ピクシブ百科事典は2024年5月28日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴

フォースと共にあらんことを(May the Force be with you)」

概要

フォースとは銀河系のあらゆる物体に満ちるエネルギーであり、一般的にはジェダイの騎士シスの暗黒卿が使う力として知られている。

スターウォーズ世界においては広く認知された存在・概念であり、ジェダイやシスのみならず一般人の間でもフォースは広く信奉されている。ある種の宗教のような扱いをされており、フォースを信奉する宗派によって銀河各地に寺院が建立されている。劇中でよく発せられる「フォースと共にあれ」という言葉は、この世界に於ける「神のご加護を」に近いニュアンスのモノである。

ジェダイもしくはシスとは、フォースを研究する修行者・学者集団から派生した存在であり、ジェダイやシスだけがフォースを扱えるというわけではない。フォースの修練にとりわけ力を注いでいる求道者集団がジェダイとシスであり、フォースに近しい者であればジェダイやシスでなくとも部分的に超常の力を振るうことはある。

フォース感応者、或いはフォース・センシティブと呼ばれるフォースを知覚し操る才能を持つ者達は、自身の感情に基くフォースを引き出し、手を触れずに物体を動かしたり他者の精神に干渉する事ができた。

操れるフォースの強さは体内に存在するミディ=クロリアンという微生物の量によって決まり、多ければ多いほどより強いフォースを扱う素質を持つとされる。ただしあくまで素質であり、実際に扱うには相応の修練を必要とする。作中で最高のフォースを持ち、フォースにバランスをもたらすと予言された「選ばれし者」と称されるアナキン・スカイウォーカーは、オビ=ワン・ケノービとの決闘で手足を切り落とされると同時に全身を溶岩の高熱で焼かれ、大量のミディ=クロリアンを失う前まではグランドマスター・ヨーダすらも越えるミディ=クロリアンを持っていると言われていた。

光明面と暗黒面

フォースには二面性があり、慈悲や平静といった穏やかな心から引き出される光明面(ライトサイド)と、憤怒や憎悪、恐怖といった激しい感情や負の感情から引き出される暗黒面(ダークサイド)の二つが存在する。

光明面の力は利他、慈悲、守護、癒し、調和などに向いており、ジェダイは修行や瞑想などによって穏やかな心を保ち光明面のフォースと調和する。

暗黒面の力は利己的かつ攻撃的であり、シスダーク・ジェダイは己の怒りや憎しみ、苦痛などから暗黒面のフォースを引き出す。

暗黒面の方が強い力を持つと思われ気味だが実際は少し異なり、暗黒面の方が光明面よりも攻撃的である事、怒りや憎しみといった激しく、且つ深く陥りやすい感情から引き出される性質上光明面よりも破壊力を引き出しやすい事などから、結果として戦闘においては暗黒面の方がより敵を害する方向に発揮しやすいというだけである。

ヨーダのように長年にわたる修行で光明面のフォースと深く調和した者であれば、暗黒面のそれと引けを取らない力を引き出し、逆に敵の力を受け流して抑え込んでしまう事も可能となる。

ジェダイにおいては光明面が重要視されており、暗黒面に関わることは堕落に繋がる禁忌とされている。だが、ジェダイの教義が確立する以前の、遙か昔のフォースの教えでは扱いが異なる。太古ではフォースの光明面も暗黒面も表裏一体の存在として扱われており、単純な善悪の区別では割り切れないものとして認識されていた。光と影、それら相反するものを的確に学び取ることが真の調和に結びつくという考えであった。言ってしまえばフォースの光明面と暗黒面は性質が違うだけで、本質的には同じモノなのである。

能力

  • フォース・テレキネシス…手を触れずに物を動かす。最も基本的なフォースの使用法。自身の肉体に対して用いれば常人とはかけ離れたスピードやパワーで動く事ができるため、老いたジェダイやシスであっても肉体の衰えを補い、若い戦士を圧倒する程の戦闘能力を発揮する。一部のシスやジェダイはこの能力の応用として、フォースで遠く離れた相手の首を絞めるフォース・チョークライトセーバーをフォースでコントロールしつつ敵に投げつけるライトセーバー・スローなどの技を使用する。また、これを応用して高所から飛び降りた際に地面に落下する直前に地面をテレキネシスで押すことで衝撃を相殺し無事に着地するという荒技もある。
  • 空中浮遊…上記のテレキネシスを自身に作用させ、落下の衝撃を抑えるのみならず自らを浮遊させる。テレキネシスを可能とする者ならば一見誰でもできそうであるが、フォースでたやすく空を飛べてしまうと数々の名シーンやストーリーが破綻するというメタ的な事情もあり、極めて慎重に扱われてきた。現在のカノンでもただフォースが強くあるのみではなく更に適性が必要な、ルーク・スカイウォーカーですら生涯身に付けることができなかった最高等技術とされる。これらの事情からレジェンズでは逆説的に「たとえ戦術的に全く役立たない、座禅して深く精神集中する事でようやく宙に受ける程度であっても最強格のシンボル」となっていった歴史がある。これは現在のカノンでも概ね踏襲されている。”座禅していれば多少宙に受ける程度”のあるジェダイは改造したてとは言えベイダー卿を一方的に打ちのめしたほど。これに近い技として銀河帝国時代にダース・ベイダーに仕えた尋問官達は光刃を回転させる機構を持つ特殊なライトセーバーをテレキネシスと併用する事で飛行するという技を可能としていた。
  • フォース・プレコグニション(未来予知)…数年先の未来の予見や、戦闘中に敵の行動の先を読む事ができる。特に戦闘時の予知は重要で、この能力があるからこそジェダイやシスはライトセーバーのみで戦えると言っても過言ではない。高速で飛んでくるブラスター弾を弾き返したり、至近距離での敵の攻撃を防ぐといった離れ業はフォースの予知能力あってこそである。ただしこの能力にも個人差や限度があり、バトルドロイドのように圧倒的物量による一斉射撃を行う敵や、高速かつ的確に敵の防御の裏をかく連続射撃技術を持つジャンゴ・フェットのような敵には対応しきれない事もある。
  • 他者の精神への干渉オビ=ワン・ケノービが得意とした術者の言葉通りに相手の思考を誘導するマインドトリックや、カイロ・レンが使用した記憶の読み取りなどの能力。見張りや検問を追い払ったり、尋問の際に使用する事が多い。マインドトリックは単に命令に従っているだけのストームトルーパーには特に有効。ただし万能ではなく、対象となった人物が(フォースセンシティブでなくとも)精神力を強く保つことで抵抗が可能だったり、ハットやトイダリアンといったエイリアンの中にはそもそも生物的な特性としてこの能力に対する耐性を持つ種族も存在する。また、フォールン・オーダーでは尋問官ナインス・シスターがマインドリーディングを得意としている事が明かされている。
  • 知覚能力の向上…予知能力や他者の精神への干渉能力を応用し、フォースを通じて周囲を第六感的に知覚する事ができる。目を塞がれた状態でブラスター弾を弾き返す、照準機能を切った戦闘機で精密な爆撃を成功させるなど。
  • 幻影…離れた場所に自身の姿や物体を幻影として出現させる。霊体化と似ているものの、実は上記の知覚能力の派生として、その場にいるかのようにヴィジョンを見る→幻影を投射出来るようになるという過程でルーク・スカイウォーカーが会得したもの。意図して身につけたのではなくフォースにヴィジョンを見せつけられたことをきっかけに有無を言わさず発現したものである。少なくとも当初は幻影は攻撃できないが幻影が受けたダメージは本体に反映される(と、ルークは直感した)上に任意の解除も不可能な代物で、銀河最強と謳われたルークを窮地に追い込むことさえあった。ルークはこの能力を使用してレイアに接触した際にハン・ソロの形見のダイス(の幻影)を渡すなどしている。公開直後はこの技はかなり消耗が激しく、ルークは使用直後に激しく消耗して命を落とし、霊体化しているといった説明がなされていたが、上記の設定が明かされたことから普通にカイロ・レンに刺された一撃が致命傷となった可能性も出てきた。
  • フォースと繋がりを断つ/身を隠す…自らフォースとの繋がりをあえて遮断する。これによって自分もフォースによる感知能力をすべて失う代わり、他のフォースセンシティブからの探知も一切遮断する。逆に言えば他作品によくある「自分の気配・気・魔力等を相手に察知させないが(防御力の低下などはあるにせよ)自分は相手を探知できる」状態はスター・ウォーズでは不可能なのである。映画ではほとんど強調されず、主に外伝作品で使われていた。しかし、これを前提としたストーリーがEP8にて展開されたため混乱を招き、インタビューなどで補足されていた(銀河の彼方にいようと親友が死んだことくらいルークに探知できないはずがない、というもの)。
  • テレパシー…他者の精神への干渉能力の応用として、遠く離れた者とフォースを通じて会話する。更に発展するとビデオ通話のように互いの姿を見ながら会話したり、言語を持たない動物に意思を伝える事も可能。これを応用することでフォースと繋がりのある生物と意志の疎通を図るジェダイもおり、レイが手負いの大蛇の警戒を解いたほか、エズラ・ブリッジャーは特にこの能力に優れロズ・ウルフやパーギルなどのさまざまな生物と交流し、ピンチを切り抜けている。また、アソーカ・タノはこの能力を用いて言葉の喋れない「幼児」と意思疎通をしていた。
  • 霊体化…自身の肉体を消滅させ、魂をフォースと一体化させてフォース・ゴーストと呼ばれる霊体に昇華する。一種の「霊的進化論」であり、自己の精神が全時空のフォースの「一部にして全体」となり、フォースに満たされたすべての場所に存在することができる。霊体とはいえ現実世界に物理的に干渉する事も可能なようで、天候を操作した者物体を掴んだり動かしたりした者もいる。思念するだけで星から星へ瞬時に移動する事も可能。ただし、精神を封じ込めるトラップやパワースポット、ライトセーバーといった兵器、他者からのフォースによる攻撃などでダメージや束縛を受けることは有り得る。クワイ=ガン・ジンが死後に習得してあの世から(意識のみ)帰還しており、オビ=ワンやヨーダはその教えを受けさらに発展させ、霊体として存在を維持できるようになった。一方でアナキン・スカイウォーカーはその方法を知らなかったのにも拘らず、死後に(暗黒面に堕ちる前の姿で)霊体化した。これはアナキンは元々フォースの集中によって誕生した、具現化されたフォースそのものとも言える存在だった為、彼自身の意思や記憶に関係なく、本能(ミディ・クロリアンの意思)としてフォースの持つあらゆる能力に精通しており、本能で肉体を昇華させ、自然に霊体となったとされている。また、シスの場合は生者への干渉力、と言うより有害度はジェダイのそれより高いものの、ジェダイの霊体と違い、特定の地に活動圏が限られる地縛霊、或いは特定の物質に憑りつく悪霊めいた存在となり、ダース・ベインの地縛霊はヨーダに一蹴されている。
  • フォース・ヒーリング(傷の治癒)…フォースを生命エネルギーとして相手に与え傷を治癒したり、死んで間もない者を蘇生させる事ができる。これも消耗が激しく、蘇生ともなると逆に術者は文字通り生命と引き換えにするほどのエネルギーを与える必要がある。またこの能力を逆手にとって強制的に敵のエネルギーを奪う事で自身の傷を治癒した者も存在する。
  • サイコメトリー…カノン作品ではゲーム「ジェダイ:フォールン・オーダー」にて大きく言及された能力。物体に残された「記憶」を読み取ることができる能力で、ジェダイの中でもこれを持つものは特に珍しいとされる。ゲーム中においてカル・ケスティスがこの能力を習得するほか、ジェダイ・マスターのクインラン・ヴォスが得意としておりアニメ「クローンウォーズ」においてキャド・ベインの手引きで共和国の監獄から脱出したズィロ・ザ・ハットを追跡するためにこの能力を使用した。
  • フォース・ライトニング…フォースを手から強力な電撃として放出し、敵を攻撃する。 これは原則として暗黒面の技であり、基本的にはジェダイは使用できない。ライトセーバーや強いフォースで受け止めたり跳ね返す事も可能とされるが、実際には高い技量と精神力が伴わなければ押し切られてしまうケースも多い。
  • 不死の法…詳細不明。これも暗黒面の技術でありダース・シディアスの師であるダース・プレイガスが到達していた事が仄めかされている。後にダース・シディアスも死から復活しているが、これは人為的に作成した肉体に精神を転移する言わば転生に近いものであり、小説版で明白に別物と補足された。アナキン・スカイウォーカーは妻のパドメを死の予知から救いたいがためにこの力を求め暗黒面に堕ちた。
  • フォース・ダイアド…小説版スカイウォーカーの夜明けで明かされた、シスを信奉するカルト組織シス・エターナルの古い予言で語られるという伝説の存在。日本語媒体では「フォースの一対」とも表記される。特定の2人の人物の間においてフォースにおける繋がりが極限まで高まったものとされている。この境地に至った者たちは互いに対して通常の精神への干渉やテレパシーの範疇を超え、遥か遠い距離を隔てて戦闘や物品の授受など物理的な干渉をする事さえも可能になるという。かつてダース・ベインが「正式なシスは師匠と弟子の2名までしか同時に存在してはならない」とする「2人の掟」を制定したのも、理由の1つとしていずれはシスの師弟でこの境地に至り、フォース・ダイアドによってシスの教義と強大な暗黒面の力を独占するという構想があった模様。とは言えあくまで伝説の存在であり、実現したという例は長年にわたって1度も確認されていないとされていたのだが…。
  • フォース・シャウト…ライトニング同様、基本的に暗黒面の技である。「フォース・スクリーム」とも表記される。憎悪の籠った叫びを発し、物理的に相手を威圧するのと同時に暗黒面のフォースの波動を放つ。これによって相手のフォースを揺らがせる事が可能で、並みのジェダイであれば即座に致命的な隙を晒してしまう為、戦闘では非常に有用な技。事実、ジェダイでも指折りの剣士と名高い、フィストー、エージェン、セイシーの三人がパルパティーンに瞬殺されたのはこれが原因。但し、同じく暗黒面のフォースの使い手や、ウィンドゥやヨーダなどジェダイでも暗黒面への耐性が高い者には通用しない模様。

余談

当初、EPISODE1〜6までは「便利ではあるが決して強力過ぎない能力」といったポジションの能力として描かれており、決定打は常に使用者の剣技そのものや機転を利かせた攻撃に任せていた。

これが制作権をDisneyが獲得したEPISODE7以降、Disneyが十八番とする「魔法」の要素が強く出るようになり、フォースの出力や可能な範囲も急速に拡大していく傾向となった。

この傾向について、古参ファンからは否定的な見解が多く、新作が出る毎に派手になっていくフォースの在り方に苦言を呈する人も少なくない様子。

さらにいうと、EPISODE1で設定が付与されたミディ=クロリアンについても未だに苦言を呈されており、「ミディ=クロリアンの時点でおかしくなった」というファンも少なくない。

別名・表記ゆれ

理力…公開当時の字幕版での翻訳。スター・ウォーズのパロディネタを扱った漫画などでは古いものだとこちらの表記になっている事も多い。

  • 例…GS美神では主人公の横島宇宙空間での戦闘時に弾が当たらない敵に対して「そ…そうだ‼︎ 目に頼るからいかんのだ‼︎ 心の目でー」と言って目を閉じて撃とうとした際に「持ってもいない理力(フォース)に頼るなバカタレッ‼︎」と美神に殴られるシーンがある。ちなみにこの時に撃った弾は見事に敵に命中している。

コメント

コメントが未記入です
フォース(STARWARS)
17
編集履歴
フォース(STARWARS)
17
編集履歴