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詳細はwikipediaのTBD_(航空機)を参照。

概要

TBDは「Torpedo Bomber D(ダグラス社の社番)」の意。

ダグラス社が開発し、1937年にアメリカ海軍に採用された艦上雷撃機。開発された当時は最新鋭の艦上雷撃機だったが日米開戦時には旧式化しており、緒戦で損耗し、後継機のTBFに跡を譲った。

愛称は「デバステーター(破壊者)」。

総生産機数129機。

開発と戦歴

1934年、アメリカ海軍は計画中の新型空母ヨークタウン級)用の艦上雷撃機の競争試作を各航空機会社に指示し、1935年にダグラス社とグレートレークス社の試作機が実用テストを受け、1936年にダグラス社のXTBD-1がTBDとして制式採用され、1937年から就役を開始した。

1941年12月8日に日米開戦。

TBDは1942年2月1日、クェゼリン環礁の日本軍への空襲で9機(爆装)が出撃し、初陣を飾った。

5月7日、SBDと協力して日本海軍の空母祥鳳を撃沈し、5月8日、空母翔鶴を中破させた(珊瑚海海戦)。

6月5日のミッドウェー海戦では戦闘機の護衛のない散発的攻撃を繰り返し、4機を除き撃墜されるという壊滅的被害を受けたが、TBD隊を迎撃するため零戦が低空に降りていたため、SBD隊の急降下爆撃成功に繋がった。

ミッドウェー海戦以降は一線部隊から退いて本土で練習機として使用され、1944年11月までに全機退役し廃棄された。

現存機はない。

TBDの特徴

アメリカ海軍機として初の低翼単葉、全金属製機体、引込式主脚、閉鎖型風防を採用した先進的な艦上雷撃機で、開発当時は世界最高水準の性能であった。

魚雷の頭を下げた状態で抱えた飛行姿勢が特徴だが、地上駐機状態では魚雷が地面に対し水平で、ジャッキで魚雷を持ち上げて搭載する際の便宜を図ったものである。

性能諸元

全長10.67m
翼幅15.24m
空虚重量2,540kg
エンジンP&W R-1830-64 ツイン・ワスプ 空冷2重星型14気筒×1
最大出力900馬力
最高速度331km/h
航続距離700km(雷装時)
実用上昇限度6,005m
乗員3
武装ブローニング 12.7mm機銃×1(機首)、ブローニング 7.62mm機銃×1(後部旋回銃座)
爆装Mk13航空魚雷×1 または227kg爆弾×2(胴体下面)

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