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※この記事は『超劇場版ケロロ軍曹3』のネタバレを含みます。

「我は新しき王 この星の支配者

 ケロロ大軍曹なり!。

 其方に代わって、このペコポンを支配する!」


CV:渡辺久美子


概要編集

超劇場版ケロロ軍曹3 ケロロ対ケロロ天空大決戦であります!』に登場。


ケロロそっくりの謎のケロン人。その正体は第三のキルルが生み出した、超詰め込み教育がなされたケロロのクローンである

自らを「ケロロ大軍曹」と名乗り、キルルの代行者”地球を支配する皇帝”としてケロロに代わり地球を侵略しようとケロロ小隊のいる地球へやって来た。一人称は「我」。専用ロボの「ダークケロロロボ」を所有している。彼の呼称は作中では後述の宇宙船にイニシャルが記されているのみ。


彼の仲間にシヴァヴァドルルミルルがいるが、彼らとは利害関係の一致から一時的な友好関係を結んだだけの存在で、実際のところは仲間などと呼べる関係性ではない。

設定上では「ミルルがシヴァヴァとドルルをスカウトして彼ら4人のグループが結成された」とされており、そもそもこの4人が同盟を結んだ経緯もそれぞれ自分の私利私欲のためだったりする。

そのため彼らとの仲間意識は薄く、特にシヴァヴァとドルルは内心見下していたような描写も見られ、最後には命令を無視されてしまうなど、お世辞にも人望があるとは言えない。

ちなみに彼らのグループ名自体も劇中で明かされることはないが、映画以外の他媒体では「ダークケロロ小隊」と呼ばれている。


ファンの間では「Dケロロ(Dはダーク(=Dark)の略)」とも呼ばれたり、下記の容姿や性格などから「闇ケロロ」や「くまケロロ」と呼ばれることも多い。



容姿編集

ケロロのクローンということもあり、全体的な容姿はほぼ瓜二つだが、黒目が紅く、目の下には隈のようなマークがある。帽子は白、体色は濃い緑色、頭部の階級章・下あごの模様・腹部はグレーの配色となっており、オリジナルのケロロとは割とすぐに見分けが付く。また、ぼろぼろの赤いマントを身につけている。日向夏美曰く「ボケガエルよりも知的な感じ」らしい。


ちなみに劇中の初対面時でケロロが某赤い彗星の妹のコスプレをしながら「生き別れの兄さん?!」とボケるシーンがある(このシーンでは他にも「キャスバル兄さん」やら「兄は鬼子です」など彼女のセリフを思いっきり喋っている)が、オリジナルを基にして生まれたことを考えると実際は弟に近い。


最終的には事件解決のためにとあることをしたことで下記イラストにもあるように、黒目かつマントがない状態になっている。


活躍編集

マチュピチュで観測された未知のエネルギーを調査に来たケロロ小隊がその中にあったワープゲートで訪れた部屋をケロロの不注意でキルルを起動させてしまったことによりケロロをスキャンして生み出された。


キルルに刷り込まれた使命を為すべくミルルが連れてきたシヴァヴァとドルルを従えて空中都市に乗って奥東京市に飛来。

地球中のライフラインを乗っ取り、全地球人に洗脳電波を照射しひれ伏せさせ2分で地球制圧を完了する

空中都市に乗り込んできたケロロ小隊と洗脳を免れた冬樹とモアを襲撃、夏美と小雪を殺し合いをさせて惑わすが二人の洗脳を解かれた上に逃亡される。その際機転を見せた冬樹に高く評価し直属の配下に引き込もうと考え一行をスーパーアンチバリアにより互いを見えなくして散り散りにした上で冬樹を捕えるが相手にされず(戦場を提供する条件だけで引き込んだため忠誠を誓われていなかった)シヴァヴァとドルルにも塩対応をされる。


更にケロロ達がスーパーアンチバリアで互いが見えないハンデを乗り越え協力しガンプラ(その日たまたまケロロが冬樹に買うのを頼んでいた)から本物のロボットを作り上げた姿を見て動揺を隠せなくなる。ロボット化させたガンダムで特攻し冬樹の元へ駆けつけたケロロが冬樹と手を取り合ったことで苛立ちが限界に達しダークケロロロボで送り込まれたケロロロボに乗り替えケロロと戦うも冬樹が援護しようとしたことで敗北。これらの困難を彼らが見せた特別な繋がりで覆されたのかと考え同時に頂点たる自身がそれが足りないから勝てないのではと認められず幻覚を見せて二人の不和を招こうとするも見破られるどころかスーパーアンチバリアを破られる。更にクルルとサブローの活躍で洗脳電波を無効化されてしまう。


追い詰められた事で最終兵器”超巨大ケロロ像”を起動させて地上を火の海にしようと企てる。空中都市がケロロ像に接続された際に冬樹以外の一行が振り落とされるも助かっただけでなくケロロ像を食い止めるのと取り残された冬樹を救出するため反撃に移る姿を見て再び困惑に駆られる。


シヴァヴァとドルルを撃破され、駆けつけたケロロと冬樹に自分達の繋がりは地球では当たり前なもの「友達を思う心」だと説かれる。自分の実質的な敗北を悟ったダークケロロは第3のキルル”ケロロ像と一体化した空中都市”を止めることを決心。ミルルにキルルの停止は王である自分の消滅を招くことを告げられるもそれが王の責だとして承知する。


「もう一人の我よ、冬樹を頼んだであります。

 ………冬樹、ありがとう」


    ー古き王の事は忘れ、我に忠誠を誓うのだ!ー


         ーお断りします。ー


「あの一言は堪えたぞ…………ッ、さらば!!」


冬樹をもう一人の自分に任せて第3のキルルの制御装置と化したミルルを心臓部にセット、第3のキルルは封印され消失、巨大ケロロ像はただの瓦礫や建材として崩れ落ちていった。


残骸を確認していた冬樹達にミルルの声がキルルはやはり封印された事が告げられる。

しかしダークケロロはマントは破れながらも辛うじて生きていた。尚、マントはマフラーのような形へと変化(変形?)した。


「わぁ!、死ぬかと思った!」


消滅しなかったことに対し、心だけの状態で現れたミルルによると「王としてのダークケロロは消滅し、器だけとなり、冬樹達の友達である彼が残った」のだという(目の色の変化がそれを示唆している)。それらを聞いて何かが吹っ切れたダークケロロは地球を出ていき星の世界を知りにいく旅に出る決意をする。ケロロが冬樹をはじめとした仲間達と笑い合い、楽しんでいる姿を見て、ダークケロロは


なるほど、貴様の侵略

既に完了しているのかもしれないな。


と心の中で悟る。一行にケロン軍へ偽装報告をして生存の事実を隠してもらいガンダムの残存パーツを改造した宇宙船を提供されて宇宙へと旅立っていった。


そしてとある星へたどり着き彼の生存に何か思うところがあったらしいシヴァヴァとドルルがこっそりついていく中とある家へ潜り込む。

そこで日向姉弟に酷似した宇宙人姉弟と遭遇、パニックを起こしていたの光景をシヴァヴァとドルルが見守っていたところで物語は終了する。


ゲーム版編集

ゲーム版でもほとんど誕生経緯は映画版と同じだが、映画版と違い巨大な像は作っていない。

その影響でスーパーアンチバリアのシーンや例のガンプラを作るシーンも描かれていない。また彼の最後の対決もケロロ1人ではなく、小隊全員になっている。

ただし映画版と比べるとこちらの方がより詳しく誕生経緯が描かれているため、彼がケロロのクローンであること・第三のキルルの存在自体は物語序盤でおおよそ判明できる。


なお、あるコマンドを入力するとプレイヤーとして操作出来るようにもなる。

基本的な操作はケロロと同じだが、ダークケロロの方がわずかにジャンプ力が高く滑りやすくなっている


原作版編集

超古代ケロン軍の”支配者プログラム”なるものがケロロに憑依した姿として登場。マントを纏っていないこと以外は外観は同じ。

「ケロロ大軍曹」と名乗り、本人とは似つかぬ冷酷な性格をしており「地球人一層ミサイル発射装置」を侵略のために使用しようとしていた。

ケロロロボの性能を想像を絶するほどに引き出し鎮圧にあたった小隊を退けるも、途中で現れた冬樹を見て呆然としたように硬直。その隙を見てギロロがタママをバズーカで発射しケロロロボが撃破したことによって破る。プログラムはクルルが全消去した。

なお事の真相はとある人物が持ち出したプログラムが原因であり、終盤の1コマで犯人の姿が登場する。


余談編集

本作では、ケロロと同じく渡辺久美子氏が声を務めている。

本劇場版公式ガイドブック内のインタビューによると、当初は何事も無くボイスを全て撮り終えたのだが、渡辺は自身の演技が上手くいかなかったため該当シーン全てをリテイクしたらしい(本人曰く「高笑いのシーンだけでテイクを30~40回やっている」とのこと)。


また彼の身に着けるマントだが、初期案ではボロボロのケロン軍旗という設定だった(作者による原案で、おそらくはグループの初期設定を意識したもの)。残念ながら現在は全てのキャラが後に劇場版デザインに変更されたため、彼の身に着けるマント設定も無かったことにされている。


ちなみに劇場版限定キャラながらファン人気は非常に高く、2009年に開催された「ケロン人型宇宙人の人気投票」では当時公開されていた映画DS版のオリジナルキャラよりも高い8位にランクインしていた他、ケロロチャンネルで行われた「2021キャラクター総選挙」ではレギュラーである日向秋ポール森山を抑え18位に入る健闘ぶりを見せている。



関連イラスト編集

黄昏ダークケロロ超劇3


関連タグ編集

ケロロ軍曹 超劇場版ケロロ軍曹3

ケロロ キルル クローン

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