光明面
らいとさいど
銀河中の全ての生物や物体に満ちるエネルギー「フォース」には光の部分と闇の部分が存在し、銀河の守護者たるジェダイが信奉するのは光の力である光明面(ライトサイド)である。
光明面の力は平静や慈悲、癒しといった穏やかな心から引き出されるため、ジェダイ達は修行や瞑想によって常に心の平静を保ち光明面のフォースと調和する。
一方でジェダイ達はフォースの闇の部分である暗黒面(ダークサイド)を退けんとするあまり、過剰なまでに厳格な掟の元で生活していた。
暗黒面に繋がる感情、即ち「怒り」「憎しみ」「苦痛」「恐怖」などと言った負の感情を抱かないようにするため、フォースを扱う素質がある子供達を物心つく前から親元から引き離してジェダイとしての修行を積ませ、成人後も原則として結婚は禁止など家族を持つことすら許されなかった。
これは愛情は執着に繋がり、そしてその執着は愛する相手を失った時に喪失感となり、暗黒面へと通じると考えられていたからである。
しかしこの後任育成は、生物の観点から考えれば「無菌室育成」に近いものであり、そうした穢れへの耐性を逆に下げてしまう致命的な欠陥を抱えていた。結果、それが祟ってジェダイは滅びの道を迎える事となる。
事実その後、ダース・ベイダーが暗黒面から帰還して息子のルークを救ったように、愛情というものは正しく育まれれば逆に暗黒面を退ける強い力となる事が示されている。(「フォースの均衡を護る者になる」という予言通り「身内同士で殺し合い数を減らしつつも、深く濃くなっていった暗黒面」をジェダイを滅ぼすことによって数を増やしながらしかし強すぎる闇を祓い、「潔癖すぎる無菌室育成で広く浅く、数を増やしつつもドンドン無力になっていった光明面」の数を減らし、強い光を生み出す事でバランスを取れたと言える)
つまり、暗黒面に偏っても光明面に偏ってもいけないということであり、光明面でも向き合い方、育て方を誤れば十分に有害なものになる、決して正義ではないのである。
- 平静や慈悲、癒しといった穏やかな心から引き出される力であり、ジェダイ達は修行や瞑想によって力を引き出すが、大きな力を引き出すには相応の修練が必要である。
- 素質が同じである場合、暗黒面と比べると大きな力を引き出す事が難しい(特に戦闘において顕著)。これは光明面の力の源である穏やかな心を保つ事が難しい事や、そもそも光明面の力が攻撃向きでない事に起因する。ヨーダのように長年にわたる修行で光明面のフォースと深く調和した者であれば暗黒面のそれと引けを取らない力を引き出す事も可能となる。
- 暗黒面が光明面では使えないフォース・ライトニング等の技術を使えるように、光明面でしか使えない技術もある。主なものは死後に肉体を滅却し意識を保ったままフォースと一体となる霊体化、自身のフォースを生命エネルギーとして他人に与えて傷を癒す治癒能力など。その他にも予知能力や読心能力などは光明面の方が暗黒面よりも優れていると言われている。
- 光明面の力はあまりにも強大な暗黒面の力の前では弱まったり、曇らされたりしてしまう事がある。パルパティーンがシスの暗黒卿ダース・シディアスである事をヨーダですら見抜けなかった事や、アナキンが暗黒面に堕ちる未来を予知できなかったのはシディアスの強力な暗黒面が光明面の力を曇らせていたからである。逆にこの事を利用して、ヨーダはジェダイ・オーダーの崩壊後に帝国のジェダイ狩りを逃れるため、強力な暗黒面に覆われた惑星ダゴバに隠遁し、自身の強大な光明面のフォースを隠した。
- 光明面の者が使用するライトセーバーの刀身の色は青や緑の物がほとんどであり(例外的に紫や黄色等もわずかながら存在する)、暗黒面の色である赤色は存在しない。レジェンズ(非正史)の設定では、天然のクリスタルや邪念のこもっていない人工クリスタルを使用した場合はそれらの色の刀身になる(逆にシスはジェダイへの憎しみを込めて人工クリスタルを作成するため赤色になる)という設定であったが、最近(ディズニーによるルーカスフィルムの買収後)新たに変更されたカノン(正史)設定では、ライトセーバーを作成する際にはカイバー・クリスタルを作成者の操るフォースと調和させる必要があり、フォースの素質等によって上述の色に変化するという設定に変更された。このカイバー・クリスタルは光明面のフォースと調和しやすい性質を持つため、光明面の使い手がライトセーバーを作成する際は特別な手順を踏む事なく作成できる。逆に暗黒面の使い手がライトセーバーを作るにはクリスタルを無理やり暗黒面に調和させる「ブリーディング」と呼ばれる行為を行う必要があり、それによってクリスタルが血を流し赤色になる。