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概要

STARWARS』シリーズの新作。

正式タイトルは、"Solo:A Star Wars Story"(放題は『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』)。

スター・ウォーズシリーズのスピンオフ作品『アンソロジー・シリーズ』の第二弾作品となる。

時系列は『エピソード3/シスの復讐』と『エピソード4/新たなる希望』の間の時期で、シリーズの人気キャラクターハン・ソロルーク・スカイウォーカーと出会う前の若き日の活躍を描く。

あらすじ

STARWARSシリーズの名脇役として知られるハン・ソロ。そんな彼はかつて惑星コレリアで犯罪組織に身を置くストリートキッドの1人だった。幼馴染のキーラと共に犯罪組織から逃げ出すことを夢見ていたハンは、ある日取引相手から高価な燃料であるコアクシウムを盗み出しキーラと共に脱走を試みるが、脱出寸前にキーラと引き離されてしまう。

キーラを迎えにコレリアに再び戻ってこれるよう帝国軍パイロットを志したハンだったが、生来の反骨精神から問題を続出させ惑星ミンバンの前線部隊に飛ばされてしまう。だが、そこで彼は人生を変える人々と出会い、戦場を抜け出して宇宙の裏社会へと飛び込んでゆく...。

登場人物

本作の主人公。元は惑星コレリアの犯罪組織に身を寄せているストリートキッズの1人だったのだが、幼馴染のキーラと一緒に犯罪組織から逃げ出すことを夢見ており、取引相手から高価な燃料であるコアクシウムを盗み出し逃亡を実施するもキーラと離れ離れになる。その後、キーラを迎えにコレリアに戻ってくるために帝国軍に入隊し、その際にファミリーネームが必要となったため登録係の士官から「1人もの」を意味するソロのファミリーネームを貰う。だが、問題行動からパイロットへの道を閉ざされたうえに最前線部隊に飛ばされ、そこで人生を左右する出会いを経験することとなる。

  • キーラ

本作のヒロインでハンの幼馴染で恋人。利発な性格で犯罪組織でも重宝されていたが、ハンと共に脱出を試みる。だが、脱出する寸前に組織の人間に連れ戻されハンとは離れ離れになってしまう。その後、巨大犯罪シンジケート「クリムゾン・ドーン」に身柄を引き渡されるも、持ち前の才覚と美貌でボスであるドライデンの信頼を勝ち得、副官として重宝されている。「クリムゾン・ドーン」とのトラブルに巻き込まれたハンと再会し、彼を助けるために策を巡らせることになるが...

ドライデンからテラス・カシという殺人武術を叩き込まれており、人を殺すことにも躊躇しない。

  • トバイアス・ベケット

「クリムゾン・ドーン」と関係を持つ腕利きのギャング。凄腕賞金稼ぎであるオーラ・シングを殺したとも言われているが、本人は否定も肯定もしていない。

惑星ミンバンで偶然ハンと出会い、なりいきで彼を自分のギャング団に加えることになる。しかし、彼を加えた後の初仕事でエンフィス・ネストの妨害に遭いドライデンから責任を追及される羽目になる。その責任を取るため、キーラの仲裁を経てハンたちと一緒にコアクシウムを盗みに行くことに。

ご存じハンの相棒のウーキー族の戦士。なお、この作品では「なぜチューバッカがハンと行動を共にすることになったのか」ということが描かれている。

元々は惑星ミンバンで帝国軍に囚われていたのだが、同じく囚われの身となり殺し合うようけしかけられていたハンと共謀し脱走、ベケットのギャング団に入ることになる。

  • ドライデン・ヴォス

巨大犯罪シンジケート「クリムゾン・ドーン」のボスである人間によく似た種族のエイリアン。顔面に亀裂のような割れ目が走っており、感情が昂ると赤く発色する。理知的かつ寛容に振る舞おうとしているが、本質的には猜疑心に満ちた激情家であり、失敗した部下には容赦をしない。

任務に失敗したベケットを始末しようとするが、キーラの取りなしで再度チャンスを与えることにする。

彼もまた殺人武術テラス・カシの名手である。

  • エンフィス・ネスト

盗賊団「クラウド・ライダーズ」を率いる頭領。「クリムゾン・ドーン」関係の犯罪行為を邪魔する傾向があり、ハンやベケットの前に立ち塞がる。

宇宙船ミレニアム・ファルコンを所有する自称「宇宙的起業家」。コアクシウムを輸送する足の早い船を探していたキーラの仲介でソロと知り合う。

  • L3-37

ランドの相棒でファルコン号の副操縦士を務める女性人格のドロイド。ドロイドと人間は対等であるという考えの持ち主であり、気が強い。

余談

  • 本作では「なぜチューバッカはハンと行動を共にしているのか?」「どうやってハンはミレニアム・ファルコンをランドから手に入れたのか?」「ハンが自慢する『ケッセル・ランを12パーセクで飛んだ』とはどういうことなのか?」ということが語られており、ハンの過去を知るには重要な映画となっている。
    • ...にもかかわらず、正直興行的にはあまり振るわなかった。これは本作自体というより公開時期が悪かった。この前年にはあの最後のジェダイ」が公開されており、ファンの間でも「フォースの覚醒」とスピンオフ第一弾「ローグ・ワン」で高まっていたスターウォーズシリーズへの期待が一気に冷めていた。この反動は本作を超えて翌年の「スカイウォーカーの夜明け」まで響いてしまい、同年に公開されたスピンオフ作品第三弾「マンダロリアン」の大ヒットも手伝って、映画作品主体からテレビシリーズ主体への大転換を後押ししたともされる。またひとつ前のスピンオフ作品である「ローグ・ワン」の完成度が高かったことから、本作にかかる期待もとてつもなく高かったことも原因の一つと考えられる。
  • スターウォーズ恒例の小ネタは本作でも大量に盛り込まれており、元ネタ探しも醍醐味の一つとなっている。
    • ハンが飛ばされた惑星ミンバンで泥沼の戦いに身を投じていた第224帝国軍機甲師団は、クローンウォーズSeason1第5話において共和国軍の基地で放送されていたホログラム番組で名前だけ言及された部隊の後身である。なお、現住種族であるミンバニーズは、共和国時代は共に独立星系連合と戦っていたが、帝国時代になると一転ミンバンを占領しようとする帝国軍と戦うようになったという裏設定がある。
    • 汚名返上を期するベケットやハンたちが向かった惑星ケッセルは「新たなる希望」で初めて言及されるも長く映画本編では全く登場しなかった惑星であり、本作で満を持しての登場となった。
    • 惑星ケッセルを取り巻く危険宙域アカディーズ・メイルストロム最大の難所であるモー密集地帯はシリーズのディズニー買収前に発表されたいわゆるレジェンズ作品群において登場した同名の宙域がモデルになっている。
      • なおレジェンズ作品では「モー星団」と和訳されていたが、これは誤りで実際は複数のブラックホールが密集している危険宙域なので星団ではない。なお、レジェンズでは4つのブラックホールに挟まれた中間の安定された地点に帝国軍の秘密研究所があり、デス・スターの試作機をはじめとする超兵器の数々が生み出されたとされている。
      • 本作ではモー密集地帯はブラックホールの密集地帯ではなく、巨大な重力井戸を有する混沌とした空間とされている。
  • 本作の監督をしたロン・ハワードの娘であるブライス・ダラス・ハワードは後年「マンダロリアン」で監督の1人として関わっている。
    • ちなみにロン・ハワードはスターウォーズシリーズの生みの親であるルーカスとは旧知の間柄である。彼と出会ったのはスターウォーズ第一作より前、ルーカスの出世作となった「アメリカン・グラフィティ」の主演俳優と監督としてであり、その後ハワードが俳優業から監督業に転向した後もある時は手を取り合い、ある時は切磋琢磨し合った盟友である。ルーカス傘下の視覚効果軍団ILMからもスピルバーグ同様に「ルーカスの友人」として映画製作の協力を受けていたことからも両者の密接な関係がよく分かる。なお、そのILMの協力で制作されたのがウィローである。
    • なお、彼の名を聞いてピンとこない方はダ・ヴィンチ・コード」、「天使と悪魔」、「インフェルノ」、「アポロ13」の監督と言えばピンと来るだろう。ちなみに24」シリーズのプロデューサーでもある

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