概要
出番が少なかったり、すぐにやられてしまったりして、あまり活躍できないこと。キャラクターが増えすぎて飽和状態になったり、似たようなキャラが目立っていたりする場合にありがちである。
なお、本来は「才能を持ちながらもめぐりあわせが悪くて世間に認められないこと。また、そのさま」という意味である。
※下記で紹介するキャラが「不遇」と呼ばれるのを好まないファンも大勢いるので、TPOを意識した上で不憫ネタの使用を心がけましょう。
具体例(作品内)
強さの尺度にされる
要するにかませ犬。『ドラゴンボール』のヤムチャやベジータなどのように、ある程度強さがある分「ゲェーッあの○○がやられたーッ」などと新キャラの強さの尺度に利用されてしまう。
敵としては滅茶苦茶強かったライバルが味方になった途端にやられたり、改造強化されたサイボーグがすぐ次の敵に殺されたりするのも、創作物の世界では数知れない。
特に四天王、世界最強、最新鋭の強力兵器……などと物々しい形容詞がついていれば、ほぼ確定。
存在を忘れられる・されそうになる
説明不要。登場人物が多くなり過ぎた場合にありがちで、ひどい場合には主人公やヒロインの座からも追放される例もある。
なお、『ケロロ軍曹』のドロロのような「影が薄いことが個性になっている」場合はこの限りではない。
悪役にされる
キャラクターの数が多くなっていくうちに、最初は主人公側で描かれていたはずが、気が付けば悪役にされていたりする。(大人の事情あり)。
特に原作がメディアミックスされるに従い、さして悪い奴でもないキャラが「主人公VSラスボス一味」に二元化されるにつれて単なる悪役にされてしまう例は多い。
トラブル等により出番が無くなった
『ウルトラセブン』のスペル星人や、アニメ版ポケモンのポリゴンが該当する。それぞれ重大なトラブルが理由で今後の出番が無くなってしまう。(なお、ポリゴンはその後ナリヤ・オーキドのギャグという形で再登場している。)
具体例(作品の外・二次創作)
ネタキャラとしか使ってもらえない
風評被害的には一番最悪な例。
元からネタ目的で作られたキャラならまだしも、そうでないのに重要な局面には全然絡ませてもらえず、救済もなく作者やスタッフから「とりあえず○○は△△させておけばいいだろ」と''侮られてるとしか思えないほど雑に扱われる''。行き過ぎるとその作品を知らない人から変なイメージを持たれ嘲笑の的にされたり、二次創作でキャラヘイトの格好の種にされてしまう事もある
作者やスタッフが嫌っているといった俗説は、情報源(ソース)が無かったり、後に関係者が本音を明かすなどして、後にファンの勝手な思い込みやイメージの押し付けだと確定することもある。
不都合なことをネタにされる
要するにみんなのおもちゃ。初めは何の変哲もないことであったが、ある不都合なことが起き、それ以降それをネタにされること。
左:2005年の日本シリーズで阪神タイガースが惨敗したことで、その時の得点「33-4」がネタにされる。なんでや!阪神関係ないやろ!と悲痛な叫びをしてしまう阪神ファンが発生し、今に至る。
右:『魔法少女まどか☆マギカ』の巴マミが第3話で頭を食われ、マミるという言葉が発生。そこまではいいが、それ以降は故意にマミがマミられるイラストが多くなり、扱いが酷くなりがち。
コラボなどでいつも仲間外れ
公式ホームページの作品紹介などでは他と対等でも、いざコラボ・クロスオーバー・全員集合となると欠席してばかりなことがある。人気や知名度が中の中ぐらいな作品やキャラクターなら、一度や二度ぐらいあるが、特に出られない理由が見当たらないのに、いつまでも欠席なことも少なくない。
古い作品の「リメイク」で別扱いになってしまう作品も同様のことが言える(『仮面ライダーTHEFIRST』など)。
左:『スーパーロボット大戦Z』から始まるZシリーズ全5作+αいずれも『機動戦士ガンダムZZ』が未参戦だった。「Zがタイトルに付くのにZZはハブられる」というのは当時のスパロボ界隈の決まり文句。
右:E233系が10周年だという記念イラストだが、肝心の2000番台がいない。
カップル系ではみ出てしまう
奇数グループに見られる不遇現象。カップルタグで1人だけ漏れてしまう。
左:ほむまどや杏さやが人気の中で、巴マミが余っている。巴マミがネットのおもちゃにされているもう一つの理由といっても過言ではない。ただし、現在は百江なぎさが登場した影響で、マミなぎというタグが発生し、不遇さは和らぎつつある。
右:律澪や唯梓が人気の中でハブられがちな琴吹紬だが、彼女は女の子同士が仲良くしているのを見るのが好きな性格ゆえ、さほど不遇という感じはしない。
立体化してもらえない
実在した新幹線高速試験車両であるSTAR21などがこれに該当。
同じ作品でも誰かだけ玩具やフィギュアによる商品化(ひっくるめて立体化とも言う)の機会がなく、頻繁に立体化されるキャラクターとの落差が激しい。最悪の場合1つも発売されないまま終わることも。
上の漫画のオチに映る西連寺春菜は、最初の内は制服とアニマルコスプレでフィギュア化されたものの、他のヒロインが台頭し始めるとブランクが続いた。今でこそランジェリーウェディング、浴衣、バニーガールと充実してきたが、一時期は不遇であった。
前後が有名すぎて、存在が薄くなる
明日のナージャやふたりはプリキュアSplash☆Starなどがこれに該当。
前後が人気作になってしまうと、存在が忘れられやすい。特に前後の作品が2シーズン以上で、かつ当作が1シーズンのみだとさらに厳しくなってしまう。
特に後者はQposketでも飛ばされるなど、他の不遇の原因に繋がりうることもある。
ごぼう抜かれされる。
自分より後から登場したキャラクターに、作品内なら主役回、派生(強化形態、ソシャゲならカードやユニット)、登場作品の単行本の表示やパッケージのイラスト、作品外なら公式販売されたグッズ、ファンアート等と言った形で先を越されてしまう。
メディアミックス作品で存在をなかったことにされる。
原作となる作品のアニメ版や漫画版、ゲーム、実写版等が実現するも、原作ではちゃんと登場していたのに、それらのメディアミックスでは最初からいなかったことにされる。