概要
CR90コルベットは映画「STARWARS」シリーズおよび関連作品に登場する宇宙船の一種。
船体後部に備え付けられた11基(上列・下列各4基+中列3基)のエンジンと、樽のような形状の船首部分(艦橋でもある)が特徴的な宇宙船である。
スペック
※タナヴィーIVのものを使用
全長 | 150m |
最高速度 | 950km/h(大気中) |
ハイパードライブ等級 | クラス2※ |
武装 | テイム&バック社製2連式H9ターボレーザー (2門) |
テイム&バック社製単装式H9ターボレーザー (4門) | |
乗組員 | 乗員46名、乗客100名 |
※クラス2ハイパードライブはインペリアル級スター・デストロイヤーなどがいる
特徴
- 製造はミレニアム・ファルコンと同じ銀河最大の造船会社の一角、コレリアン・エンジニアリング社。スターウォーズ世界の銀河系ではかなりメジャーな船種なようで、多くの同型船が劇中に登場する。
- 本来は外交官などを安全かつ速やかに目的地に輸送するための外交用コルベットであり、戦闘用の宇宙船ではない。そのため、武装は自衛用のもののみと最低限。また、惑星オルデランの政治家や外交官が多くの同型船を所有していたことからオルデラニアン・クルーザーの別名がある。
- 全長は150mとスターウォーズ世界の宇宙船の中ではかなり小型。インペリアル級スター・デストロイヤーと並ぶと、まるでホオジロサメとイワシである。
- 一方で11基のエンジンの恩恵もあり、速度においてはインペリアル級に匹敵するという快速性を有する。その快速性を生かし、反乱同盟において帝国軍の封鎖線の突破戦で活躍したことからレベル・ブロッケード・ランナー(反乱軍封鎖突破船)とも呼ばれている。
- 映画作品ではあまりその快速性を見せつける機会はなかったが、アニメ「反乱者たち」ではインペリアル級から脱出した面々を一撃離脱戦法の要領で収容したり、帝国の封鎖下の惑星に対して封鎖網を快速で突破しつつ救援物資を投下したりと、「ブロッケード・ランナー」の名に恥じない活躍をして見せている。
劇中での登場
タナヴィーIV(タンティブIV)
- 「新たなる希望」冒頭で登場したオルデラン王室が所有するCR90コルベット。カラーリングは白地に赤の差し色。
- スカリフの戦いで入手したデススターの設計図を反乱同盟司令部に届けるため、そして惑星タトゥイーンで隠棲しているジェダイ・マスターオビ=ワン・ケノービに助力を乞うため、オルデランの元老院議員にしてオルデラン王家の姫であるレイア・オーガナを乗せ送り出されるも、船の機関に不調をきたしていたためタトゥイーン到着寸前に追撃してきたインペリアル級スター・デストロイヤー"デヴァステーター"に拿捕される。設計図はR2-D2に託されなんとか逃れることができたが、レイア以下乗組員は全員帝国に逮捕され、タナヴィーIVも流星群に遭遇し難破したという帝国の公式発表を最後に消息不明となった...。
それから約30年後
- 惑星クレイトでの大敗北の後、レジスタンス復活を急ぐレイアの下にかつて帝国元老院議員だった老人から「遺棄された帝国軍の格納庫でタナヴィーIVを見つけた」という連絡があり、タナヴィーIVはかつての持ち主の下に帰ってきた。
- おそらく、そのまま乗組員ごと船を破壊しても残骸や乗組員の遺体が見つかれば隠蔽ができなくなるので、少なくとも船体に関しては一時的に保管し、熱りが冷めた頃に破壊処置を行うつもりだったのだと思われる。しかし、保管し始めてすぐデススターの破壊により帝国上層部が軒並み殉職してしまった混乱により、もはや破壊措置をするかなど忘れ去られてしまったと考えられる。
- レイアの手に戻ってからは、実質的なレジスタンス旗艦となったが、30年以上放置されていた分整備も十分とは言えず、「スカイウォーカーの夜明け」劇中前半はずっと惑星エイジャン・クロスのレジスタンス基地の電源および通信基地として機能していた。しかし、エクセゴルの戦いの勃発を受けると老骨に鞭打って再起動。スターファイター部隊を率いて出撃するも、復活した皇帝のフォース・ライトニングによりシステムが大破。今度こそ破壊されてしまった。
- なお、船名の日本語読みに関しては媒体によって差があり、最も馴染み深いと思われるタンティブIV以外にもタンタヴィIV、タンタヴィーIV、タンティヴIV、タンティヴィIVなどが混在する状態が続いていた。現在はスターウォーズシリーズのストーリーグループ(設定の整合性などを行う、設定考証担当のような役割の部署)に属するパブロ・ヒダルゴ氏が公式動画にてタナヴィーIVと発音していることから、各種媒体ではその表記に統一されつつある。
リベレーター
- 「反乱者たち」に登場するフェニックス戦隊に属するCR90コルベット。カラーリングは白地に青。
- 元々はフェニックス戦隊に属する3隻のCR90の一隻に過ぎなかったが、旗艦のペルタ級フリゲート"フェニックス・ホーム"が轟沈したことで、暫定的な旗艦に任命された。
- ターキンのスター・デストロイヤーに捕らえられたケイナン・ジャラスを救出にきた反乱者たちを収容するため帝国軍に肉薄したり、インターディクター級スター・デストロイヤーにハイパースペースから引き摺り出されたり、友軍の撤退援護に向かったり、あのスローン大提督の襲撃を生き抜いたりと、結構な無茶をしながら生き延びている。ある意味作中屈指の幸運艦と言えるだろう。
関連タグ
- 初期デザインの一部がタナヴィーIV、ひいてはCR90コルベットに流用されている