モフ・ギデオン
ぎでおん
SF映画「STARWARS」シリーズに登場したキャラクター。
銀河帝国において1つの星系ないし宙域全体を統治する権限を握る「モフ」(※)の1人。「マンダロリアン」では元帝国保安局所属だったことも語られている。
「モフ・ギデオン」というのも称号込みの名前で、「ギデオン」部分が名前。ファーストネームは作中では明かされていない。
銀河帝国の治世末期にマンダロリアンたちの母星である惑星マンダロアに対して大規模攻撃、のちに語られる「千の涙の夜」を行い、マンダロアの都市すべてを破壊し尽くし、多くのマンダロリアンを虐殺した。
その後、戦争犯罪人として新共和国の法廷に送られたが、なんらかの手段を用いて脱走を果たしており、帝国軍残党を率いて暗躍していた。
彼の率いる帝国残党は他の残党に比べても装備も整い、練度も高いなど組織立っていることが特徴。
彼自身も高い戦闘スキルを有しており、自らTIEファイターを操縦するほか、白兵戦もこなす。
特に「千の涙の夜」の際にボ=カターン・クライズから奪った古代のライトセーバーの一種、ダークセーバーを手に主人公であるマンドーと繰り広げた死闘はseason2のフィナーレを飾る名シーンである。
一方で、強化装甲を施した無敵のバトルドロイドを作り出す『ダークトルーパー計画』、ドクター・パーシングの研究を利用したクローニング技術、フォースに対する並々ならぬ関心など多くの極秘プロジェクトを裏で進めており、その真意は不明。
ただし、配下の者に対して「帝国に栄光あれ(Long live the Empire)」と度々に口にしていることから、帝国に対する高い忠誠心を持っており、帝国の再興を試みていることは間違いない。
season3ではエンドアの戦いによるシーヴ・パルパティーン皇帝の死と帝国の崩壊後に軍部を統治する実権を握るシャドウ評議会の議席を持つ事が明かされた。
※日本語では総督と訳されることが多いが、厳密には帝国軍における総督職の階級の1つで、グランド・モフに次ぐ高位となっている。現実世界には相当する語句がなく、STARWARS作中の造語。
STARWARS マンダロリアン(ドラマ) 銀河帝国(STARWARS)
ここから先、マンダロリアンseason3の核心に迫るネタバレあり
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「帝国に栄光あれ」
ギデオンが作り出そうとしていたのは、「最強の兵士」。
すなわち...
- 優れた身体能力を持つ「素体」をクローン技術で量産(クローニング技術)
- 身体能力に加え、遺伝子編集でフォース感応能力を付加(グローグーから得たデータ)
- バトルドロイドの技術を基にして兵士を補助する高出力なパワードスーツ(ダークトルーパー計画)
- パワードスーツに施された無敵のベスカー装甲(マンダロア占領によるベスカー合金の独占)
という四つを兼ね備えた無敵の軍隊を作り出そうとしていたのである。
なお、このクローン兵の素体はギデオン本人が遺伝子提供元となっている。実際、彼自身は高い身体能力を誇っているのだが、どことなくナルシストの気があるというファンの指摘もある。
なんにせよ、ジェダイ・クローントルーパー・バトルドロイド・帝国軍・マンダロリアンすべてのいいとこどりをしたようなこの軍団が実戦配備されれば、銀河に計り知れない被害をもたらしたかもしれない。
実際、このパワードスーツを着込んだギデオン相手にディン・ジャリンは苦戦を強いられ、加勢に入ったボ=カターンもダークセーバーを握りつぶされたうえにヘルメットを剥ぎ取られるなど劣勢に追い込まれており、その性能は確かなものであった。
だが、培養中だったクローン軍団はディンの手で誕生前に施設ごと破壊され、ギデオン自身もグローグー・ディン・ボ=カターンの連携攻撃により武器を取り上げられ崖側に追い詰められ、そこに突っ込んできたマンダロリアン艦隊旗艦の体当たり攻撃の爆炎に飲まれ、絶叫をあげながら戦死。
ここにギデオンの野望は潰えたのだった。