CV:水樹奈々
概要
桃華の親友でドラクーン家の当主。1年前に両親を亡くし、10歳という若さにして当主の座を継いだ。カールのかかった水色の髪をしており、常にベレー帽を被っている。
語尾に「~なのです」と付ける。略して「シオン」と呼ばれることが多い。
家庭環境が厳しくて、家に篭もりがちであったことにより、普通の学校へ行けず桃華以外の友達はいなかった。気丈な性格で両親が死んでも涙ひとつ見せなかったが、内心では「家族」を渇望している。アンチバリアで見えないはずのケロロ小隊を普通に見ることができる。
竜の書について
ドラクーン家から代々伝わる書物。現在は彼女が所持している。
その卵を孵化させる為の手段を何者かが記されており、地球竜の謂わば取扱説明書のような物であると同時に、生誕を望む地球竜の意志を伝える端末のような物でもある為、竜の書を通してテレパシーのように意識を伝達する事も出来る。劇中の様子を見るに、単なる書物ではなく地球竜を制御装置でもあるようだが、その著者は不明。
ケロン人をそのトリガーとしていることや、モン・サン・ミッシェルを竜の卵のありかとして示している事から、少なくとも1897年以降に何処かの宇宙人が遺したものと考えられる。
劇中に於いてはシオンの暗躍によって世界の各都市に出現したアーチ、「竜のしっぽ」を利用して地球のエネルギーを吸収し、卵が置かれたモン・サン・ミッシェル寺院にて孵化を果たした。
活躍(ネタバレ注意)
世界中のあちこちに巨大なアーチ「竜のしっぽ」を出現させた張本人であり、その目的は地球に眠っていた巨大な竜「地球竜」を蘇らせるためである。そのプロセスに従ってケロロ以外の小隊メンバー全員を記憶を失った凶悪なドラゴンに変えてしまった(後にケロロも自分の意思でドラゴンになるが、他のメンバー同様暴走してしまうことになる)。地球竜を蘇らせると地球が死の星になってしまうと聞かされ、ケロロ達に地球竜の卵がモン・サン・ミッシェルに隠されていることを伝えた。後に暴走したドラゴンの角に触ると正気に戻せると知り、ドラゴン化したケロロに「私を地球竜の所まで連れてって」と頼み、暴走した地球竜を正気に戻そうと奮闘。そしてケロン人体となった地球竜「テララ」を誕生させた。
その後アニメ第356話でテララとともに再登場。劇場版のキャラクターがアニメ本編に登場するのは初である。映画とアニメの時系列はつながっているため、映画を見ていない視聴者にとったら「誰、この人?」と思った人も少なくなかっただろう。地球のピンチを救うべく、そしてケロロ小隊をドラゴン化するために日本に再びやって来た。
ちなみにゲーム版でも基本設定は映画と一緒だが、途中でドララによって邪魔をされるため、完全なる地球竜の復活の儀式ができなかったことになっている。ただし映画同様暴走した地球竜を正気に戻そうと自身がテララ(地球竜)の元へ行き奮闘、そして最終的に余ったエネルギーがテララとして誕生している設定になっている。
余談
名前の由来はフランス語で「祝福」、「おめでとう」。
通常劇場版のゲストキャラクターは原作とは大きく設定が異なるという補正がかかるが、本作のゲストキャラクターである彼女だけはこの補正がかけられていない。さらに言うと原作版では物語終盤の1コマだけ登場しているだけで、本格的な登場すらしていないことになっている。
こうなった経緯や背景について原作者の口からは特に明かされていないが、恐らく設定を変えると今後の原作のストーリーに悪影響が出るからだと思われる。そうでなかったとしても、本格的な登場の際にストーリーが大きく異なるかのどちらかということになるため、彼女の人物設定自体が大きく変わる可能性は低いことが考えられる。