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バッド・バッチ

ばっどばっち

バッド・バッチとは、2021年にDisney +で配信が開始されたSTARWARSシリーズのスピンオフアニメ、及びその主人公となるクローントルーパー部隊のことである。
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概要編集

エピソード3作中のオーダー66発生とシーヴ・パルパティーンによる銀河帝国樹立宣言直後の世界を舞台とする正史(カノン)のスピンオフアニメ。題名は主人公たちの所属する特殊コマンド部隊「クローンフォース99」の通称バッド・バッチに由来する

制作は、同じくエピソード2とエピソード3の間を舞台とするスピンオフアニメ「クローンウォーズ」を手掛けたデイヴ・フィローニが務めており、あちらの最終シーズンではこちらの主人公であるバッド・バッチが先行して登場したり、逆にあちらの登場人物のその後が描かれるなど事実上の続編となっている。

また、スターウォーズシリーズにおいて映像化されたスピンオフ作品の中では、初めてクローントルーパーが単独で主役を務める作品でもある。

シーズン1が2021年5月から順次公開され、全16話で完結。

シーズン2は当初2022年秋に公開予定だったが、少し延期され2023年1月に公開。


あらすじ編集

惑星カラーでデパ・ビラバの指揮する部隊を援護する任務を得て戦うバッド・バッチ。

しかし、戦闘の最中オーダー66が発令され、デパ・ビラバは戦死してしまう。

不審に感じたバッド・バッチはカミーノへ帰還、そこで彼らが目にしたのは非常に冷徹な態度で接するクローントルーパーたちだった。

そして、パルパティーンによって銀河帝国の樹立が高らかに宣言される。

そんな中、バッド・バッチはクローン兵とカミーノアンしか居ないはずのカミーノで医療アシスタントとして働く人間の少女・オメガと出会う。


登場人物編集

バッド・バッチ編集

正式名称:クローンフォース99。

クローントルーパーを製作しているカミーノアンが、遺伝元であるジャンゴ・フェットの遺伝子を意図的に突然変異させたことで誕生した奇形クローンで構成される特殊部隊。

部隊の名前の由来は、同じく奇形クローンとして生まれ、第二次カミーノの戦いで戦死した99号から取られている。

突然変異によって他のクローンが持たない特殊技能を身につけているほか、本来ジャンゴ・フェットと瓜二つであるはずの身長や声帯も変化している。

また、突然変異の弊害か自我が強く、通常のクローンでは抑制された行動である独断行動や命令無視が目立つ部隊でもあり、カラーの任務では後述するクロスヘアーを除きオーダー66の制御チップが作動しなかった。

後に加わったエコーを除く全員が、通常のクローンを「レック=レギュラークローン」と呼ぶ。

任務でも基本的に大隊毎に展開する通常のトルーパー連隊と異なり単独で展開する場合が多い為、オミクロン級アタックシャトル『ハヴォック・マローダー』を使用している。

なお、クロスヘア以外のメンバーの認識番号は不明だが、クロスヘアの認識番号がCT-9904であることや99号を冠した部隊名から、CT-99で始まると思われる。


担当声優はクローンウォーズや反乱者たちでクローントルーパーを演じたディー・ブラッドリー・ベイカーが務め、吹替もスターウォーズシリーズ全体でクローントルーパーを演じる金田明夫が担当する。


  • ハンター

バッド・バッチのリーダー。

ボサボサの頭髪と大きなバンダナがトレードマーク。

ジャンゴの鋭い感覚を強化されたクローンで、ドロイドが発する電磁フィールドを感知できる優れた感覚を備えるほか、観察眼にも優れる。

強いリーダーシップを併せ持ち、曲者揃いのバッド・バッチを率いる。

戦闘ではブラスターに加え、通常時は左腕に収納する電磁ブレードを使用して戦う。

オメガとの共同生活や傭兵として活動する中で、本来兵士である自分たちがこれからどのように生きるかについて苦悩する。

  • テク

バッド・バッチの頭脳担当。

メガネがトレードマーク。

暗号解読能力や言語能力、軍事戦術などあらゆる知識を有するほか、即興性にも優れる。

口数が多く、何かにつけて知識を披露するが、肝心な部分を自分だけで早合点して他のメンバーに共有しないことが多々あり、それが原因でトラブルの原因を作ることもある。

戦闘では爆弾やドロイドホッパーといった特殊装備を用いて戦う他、敵の分析や機器へのハッキングを担当する事も多い。

また、テクのアーマーのヘルメットは言語インターフェイスを搭載しており、持ち前の知識と併用することで銀河系の共通言語であるベイシックを使用しないエイリアンと会話することも可能。

マローダーの操縦も担当しているが、知的な見た目に反してだいぶ荒っぽい。

なお、第1話の時点でオーダー66の絡繰を早々に見抜いていた。

  • レッカー

バッド・バッチの怪力担当。

大柄な体格に、白目となっている左目が特徴。

バトルドロイドを易々と引きちぎり、大岩やガンシップ、戦車を一人で動かすほどの怪力を有する上、巨大なドロイドに踏まれてもビクともしない恵体を持つ。

性格は豪快かつ非常に戦闘好きで、派手に暴れることのできない潜入任務と知るや落胆する、アナキンから敵艦隊の自爆スイッチを渡されて喜ぶなどどこか子供っぽい一面も。

また、高所恐怖症である。

戦闘では大型の連射式ブラスターや大きなナイフを使用するが、それ以上に肉弾戦を最も得意とする。

  • "CT-1409"エコー

バッド・バッチのメカ担当。

元々は通常のクローンとして生産され、訓練生時代はおちこぼれ部隊として実戦投入も危ぶまれたドミノ分隊の出身であったが、同分隊の仲間ファイブスと共にリシ・ムーンの戦いでの活躍を経てエリート部隊である501大隊所属のARCトルーパーへと昇進・転属され(エコーとファイブス以外のドミノ分隊出身者はリシ・ムーンの戦いで戦死)、501大隊の指揮官であるキャプテン・レックスからも大きな信頼を得るまでになっていた。

しかし、惑星ローラ・セイユーの任務で敵の砲撃を受けて姿を消し、共和国軍では戦死したものと記録されていたが実際には瀕死の重傷を負ったところを分離主義勢力に拉致されていた。

惑星スカコマイナーの戦術アルゴリズムとしてコンピューターに取り込まれていたところをアナキン、キャプテン・レックス、バッド・バッチに救助される。

体の欠損した部分を補うため、ドロイドアーム化された右腕を初め体の至る所が機械化しており、もはや通常の部隊への参加は不可能であるとの判断から自らバッド・バッチへの転属を願い出て参加した。

右腕のドロイドアームからコンピューターに直接侵入することが可能。

戦闘ではブラスターの他、ドロイドアームを使用した打撃も得意とする。

なお、オーダー66用の制御チップが作動しなかった理由としては、テクからは「スカコマイナーで脳にダメージを負った結果チップの機能がリセットされたのだろう」と推測されている。


吹替:川勝未来

カミーノで医療アシスタントとして働く人間の少女。

好奇心旺盛で、同じ見た目ばかりのクローントルーパーたちの中にあって奇形クローンで目立つバッド・バッチに興味を抱く。

カミーノでの騒動を経て、自分の意思で部隊に参加する。

また、医療アシスタントをしていた為か、制御チップの存在を知っていた。

戦闘ではオード・マンテルでの仕事の最中に拾ったエネルギー・ボウを使用するようになった。



  • クロスヘア

バッド・バッチの狙撃担当。

非常に優れた視力を持ち、超遠距離からの狙撃は勿論、跳弾も得意とする。

性格はニヒルで寡黙、口を開けば次々と毒舌を放つ皮肉屋。

平常時には爪楊枝を口に咥えている。

また、部隊の中でも特にレック=通常のクローンに対し当たりが強い。

戦闘では大型のスナイパーライフルを使用する。

カラーでの任務ではバッド・バッチの中で唯一制御チップが正常に作動する。

ターキンの指示でチップの効果を高められて帝国側に残る形でバッド・バッチとは袂を分かち、新たな兵士運用制度ウォー・マントル計画のテストとして非クローンによるエリート分隊を預けられる。


銀河共和国編集

かつてメイス・ウィンドゥパダワンとして師事し、ジェダイ評議会に在籍した経験も持つジェダイ・マスター。オーダー66の発令時に弟子のケイレブ・デュームを庇い殺害される。


銀河帝国編集

1つの宙域全体を統治する総督職の最高階級「モフ」に最初に指名されたうちの1人であり、新たに誕生した帝国軍における最重要人物。

クローントルーパーがクローン大戦で見せた高い戦闘力を評価しつつも、製造や運用の際のコストの高さから非クローンによる徴兵や志願兵への移行を考えている。

  • ランパート

帝国軍の中将。

ターキンの元でクレジットの換金システムや人間による徴兵システムの導入を行う。

若いながらも優れた頭脳でカミーノやライロスを統治し、ハンター達を追う。


カミーノ編集

カミーノの首相。

クローンの生産を主産業とするカミーノの財政収入源が絶たれるため、ターキンによるトルーパーの置き換えに対し内心反発している。

クローン生産において重要な役割を持つオメガをカミーノに連れ戻すため、キャド・ベインを雇う。

ベインが失敗したと見るとカミーノからの脱出を目論むが露見、「科学者に利用価値はあるが、政治家にはない」とランパートに吐き捨てられ、逮捕される。

クローントルーパーの主要エンジニア兼主任医療科学者。

医療アシスタント時代のオメガの上司で、脱走後のオメガを何かと気にかけている。

オメガをカミーノに連れ戻そうとするラマ・スーに内心反目しており、フェネック・シャンドを雇ってスーが雇ったベインの行動を妨害する。

パルパティーンと内通しているのではないかと考察するファンもいるが、詳細は不明。

最終話で惑星ウェイランドの研究所に連行される。

カミーノで医療アシスタントを務めるドロイド。

正式ナンバーはAZI-345211896246498721347。

オメガの親友。

クローンウォーズシーズン6にも登場しており、制御チップの謎を解こうとするファイブス(エコーの訓練生時代からの親友)をアシストした。


クローントルーパー編集

  • カット・ロクウェイン

惑星サルーカマイで隠居生活を送っている元クローントルーパーの脱走兵。

トワイレックの妻スーとその連れ子二人と暮らしている。

バッド・バッチの面々とははみ出し者同士縁があったようで、クローン戦争中も何度か顔を見せていた模様。

帝国による管理統治によって自分の素性が割れるのを恐れ、バッド・バッチの面々の協力を得て家族と共にサルーカマイから脱出する。

501大隊を率いていた元クローンキャプテン。

オーダー66以降、アソーカとは別れて逃亡生活を送っていた。

アソーカと縁のあった姉妹のツテで、傭兵として活動していたバッド・バッチと再開する。

未だに制御チップを抜いていないバッド・バッチの面々にチップの危険性を説き、惑星ブラッカで廃棄されたスターデストロイヤーを案内、チップの摘出に協力した。

その後、惑星ダロのTKトルーパー訓練施設に囚われているクローンコマンドーグレガーの救出をバッド・バッチに依頼する。


オード・マンテル編集

  • シド

傭兵として活動するようになったバッド・バッチが身を寄せる酒屋のオーナーのトランドーシャン。

ケチで毒舌でクローン嫌いなおばちゃんだが、食い扶持がないハンター達に仕事を斡旋したり、エネルギー・ボウの扱いに手こずるオメガにアドバイスしたり、ハンター達が救出したグレガーを文句を言いつつも預かったりと、なんだかんだ面倒見がいい。

クローン戦争中はジェダイに裏社会の情報などを売る情報屋としても活動していた。

賭けデジャリック・ボードで全勝してバッド・バッチの借金を帳消しにしたオメガに天賦の才を感じとる。

パイク・シンジケートの後援を受けた若手ギャングに一時期店を奪われてしまうも、バッド・バッチの協力(という名の脅迫)を得て店を取り返す。


賞金稼ぎ編集

20年以上後の時代を描いたスピンオフドラマのマンダロリアンにも登場する人間女性の賞金稼ぎ。

ナラ・セの依頼を受け、オメガを狙うベインを妨害する。

早撃ちで名の知られるデュロスの賞金稼ぎ。

ジャンゴ・フェット亡き後頭角を表し、クローンウォーズシーズン4時点では賞金獲得額第一位となるほどの実力を持つ。

ラマ・スーから依頼を受けてオメガを狙うが、フェネックの妨害によって失敗に終わる。


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