概要
インドシュモクザメは、メジロザメ目 シュモクザメ科に属するサメの一種で、他のシュモクザメとは違う独自のインドシュモクザメ属に分類されている。
学名はEusphyra blochii、英名はWinghead shark。
分布
台湾からフィリピン含む東南アジア諸国、南シナ海、ニューギニア東部および南部、オーストラリア北部、ペルシャ湾までのインド洋北部海域の大陸棚に沿った沿岸部に生息する。
全長は最大1.8メートルほど。
特徴はなんと言っても旅客機の翼のように長く横に伸びた頭部で、片側だけで全長の3分の1に迫る個体もいる。目と鼻はその先端近くにある。
生態
この長い頭部により、魚類随一の視野の広さ、鼻孔間距離も広いことから匂いの来る方向を識別しやすくなることや、軟骨魚類特有の電気センサーロレンチーニ瓶を多く備えることから、獲物、敵を感知する能力は極めて高い。
近縁のシュモクザメ類、メジロザメ類、ヒレトガリザメ類と同様に胎盤形成型の胎生で、6-25匹の仔魚を産む。
なお、母親の胎内の仔魚では頭部が後ろ側へ折りたたまれているらしい。
東南アジア地域における乱獲の影響から生息数を減らしていると言われており、国際自然保護連盟は「絶滅危惧ⅠB類」としている。
関連タグ
ミツマタヤリウオ・・・稚魚は目に柄があり、視野の広さなら負けない。