしたカイロ・レンを一瞬で吹き飛ばすほどの威力を見せつけた。


なお、ライトセーバーの腕前については劇中で描写されなかった。


余談編集

「最高指導者」という肩書きについて、原語での表記はSupreme Leader。なおEP8での描写から、単なる敬称の類ではなくファーストオーダーにおける正式な階級である。

なお、似た肩書にレジェンズに降格された小説シリーズに登場する、ユージャン・ヴォングの君主である「最高大君主(Supreme Overload)」というものがある。


2018年1月現在pixivにおいて同名のムーミン谷の住人に引っ掛けたネタ絵は存在するが、スノークで検索しても彼自身のイラストは殆ど出てこない。

最高指導者


関連項目編集

STARWARS カイロ・レン ファースト・オーダー ダーク・ジェダイ ブラック上司


以下、更なるネタバレ編集



























鍛錬の仕上げとしてレイを殺害するようにカイロ・レンへ促すが、「ジェダイもシスもない新時代を築き、全宇宙を支配する」という野心を抱き始めていたカイロ・レンによって、逆にスノーク自身が斬り殺されてしまう。

「自らの眼前で、反乱軍を殲滅寸前に追い詰める」というかつてのパルパティーンと同じシチュエーションを手にしながら、方向性は真逆ではあるが皮肉にも「弟子に裏切られて破滅する」という末路まで同じになってしまった。

結局、経歴と素性が一切明かされぬままあっさり退場する事になってしまったが…



























※以下『スカイウォーカーの夜明け』のネタバレ注意



























実は死んだと思われていたある暗黒卿の仮の姿に過ぎなかった事が冒頭で明かされる。

スノークの正体は魂のみを現世に留めていたこの暗黒卿が強力なフォース感知能力を持つ新たな肉体を得るための実験としてシスの古代の秘術と銀河帝国が培った最新の科学技術を組み合わせて創り出した人工生命体「ストランドキャスト」であった。そしてスノークはこの人物が本格的に復活するまでの仮の肉体として利用されていたのである。

実際にこの暗黒卿が身を隠していた場所には予備とおぼしきスノークと全く同じ姿のストランドキャスト複数体が培養液浸け状態で保管されているのが確認出来、つまりはその必要さえあれば何時でも何度でも『スノーク』をその死を無かった事にして表舞台に再登場させる事も可能だった事がうかがえる

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