概要
実写版2作目『リベンジ』に登場したトランスフォーマーの一体。
ディセプティコンの建機部隊コンストラクティコンに所属している。
小柄な油圧ショベル(Volvo EC700C)に変形し(れっきとしたキャタピラを持っているのだがなぜかロボットモードで足に付いているそれはタイヤにしか見えない)、スタジオシリーズの玩具ではデバステーターに合体した時に左手となる。
活躍(?)
劇中ではビークルモードで船に潜伏しており、スカルペル、オールスパークの欠片を回収したラヴィッジ、ミックスマスター、ロングハウル、ランページと共にメガトロンの沈められた海底へと向かう。
しかし蘇生処置に当たって修理に取りかかったスカルペルの「(メガトロンを復活させる為には)パーツ足りない!、その小さいのを殺せ!」という一言を受けて、ミックスマスターとロングハウルの手によってバラバラにされ殺害されてしまった。
(ただ、スカルペルに小さいの呼ばわりされた割に、その身長はミックスマスターやランページよりは明らかに大きく長身に見える。おそらく長い手足のせいで貧相な体格と見做されてしまったのだろう)
そして彼のパーツはオールスパークの欠片で復活したメガトロンの一部となる・・・
出番はこれだけという不遇のキャラクターだが、その酷い扱いのせいで逆に印象に残っているファンも多いのではなかろうか。
その名前も文字通り鉄屑にされるという理由でスタッフからそう呼ばれていたのだが、いつの間にかそれが公式名称となってしまった。
そんなスクラップメタルだったが、2019年にスタジオシリーズで玩具化を果たす。
しかも本編ではモブキャラであった彼が、まさかのデバステーターの一部になったのだ。
玩具化だけに留まらず、遂にバラバラにされることなく他のコンストラクティコンと力を合わせる時が来た・・・
そんなシンデレラストーリーを歩んだこともあり、一部のファンの間では話題になった。
余談ではあるが、そうやって無理やりデバステーターの一部として組み込まれただけのことはあり、本編と玩具ではまるでデザインが異なっている。
そもそも玩具はコンセプトアートを元にしており、それをデバステーターの左手に対応するショベルカーのデザインと組み合わせている。
しかし劇中のスクラップメタルは明らかに、スクラッパーのCGを9割以上流用している(目立つ違いはあちらの右手がマニピュレーター状なのに対しこちらはどちらかというとペンチに近いことくらい)。
こうしてデザイン画、劇中CG、玩具と全ての媒体でデザインが異なるという妙なトランスフォーマーが誕生してしまったのである。