概要
『ケロロ軍曹』に登場するケロン星の軍隊。軍のマークは、上記のメインイラストのような星型のマークに加えキリル文字が含まれる「ЯОЖОR」となっている。
ケロン星はSF作品のお約束通り星自体が一個の国家であり、そのことから「侵略が行動原理の中心」と考えており、他の星系にもその侵略の魔手を伸ばしている。つまり本軍もケロン星では一個の組織のようなもので、宇宙船大隊の中央母艦『グランド☆スター』を本部とする少なくとも中生代末期からすでに宇宙への影響力の大きい組織であった。
各部隊は基本「戦闘員4人+非戦闘員1人」の5人編成で、そこから実績などを見たうえで少なくともA~Fの6段回の評価を受け、それにより装備や給与などに差を出される。
基本的に下ランクの部隊に優秀な人材が集められ、うち一人である非戦闘員(基本は参謀や通信兵)が単独である最重要機密の対処を任される。ただしバランスのいいように調節もされるようで、入隊して日が浅い者も上級ランクの部隊に入れてもらえる事もある。
ちなみに5人編成なのは『ケロロ軍曹大百科であります!』によれば「ケロン人が最も高い戦闘力を発揮できる人数だから」らしい。
規約面での内容等は特に明かされていないが、黙って規約違反な行いをしようとすると軍本部も黙っていないようで、実際アニメ第12話でギロロが小隊を勝手に除隊しようとした際はケロロが「軍法会議ものだぞ」と言いながら焦る場面があった。
それでいてあまりに任務に支障を来たしていた場合の左遷処分も厳しく、ガルル曰く「ひどければ同部隊員が全員での再会は二度と叶わない場合もある」とのことで、待遇は成果主義で配備・部隊構成においては実力・才能主義な面が目立つ。活動費用は本隊からの月給らしい。
数百万以上の人員が存在しているが、隊長の素質を備えている者は希少で階級や功績だけで判断が下されない特別な対応をされており、上記の優遇措置もこの才能由来から施されるのも多い。ただし、ケロロの持つ「隊長の素質」についての事自体はあまり本編では触れられておらず不明な点も多い。
軍なので当然といえば当然だが、各兵士はそれぞれの任務を持っている。部隊に所属しているかはその兵士によって異なるが、同部隊に付きっきりでいるというわけでもなく、臨時で他部隊の健康管理や不足した兵士の代行として他部隊へ一時加入するケースも少なくない。
代理要請する際は「ケロン軍人材派遣センター」なるものを使用して要請する。ただし呼べるのはその惑星に最も近くいる兵士であるらしく、選択して呼ぶことは不可能らしい。
軍の兵士として入るには「幼年訓練所」や「成年訓練所」などといった「訓練所」(地球でいう学校)に数年間通ってそのまま入隊するのが一般的とされており、ケロロ小隊やガルル小隊のメンバーも(約1人を除いて)この経歴で軍に所属している。また宇宙人街で開催される入隊希望の列に並んでそのまま入隊するという人もいたり、侵略した星でスカウトないしヘッドハンティングを行って入隊される人も多い。そのためケロン軍の兵士たちは全てケロン人であるという訳でもなく、地球人や他種族の異星人なども多数在籍している。実際アニメ第260話の『ケロ0』では地球人であるカトヤマ・キコ曹長が学生時代にケロン軍に入隊した経緯を持っていた。
軍の入隊希望者としてはケロロ小隊が地球に来る当初は多かったが、近年ではケロン人の出生率減少などが原因で少なくなっており、本部も人材不足ということでそのことに頭を悩ませている模様。そのことから軍は新たに「第弐部隊」なるものを設立検討しており、「一人一個部隊」として人材不足を解消している様子である。その最初の入隊希望者が新米兵なのも人材不足の原因の背景といえる。
この背景から、設定上では上記のケロロ小隊やガルル小隊などの五人一隊は第壱部隊(初代の部隊)、一人一隊を「第弐小隊」として差別させているのだろう。(フラッシュアニメ版9話でクルルが新ケロロを見て「ケロロタイプ(=ケロロのスタイル)を2体投入か」と発言していたのも多分このこと)
主な構成員
最高司令官
最高司令官(CV:銀河万丈) |
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文字通り『ケロン軍の最高司令官』。本名不明。判明しているのはシルエットのみで、ケロロ小隊に地球人を抹殺するよう命令した張本人。ケロロ小隊やガルル小隊をまとめるという仕事で考えた時、彼がその最高ランクにあたる人物である。 |
司令長官
大佐(CV:島田敏) |
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文字通り『ケロン軍の大佐』。本名不明。最高司令官同様姿はシルエット。最高司令官同様ケロロ小隊やガルル小隊をまとめる総括者。最高司令官より立場は下と思われる。 |
兵士
※キャラクターの詳細については階級のリンク先を参照。
名前 | 階級 | 所属 | 備考 |
---|---|---|---|
あ行 | |||
オノノ | 少尉 | 単独任務専門兵 | 行方不明扱い |
か行 | |||
ガルル | 伍長→中尉 | ガルル小隊隊長 | |
ギロロ | 伍長 | ケロロ小隊機動歩兵 | |
クルル | 少佐→曹長 | 本部勤務→ケロロ小隊作戦通信参謀 | 軍の反感を買ったことで降格 |
ゲリリ | 少佐 | ???(おそらく無所属) | 最前線で直接指揮は取らない |
ケロロ | 軍曹 | ケロロ小隊隊長 | 数少ないケロンスター所持の内の1人 |
新ケロロ | ??? | ケロロ第弐小隊 | 第弐小隊は現在彼のみ |
さ行 | |||
ゾルル | 兵長 | X1隊員→ガルル小隊暗殺兵 | 階級は現在無効扱い |
た行 | |||
タママ | 二等兵 | ケロロ小隊突撃兵 | |
タルル | 上等兵 | ガルル小隊突撃兵 | |
ドララ | 特務兵 | ドララ小隊隊長 | |
トロロ | 新兵 | ガルル小隊通信兵 | |
ドロロ | 二等兵→兵長 | X1隊員→ケロロ小隊暗殺兵 | 本部では「ゼロロ」で登録されている |
な行 | |||
は行 | |||
バリリ | 准尉 | バリリ中隊隊長 | |
プルル | 看護長 | ガルル小隊看護兵 | |
ま行 | |||
や行 | |||
ら行 | |||
わ行 | |||
臨時および非正規メンバー
元所属
- ジララ:元大尉。元アサシン部隊『X1』創設者・指揮官。
- ナムム:元特務曹長。
- ダレレ:元軍人で指名手配犯。
- ケロロ父:元軍曹。
- ドルル:元訓練兵。
- ムシシ:元アサシン。
- ギロロ父:軍人。厳密には不明だがおそらく引退している。
- シュララ軍団:(約一名を除いて)全員が元所属者。
- カトヤマ・キコ【地球人】:元曹長。元侵略兵器設計担当。
- オババ:母艦「グランド☆スター」の元総司令官。引退した現在は内部に地球の建築様式を真似た農園を作り、そこで生活している。
- シヴァヴァ:階級不明。後にブラックスターを封印しているロック☆スターの看守として雇われる。
ケロン軍脅威のメカニズム
ケロン星の科学技術を駆使して作られる侵略兵器。それを作中では「ケロンのメカニズム」と称している。種類はロボ、乗り物、人工生命体など様々。
あくまで我々が住む地球より科学技術が進んでいることから「脅威のメカニズム」と呼ばれているのであって、他惑星とはどのくらいの技術進度が違うのかは不明。
基本的には貴重品なので、無くすと怒られる…らしい。
支給品
あらかじめ軍から各部隊へ支給されるもの。
隊長にのみ支給される携帯型万能兵器。
ケロン軍本部からの通達や連絡も基本はここから来る。
対空兼偵察用のソーサー。一般的には二本の棒が付いた円盤型をしている。
操縦しながらの武器使用も可。
- STYLE(スタイル)
新設部隊である第弐小部隊に支給されるもの。というか上記の兵士人材不足と五人一隊編成を補うために第弐部隊が作られたため、第弐小隊の基本スタンスと言える。
ケロロ小隊やガルル小隊などの五人一隊(仮名:第壱部隊)の各メンバー能力を使用するための形態切り替えシステム(そのため部隊所属でない兵士のスタイルは作られていない)。現段階では実験材料として導入しているものであり、新米兵である新ケロロが体験使用している。
共有品
支給品ではない軍共有の兵器。
侵略用生物兵器。危険性が高いため初期のシリーズは自動判別型侵略兵器の中に封印されており、現在は弱体化したX-5シリーズが採用されている。
ケロン人そっくりな見た目をしたロボット。主に侵略先の惑星の事前調査や偵察目的で使用する。
基本はその惑星で一番見た目が似ている生物のDNAを採取しその生物になりきる。ケロロ小隊が地球で使用した際は蛙に擬装した。
その他ケロロ小隊が作ったメカ等はこっち→ペコポン侵略
過去のケロン軍
ケロロ達及び彼らの親世代以前の世代におけるケロン軍は、キルルやウォリアースタイル等と言った大規模な破壊を伴う武力行使が主だった模様。
だが、侵略先の環境や生命を過剰に破壊し、最悪死の星に変えてしまうそれら兵器は、次第にケロン星内外から危険視・反対する声が次々と上がるようになり、最終的に該当するテクノロジーは破棄・封印され、侵略スタイルも比較的穏健になっていった。
結果、現在のケロン軍本部等からは「負の遺産」「破壊の時代」とも言われており、原作193話のクルル曰く「生命のことなんか考えてねェでドンパチやっていた、危ねェ時代の力」との事。
ケロロもそういった破壊工作は否定的で、地球人と宇宙人との共存を良しとしているほか、原作190話では新ケロロに「若者は、古い言葉の意味にとらわれることはないのであります」と諭していた。
今では「宇宙戦闘紳士条約」という条約で必要以上の破壊を伴わない侵略の決まりが制定されており、宇宙警察からも侵略において厳しく取り締まっている描写も見られる。
なお、上記の設定は主に原作で登場したものでアニメ版では大体的に描かれていないが、同じケロン軍内でもオノノ少尉は無駄な被害を伴わない侵略を哲学としている一方、ゲリリ少佐は侵略の為なら地殻変動や隊員の死も厭わない旧体制に近い思想で、結果後者は問題視され更迭処分されている。
現在でも封印されたテクノロジーを惜しみ、部分的に復活させようとする勢力は存在している様だがが、いずれもロクな結果になっていない為、最高司令官を始めとした多数からは支持を得られているとは言い難い。
例としては、原作163話におけるコックピットの搭乗者のマインドコントロールを行う「支配者(エンペラー)プログラム」や、アニメ375話登場の血も涙もない采配を下すOS「DK666」など。
なお原作262話では別組織の「ケロン憲兵団」も登場している。それらは不真面目な兵士を解雇させるために作られた組織なのだが、性質上評判が悪くアンドロイドによって支配している。ブラックスター曰く「これもキルル同様ケロン軍の『負の遺産』」とのこと。
最後に…(イラストにタグを付ける際は必ず読んでください。)
ケロン人のキャラクターは「ケロロ」「タママ」のようにシンプルな3文字で作られているため、階級なしで大量登録した場合、他キャラクターを部分一致で検索するユーザーにとっては悪質な検索妨害になりかねない可能性がある。
また階級なしで検索する場合「ケロン人」の項目で説明した通りにすれば大体は絞り出せるが、大体は「曖昧さ回避」にある記事が多く、尚且つ部分一致で検索するとその単語を含むような人気ワードがとてつもない数で引っ掛かってしまう。
そのためタグを登録する際はなるべく階級ありの登録をするよう心掛けよう。なお、どうしても階級なしで検索したい場合は下記に記述する検索の仕方で色々試してみてほしい。
ただし、次の項目はあくまで「どうしても部分検索したい人」のための項目であるため、タグを付ける際はできるだけ上記の注意点を心掛けることを忘れてはいけない。
対象 | マイナス検索すべき単語 |
---|---|
ケロロ | 調査中… |
タママ | ケータママ |
ギロロ | - |
クルル | 調査中… |
ドロロ | ドロロン |
ガルル | 調査中… |
タルル | - |
トロロ | アストロ |
ゾルル | - |
プルル | 調査中… |
バリリ | - |
ゲリリ | - |
ジララ | - |
ドララ | ヤランドララ、ドララー |
オノノ | オノノクス |
※上記の表について
- 階級が判明しているもののみ記載
- 「-」は何もしなくてよいことを表す
- 検索結果が100以下のものは「-」とする
- 「調査中…」となっているものはマイナス検索すべき単語が多すぎるため、部分検索としては不向きなものが多い
- 上記のやり方だけでは上手くいかない場合もあります。その場合は他のやり方を試してみてください。
- 他にもよい検索方法がありましたら、随時更新をお願いします。