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シュモクザメ

しゅもくざめ

軟骨魚綱・メジロザメ目・シュモクザメ科に属する鮫の総称。漢字表記は「撞木鮫」。
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概要編集

メジロザメ目を構成する科の一つでもある。学名表記はSphyrnidae

両目が左右に迫り出した形状が撞木(しゅもく、鐘・半鐘・磬(けい)などを打ち鳴らす棒状の仏具。多くはT字型をしている)を思わせる事から名付けられた。

英名は「ハンマーヘッドシャーク」(金槌状の頭を持つ鮫)と言い、これも頭部の形状に由来する命名。

独特の形状を為す頭部は視覚・嗅覚範囲の拡大の為の他、獲物の生体電気を感知するロレンチーニ瓶という感覚機関が下部一面に張巡らされている一種のアンテナかレーダーの様なものであり、この感知器を利用して砂の中に潜ったエイヒラメなどを金属探知機の要領で探り当て、捕まえて食べる事が知られている。

また、ウチワシュモクザメは2001年にアメリカの水族館で単為生殖を行うことが確認された。ウチワシュモクザメはサメの仲間でも珍しく海藻も食べる雑食性である。


主な種類編集

  • アカシュモクザメ
  • ウチワシュモクザメ
  • シロシュモクザメ
  • ナミシュモクザメ
  • ヒラシュモクザメ

同科最大の種はヒラシュモクザメで、全長は6mに及ぶ。


人との関わり編集

ウチワシュモクザメなど、多くの種類は小型で2mに満たないが、日本近海に分布するアカシュモクザメ、シロシュモクザメ、ヒラシュモクザメの三種は全て4mを超える大型の種類なので注意が必要。

約20件ほどシュモクザメによる事故があり、中には出没海域が遊泳禁止の処置になる事例があったり、漁業にも少なからず悪影響が出ている。

一方で、何故かシュノーケリングの泡を嫌う性質がある。

アカシュモクザメやシロシュモクザメなどは群れを成して行動し、その数は時には数百匹の単位に及ぶ事がある。

アカシュモクザメなど大型のシュモクザメはフカヒレや肉を利用するため漁獲の対象となることがある。

ウチワシュモクザメとアカシュモクザメは飼育によくなれるので、水族館で飼育されることがある。日本近海に生息するシロシュモクザメとヒラシュモクザメは飼育が難しくなかなか見る事が出来ない。


注意編集

念の為に述べておくが、なんぼその頭部がハンマーに似ているからと言って、その両端には目が付いている(それどころか前述の通り感覚神経の密集地帯である)為、頭部を横に振って「相手を殴打する攻撃」なんて行動は間違っても起こさない。

(ただし、ヒラシュモクザメのみは例外で、実際に頭部で獲物を殴打して弱ったところを捕食する)

魚類共通の全身を左右に振って泳ぐ姿がそれを彷彿とさせるのは仕方ないが、急所云々以前にそもそも軟骨魚類であるサメにとって体当たりという行為は自殺行為でしかない。(これはある種のサメが打撃攻撃用に尾びれを長く進化させるほど深刻な弱点である)


シュモクザメをモチーフとしたキャラクター編集

スーパー戦隊シリーズ編集


仮面ライダーシリーズ編集


ゲーム編集



その他編集


関連イラスト編集

ウミゾラ

Blue Gradient


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魚類 軟骨魚類 

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