概要
ミドルネームとは、姓名で姓と名の間に付けられる名前のこと。主に欧米系の人が付けることが多い(ただし、付けていない人もいる)。漢字文化圏ではベトナムのみ存在しそれ以外には無い(字や幼名は別物)。ただし、ミックスルーツの人にはミドルネームが付くことがある。
ただし、日本国籍でも、ミドルネームが一般的な国で生まれた人ならば、付けることは可能である(例:「白鳳院綾乃エリザベス」 ※順番が変わっていて、分かりにくいが、"エリザベス"がミドルネーム。順番が変わっている理由は、後述する「日本におけるミドルネーム事情」を参照)。
国や地域、宗派、時代などにより異なるが、関係する聖人や祖先の名前が由来であることが多い。ただ最近は、比較的自由で、尊敬する人の名前をもらうケースもある。
ミドルネームは一つとは限らず、ミドルネームがない人もいれば、アルバス・パーシバル・ウルフリック・ブライアン・ダンブルドアのように複数つける人もいる。
表記法
ミドルイニシャル
ミドルネームは、しばしば省略され、アルファベットで表記されることがある。このアルファベットを、ミドルイニシャルという(例:「ミルヒオーレ・フィリアンノ・ビスコッティ」は「ミルヒオーレ・F・ビスコッティ」 ※この場合、「F」がミドルイニシャルとなる)。
日本におけるミドルネーム事情
前述のように、漢字文化圏に属する日本には、ミドルネームの習慣はなく、戸籍欄にも記入欄がない。そもそも日本国内で生まれた人は、付けることはできない。
むしろ漢字があるため最初の項にある尊敬する人間や祖先を尊ぶという意味では、先祖代々一族同じ文字を使う通字(毛利元就の元など)や主君から賜る偏諱といった習慣で1〜2文字程度で表現してきた。
一応、海外で生まれた日本国籍の人や、ミックスルーツの人でミドルネームが付いている人なら、ミドルネームを名前の一部として、届け出ることはできるが、専用の記入欄がないため、名(ファーストネーム)と一緒に、個人名の欄に記入することになる。そのため、ミドルネームと本来の名が、戸籍上の「名」とみなされることになる(上記の「白鳳院綾乃エリザベス」など)。