概要
ゲイレン・ウォルトン・アーソは映画STARWARSシリーズのスピンオフ作品「ローグ・ワン」に登場するキャラクター。本作の主人公であるジン・アーソの実父であり、作中世界における天才的科学者であり、作中におけるキーパーソンでもある。
なんの研究をしている科学者かというと、カイバークリスタル(ジェダイがライトセーバーのエネルギー増幅装置として使う結晶鉱物)を用いたエネルギー増幅技術、つまりデススターの主兵装であるスーパーレーザーの根幹に関わる技術の第一人者である。
人物
- デススター開発の総責任者であるクレニック長官とはまだ帝国が樹立する前に同じ学舎で学業に励んだ仲。またクレニックからはその才能を高く買われており、彼を最高機密プロジェクトに参加させるよう共和国の高官に働きかけたり、辛抱強く共和国の(後に帝国の)研究に自発的に参加するよう働きかけられていた。また、ゲイレンとその家族が戦乱に巻き込まれた際にはクレニックが自ら部隊を率いて救出に駆けつけたこともある。
- 長く民間企業で研究を続けていたが、クローン戦争終結後「戦争で荒廃した惑星の復興のため」というクレニックの説得を飲み、帝国の「天体パワー・プロジェクト」への参加を決意する。しかし、クレニックの言葉は嘘であり、このプロジェクトは帝国が建造中の超兵器のための極秘プロジェクトであり、その中で自分の研究が大量破壊兵器に使われることを勘づいたゲイレンは家族共々クレニックたちの前から姿を消した。結局4年後にはクレニックに連れ戻されるが、(連れ戻される際に最愛の妻ライラをクレニックの命令で射殺されていることもあるだろうが)自らが関わった兵器が破壊を引き起こさないようにすることが細工を施す動機となったと思われる。
- 一人娘であるジンのことをとても愛しており「私のスターダスト」と呼んでいた。クレニックに連れ去られ13年もの間消息不明だったにもかかわらず、ジンの記憶では優しい父として残っており、またゲイレンも13年経っても変わらぬ娘への愛をゲレラに宛てた極秘メッセージに綴っていた。だが、今際の際でようやくジンと再会した時には再会を喜ぶ間も無く、「私のスターダスト...話したいことが、山ほど...あるん、だ...」と言い残し息絶えてしまった。しかし、彼の遺志はジンに受け継がれ、また愛娘の愛称である「スターダスト」は作中に置いて重要な役割を果たすことになる。
余談
- ローグ・ワン本編を見ると優秀な頭脳を持っていたために家族と引き離され大量破壊兵器の開発を強要された悲劇の科学者という姿しか見えないが、前日譚である小説「カタリスト」を併せて読むと
など、単に悲劇の科学者とは言い切れない一面も見えてくる。
- ファンの中には「デススターの中に弱点を作るにしては無理ゲーすぎるとこに作ったんじゃね?」「もっとわかりやすいとこに作ればよかったんじゃね?」と(ネタ交じりもあるだろうが)指摘する人々もいるが、ゲイレンが明確に弱点のアイデアを思いついたのはいつか不明だが、下手すると10年以上の時間をかけて弱点を考案、敷設したうえで実際に建設させており、しかもクレニックはゲイレンとは旧知の仲で手の内はほぼ見通されているうえにそもそもクレニックは巨大建造物の設計で名をあげたことを考慮すると、並大抵の仕掛けでは完成するまでに確実にバレていたと考えられる。その結果がこれだよ!
- ミドルネームである「ウォルトン」はSTARWARSシリーズの生みの親であるジョージ・ルーカス監督のミドルネームから来ている。