地球(ペコポン)最大の危機!
ケロロドラゴン降臨であります!
概要
2009年3月7日に公開されたテレビアニメ『ケロロ軍曹』の劇場版シリーズ4作目。テレビ東京開局45周年記念作品。
フランスのモンサンミッシェルが舞台であり、ケロロ小隊・日向姉弟の面々に加えて秋や桃華といったサブポジションのキャラ達も物語の鍵を握る重要なポジションで活躍する作品となっている。
本作最大の特徴は二頭身体型のケロロ小隊がドラゴンに変身するというものであり、ケロロ小隊全員が変身形態として戦うエピソードはシリーズ初となる。
本作から作品ナンバーがなくなっていることに加えてOPにパリを旅行するケロロたちという専用のアニメーションが設けられている他、これまでの劇場版作品で重要視されていたキルルの設定が関与しなくなっていたり、キャラクターの衣装が劇場版専用のものになっていたりするなど従来の劇場版シリーズと分割化して新規視聴者層を増やすことを目的としていることが顕著になっている。
その一方で「出来事の年数が明確化されている」「キャラの細かい説明が割愛されている」といった本編にあたるテレビアニメ版とは地続きの世界観であることが明確化された作品にもなっている。
なお物語序盤の冬樹の携帯から送られてきた夏美のメール日時が「08/04/13 15:22」となっていることから、時系列上では207話と208話の間の話とされている。
同時上映は『ケロ0 出発だよ! 全員集合!!』。
あらすじ
日本・奥東京市、アメリカ・ニューヨーク、フランス・パリ、オーストラリア・シドニー、アフリカ・タンザニアに謎の巨大なアーチが出現して1カ月後、ケロロ小隊の面々は各地に散りその調査を行っていた。桃華と共にパリを訪れていたタママは、ある夜謎の歌声に誘われ姿を消してしまう。ほどなくして、NYのギロロ、シドニーのクルル、タンザニアのドロロも竜の形をしたエネルギー体に襲われ消息を絶つ。
ケロロと冬樹、夏美の3人は桃華からタママがいなくなったとの連絡を受け、タママを探すべくパリに向かうが、途中でタママが変貌したと思われるドラゴンの襲撃を受け墜落。桃華と合流し、彼女の親友である少女・シオンと出会うことになる。
(Wikipediaより引用)
登場キャラクター
ケロロ小隊とその周辺人物
- ケロロ軍曹(CV:渡辺久美子)
- タママ二等兵(CV:小桜エツ子)
- ギロロ伍長(CV:中田譲治)
- クルル曹長(CV:子安武人)
- ドロロ兵長(CV:草尾毅)
- 日向夏美(CV:斎藤千和)
- 日向冬樹(CV:川上とも子)
- 西澤桃華(CV:池澤春菜)
- サブロー(CV:石田彰)
- 東谷小雪(CV:広橋涼)
- 日向秋(CV:平松晶子)
- アンゴル=モア(CV:能登麻美子)
- ポール森山(CV:藤原啓治)
ゲストキャラクター
用語
ゲーム版
映画公開に先駆けて2009年2月19日に同タイトルのNintendoDS専用ソフトが発売された。
ストーリーは映画の完全パラレルとなっており、本ゲームオリジナルのゲストキャラクター・ドララ特務兵が物語に大きく関わってくる物語となっている。また映画に登場していないキルルが本バージョンでは本格的に絡む形で登場していたりと従来の劇場版シリーズの描写も組み込まれた設定で物語が進むものとなっている。
一部では「本当の出来事はこっちなのではないか」という噂もあるらしいが、果たして真相は…?
詳しい詳細はこちら。
余談
- 本作が川上とも子氏が冬樹の声を担当した最後の出演作品でもある。彼女の出演作自体は2010年以降も『ARIA The AVVENIRE』や『ポケットモンスターダイヤモンド&パール』などで声を収録した経歴があるため遺作というわけではないのだが、本作で川上が卵巣癌と闘病中であったことが監督である佐藤順一氏のインタビューで判明し、声も闘病中に収録されたものであることを佐藤氏が明かしている。そのため彼女の療養期間であった2009年に公開された映画で彼女が声付きで出演している作品は本作のみとなっている(その経緯があり、アニメでも同様に彼女が声付きで登場した2009年の作品は存在していない。同時期に放送されていたテレビアニメのケロロでは当時代役だった桑島法子氏が担当している)。
- ケロロ軍曹では毎年劇場版の裏設定として漫画版やゲーム版のパラレルワールドが登場しているのだが、本作ではそれが公式化されている。特に本作が原作者である吉崎観音氏が関与していないオリジナルストーリーであることが最も大きく、アニメオリジナルエピソードにて再登場という形で本作のゲストキャラクターがケロロたちと再会したりとテレビアニメと同一の世界観であることが明確化されたことも大きい。そのために本作から劇場版作品と原作は直接繋がらない設定となり、原作ではキャラクターとそれに基づく設定のみが逆輸入され、本作のストーリーは完全には反映されていないことになっている。歴代の劇場版作品がキルル中心の原作反映可能設定だったのも大きいだろう。ちなみにゲームオリジナルキャラのドララ特務兵は吉崎先生自らデザインを担当したキャラである。
関連タグ
超劇場版ケロロ軍曹3 → 本作 → 超劇場版ケロロ軍曹5