ここでは原作漫画やその他メディアミックス情報について説明する。
主人公については「ケロロ軍曹(主人公)」または「ケロロ」を参照。
なお、主人公のイラストタグにはできるだけ「ケロロ軍曹(主人公)」でタグ付けするようお願いいたします。
概要
吉崎観音により『月刊少年エース』にて1999年4月号より開始され、現在も連載中の長寿作品。
第50回(平成16年度)小学館漫画賞児童向け部門を受賞。角川書店の作品では唯一の受賞作でもある。2004年4月よりアニメ化され、その後スピンオフやゲーム等も作られるなど、様々な方面で有名となっている作品である。
過去には『ケロロランド』や『ケロケロエース』といった姉妹誌も刊行しており、『少年エース』掲載分の再録+描き下ろしが収録されていた。
世界観
ケロロ小隊と彼らを取り巻く地球人の日常を描いたドタバタギャグ漫画。ほのぼのとしたギャグストーリーが続いたりする一方、ケロロ小隊24時といったシリアスな展開が突如挟まれることもあり、多くの人に好印象を与えている。
当初は他作品のパロディやオマージュ、メタ発言、ブラックジョークといった大人にしか通用しないような濃いネタが多く見られた作品だったが、テレビアニメ放送を皮切りに、徐々に子供からの支持を獲得。現在は男女年齢問わず愛される作品となっている(実際、吉崎先生本人も「(本作は対象年齢問わず)みんなのものであってほしい」という旨のコメントを残している)。
バラエティに富んだ作風もファンに長らく愛されている要因の一つと言えるだろう。
舞台こそ地球が主だが、地球人以外の異星人も多数登場するために現実に存在しない架空の惑星がいくつも登場し、それらが中心となって物語が進むことも何回かある。
それ故に作者が過去に連載していた作品『アーケードゲーマーふぶき』や『宇宙X兵衛』などのキャラも世界観を共有する形で登場している。
物語初期はケロロと遭遇した日向家の日常を中心に話が展開され、連載が進むに連れて小隊のメンバーやそれを取り巻く地球人などの主要なキャラクターが徐々に日向家へ集まってくるという形式がとられていた。テレビアニメ版が放送開始となる頃には主要キャラはほぼ固定となり、お馴染みのキャラクター達が織りなすストーリーが原作とアニメ双方で長らく続いていた。
アニメ放送終了後の22巻後半からは、新展開として新ケロロや火ノ原灯といった新たな準レギュラーキャラが登場。登場直後は既存キャラとの関わり合いをメインに特にフィーチャーされ、世界観のさらなる広がりを見せた。
現在においては、これまで通りの一話完結エピソードを連載しつつ長編である「ケロロンボール編」を不定期で展開している。
なお、下記の項目でも触れているテレビアニメ版は、あくまで原作のメディアミックス作品の1つとして位置付けらており、ある種独立した作品とも言えるほどオリジナルの設定が多いシリーズである。ただし、キャラクターのプロフィールや基本設定については「北城睦実」と「サブロー」のようにキャラクター自体が大きく変わっていない限り"原作と同じである"とされており、これは「タママと桃華・ドロロと小雪の出会い」や「ケロロ小隊が地球に来る前の話」など特定キャラの過去のエピソードでも変わらない。
大体のキャラクターは身長・体重が原作の"公式ガイドブック"、趣味や特技が劇場版などの"アニメ"、そしてその他裏設定(上記の過去エピソード)などはドラマCDなどの"派生作品"で判明することが多く、実際にアニメやドラマCDで登場した設定を原作に逆輸入するというパターンも多く見られる(※ただし、上記のように「明確に設定が違う場合」は原作に反映されないので、ファンからも勘違いされることが多い)。
ただし惑星間での周期が関係しているのか誕生日だけはケロロと夏美の二人以外は"不明"とされている(それ以外ではプルルのケロン星周期での日数がアニメ版で判明しているのみ。一部のサイトでは『ケロロ軍曹 ひみつ超ひゃっか』で判明したと書かれているものもあるのだが、該当本には誕生日項目が存在しないため"デマ情報"である。安易に信用したり追記しないようにしよう)。
長きに渡って連載されているということもあり、本作は初期と現在とでキャラクターデザインが大きく変化している作品でもある。
ケロロを例に挙げるならば、連載初期は体の先端が尖っていてかなりずんぐりむっくりな見た目をしていた。それが徐々に線が細くなっていき、テレビアニメ放送中の頃はほぼそちらのキャラデザに近いスラッとした体型で描かれていた。
これはあの藤子・F・不二雄先生の画風に影響を受け、あえて初期のデザインを太めにしたと吉崎観音先生本人が「K66ストア 吉崎観音先生スペシャルインタビュー」で語っている。
テレビアニメ終了後からの原作ケロロは再び初期の頃に近い印象になっており、どこかとぼけたようなデザインで現在も描かれている。見た目が大幅に変化していくケロロ達の変遷を見比べながら、漫画を読んでいくのも面白いのかもしれない。
ストーリー
ガマ星雲第58番惑星「ケロン星」から地球侵略にやってきたケロロ軍曹。しかし日向夏美と日向冬樹の姉弟にあっさりと捕獲されてしまい、地球に取り残される羽目になってしまう。
日向一家の温情により居候を認められたケロロのもとに、散り散りになっていた仲間の突撃兵・タママ二等兵、機動歩兵・ギロロ伍長、作戦通信参謀・クルル曹長、暗殺兵・ドロロ兵長らが続々と集結。
部下達とともに地球侵略を企てつつも、日課の家事手伝いや趣味のガンプラ作りに没頭し、なかなか侵略活動はままならない…。
日向家の平和を脅かしながら、ケロロ達のヘッポコな日常は続く。
登場人物
ここでは主要キャラのみ記載する。
その他のキャラについてはケロロ軍曹の登場人物一覧を参照。
(※()内はアニメなど声付きでの担当声優)
ケロロ小隊
地球人
その他の主要キャラ
22巻以降から登場する準レギュラー
各話リスト
こちらはテレビアニメ版やゲームオリジナルストーリーも含まれている。
メディアミックス
アニメ
本作のアニメは、テレビアニメ版とフラッシュアニメ版とで二種類制作されている。
なお全日帯に放送する以上、放送コード等の制約もあり、一部の名称が変更されている(これについては後述で代表例とともに説明)。
テレビアニメ版
2004年4月からテレビ東京系列で放送された。1年毎に1stシーズンから7thシーズンで区分されている。7年間にわたって放送され、『ケロロ軍曹』というタイトルを世間に広く知らしめた人気シリーズである。
1年目のうちに原作のエピソードをほぼ消化した結果、2年目以降はアニメオリジナルのエピソードが大半となった。それもあってか、テレビアニメ版独自の設定や世界観要素も多く、原作漫画とは若干毛色が違うものになっている。特に顕著なのは、623(北城睦実)が「サブロー」という大きく設定が異なるキャラとなっている事。また、総監督である佐藤順一氏の判断によってパンチラなどのお色気や過剰な暴力シーンなどが大幅に削減され、程度の軽いものになったり映像が差し替えられたりしている。
その他の映像作品やメディア展開でも(様々な事情がある影響か)、基本的にこのテレビアニメ版を採用している。
フラッシュアニメ版
2014年にフラッシュアニメとしてアニマックスで放送された。前述のテレビアニメ版から担当声優は引き継ぎつつ、設定やデザインを一新した上で再アニメ化した番組。
細かな変更点はあるものの、かなり原作に近い作風が特徴的である。
テレビアニメ版とは違い、基本スピンオフ的な扱いを受けている。
⇒ ケロロ(新)
SNS
ネットでの公式による活動としては、TwitterやYouTubeなどが活発(Instagramは不定期に投稿)。
特にYouTubeチャンネルである「ケロロチャンネル」では通常のテレビアニメ配信の他にも、月に一度「ペコポン侵略会議」というものを行っており、YouTubeの中の人(名前不明の男性)とゆるい雑談などを行っている。また「月刊ムー」や「空想科学LABO」とのコラボレーションなどアニメ以外の企業とのコラボ動画も出している。
余談だが、ケロロチャンネルの中の人が「Twitterの人とは別人」と発言しており、そのままの意味合いであるならば、おそらくImstagramの中の人も異なると思われるが、詳しい情報は不明である。
公式ファンクラブ
2022年12月9日の公式YouTubeチャンネルの企画内の1つ「ケロロの名台詞総選挙」の発表動画の冒頭にて公式ファンクラブとなる「ケロロファンクラブ」が開設されることが動画内で発表された。
リリースは2023年4月から2024年度末(アニメ20周年)までの
2年間限定かつ基本無料アプリであるが、加入自体は有料であり、有料会員になると『ケロロ軍曹』のTVアニメやコミックが全作見放題となる他、年間会員になるとケロロの等身大ぬいぐるみが付いてくる。
他作品とのクロスオーバーやコラボ
『ケロロ軍曹』の企画チームが活発な性格であるが故に、ゲームやアニメだけでなく、様々な企業や人気キャラクターとのコラボレーション企画が行われている。
2011年には、熊本市(吉崎が小・中学生時代に在住)が政令指定都市化したことを記念して、くまモンと共にケロロが熊本の観光PRを行ったり、2018年にはTwitter上で偶然写真が一致したという理由からセガともコラボレーションをしている。
コラボする際のデザインは、(賛否両論を防ぐためか)吉崎観音によるオリジナルの原作イラストで書き下ろされることが多い。
ただしゲーム作品でのコラボの際はテレビアニメ版を基本的に採用していることが多く、10年以上経つ現在も、『ヒーローズファンタジア』と『スーパーロボット大戦X-Ω』や『大戦乱!!三国志バトル』等があった他、『NO MORE 映画泥棒』とのコラボでは完全新規の短編映像が制作されるなど、いまだ世間一般に広く周知され、根強い人気のあるコンテンツであることがよくわかる。
ここでは企業や単体キャラクターのコラボについて一覧形式で記述する。
企業・観光名所
特定キャラ
映画・ドラマ
ピクシブにおいて
ガンダム関係や実在する人物などをネタにしたシーンやストーリーが多い影響もあり、ピクシブにおいてもこういう類のイラストがそこそこある。ただしそういったイラストは実際ケロロ軍曹とコラボをしている実績がない作品が大半であり、預言者となるイラストが出現する確率も非常に低い。
なお、左のイラストは「ケロロ軍曹」イラストのなかで(おそらく)一番ブックマーク数が多い。
なお、その他のコラボ・パロディについてはケロロパロを参照。
表記揺れとピクシブでの扱いについて
pixivでは「表記揺れが起こる」ことはよくあることだが、ケロロ軍曹では特にそれが多い。
代表的な例として、
これらが起こる理由としては上記で述べたものの他にも、『「ポコペン」と「酋長」は侮蔑語にあたり、放送禁止用語となっている』等の理由から変更されていたりする。
ピクシブでの記事名や読み方は、基本的にテレビアニメの表記で書かれることが多い。ただし「本来の意味とは違う場合」や「アニメと漫画で大きく設定がかわっている物」の場合は、それぞれ別の記事や表記で書かれることもある。本記事に関連するキャラクターたちの記事において「アニメ」とだけ表記されている場合は、基本的にテレビアニメ版を指している。
なおケロロ軍曹に登場するメカは原作が漢字表記であり、テレビアニメ版ではカタカナ表記(読み方は原作と同じ)となるケースが多い。その場合はたとえアニメ版でタグ付けされていたとしても漢字表記で記事を書いた方がよい。
また、ケロロ軍曹のキャラクター(特にケロン軍に所属するケロン人)に関するイラストタグとしては「ケロロ」「タママ」のように階級があるキャラクターに階級なしで登録していることが多い。しかし階級なしで登録すると一部タグは「曖昧さ回避」として作られるものもあり、他作品・他ユーザーの検索妨害になってしまう可能性がある。そのため棲み分けとしてきちんと階級付きで登録することを強く推奨する(もしどうしても棲み分けができないなら、階級なしで付いているものはきちんと「#ケロロ軍曹 #クルル」のように作品名をしっかり入れ、マイナス検索しやすいようにするのがピクシブにおけるマナーである)。もっと詳しい情報は「ケロン軍」を参照。
読み切り版について
連載が開始される前の1998年に、『ケロロ軍曹』のプロトタイプとも呼べる作品が発表されていた。
その内容は現在の原作本編においても重要なものとして位置付けられており、原作26巻の巻末にも収録されている。
詳細は「ケロロぐんそー」を参照。
関連動画
テレビアニメ第1話(BNP版)
フラッシュアニメ第1話(BNP版)
関連タグ
全体 | 吉崎観音 角川書店 サンライズ→バンダイナムコピクチャーズ テレビ東京 |
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表記揺れ | ケロロ Keroro Sgt.Frog sgtfrog |
漫画雑誌 | ケロロランド ケロケロエース 少年エース |
登場人物関係 | ケロロ小隊 日向家 四方の風 ⇒ ケロロ軍曹の登場人物一覧 |
登場アイテム | メカ(ケロロ軍曹) |
ゲーム・スピンオフ | ケロロ軍曹の派生作品一覧 |
二次創作・コラボタグ 等 | ケロロ軍曹(二次創作) |
コンビ・カップリングタグ | ケロロ軍曹コンビ・カップリングタグ一覧 |