「悪いケド、実戦経験は私が上みたいね」
「夏美さ~ん!」
「忍の〇薬入り特性入浴剤のお風呂です」
CV:広橋涼
概要
日向家を囲む四方の風の東。かつて忍野村(しのびのむら)という忍者の村で暮らしていた忍者(くノ一)で、現在は日向家の隣の家(アニメでは山奥の水車小屋)に暮らしている。
身長は152cm、体重は42kg(『ケロロ軍曹 ひみつ超ひゃっか』より)。
外見・服装
髪と瞳の色は青緑色で髪は一本結びにしており(初期は耳辺りで結んでいたが、徐々に結ぶ位置が高くなり現在はポニーテール化している)、大きなえんじ色のリボンを結んでいる。
服装は忍者服を着ていることが比較的多いが、普通の私服を着ている場合もある。忍者衣装の際は青いアイマスクも着ける。もともと原作で小雪の着ている忍者服には冬服としての袖があるものと夏服としての袖の無いノースリーブのものがあったが、現在は袖の無いものに統一されている(アニメでは初登場時から袖なし)。
学校では他の生徒と違って吉祥学園の制服ではなく、村を離れるときに骸からもらったセーラー服を着ている。転校してしばらく経つが指定の制服は着ていないようだ。
フラッシュアニメ版では冬の制服のみ登場しているが、迷彩柄のマフラーや厚手の手袋を着用しており、さらにドロロの十字架マークが付けられた。
下着は当初は普通の下着を着用していたが、原作では後にふんどしを着用するようになった(時系列が7巻当時という設定の話でもふんどしだったため設定変更とも)。水遊びの時は、ふんどしを締め胸にはサラシを巻いている(アニメでは一般的な水着。また、原作・アニメ共にスクール水着を着ていたこともある)。
性格・行動
明るく活発で天真爛漫。友達を大切にする性格で、特に夏美の為ならあらゆる事をしようとする。アニメでは「だいじょ~び!!」が口癖。
その一方でかなりノリが良く影響されやすい一面もあり、例えばアニメ第56話Aパートでは時代錯誤なスポ魂物に感動して夏美とスポーツ対決をしたり、第88話ではダソヌ☆マソを倒す為に歌うようダンス☆マンに言われて一人喜んでいた(他の3人は困惑気味)。
さらに第115話Aパートでは夏美と競演できるという喜びからか無意識のうちに「火遁の術」を使っていた。
長い間忍の世界で生きていた為か趣味思考や行動が常人とズレており、例えばアニメ第111話Aパートで日向家にお泊りした際は大量の暗器を持ち出したり、「オオサンショウウオの丸干し」等々を「おやつ」として持ち込んで夏美を仰天させていた(ちなみに、オオサンショウウオは天然記念物で、国の許可を得たのかは不明だが、勝手に持ち帰ると勿論違法である。ナレーターにも「天然記念物ですし」とツッコミを入れられていた)。アニメ第66話Bパートではレストランで手裏剣を飛ばしたり天井に張り付いたり、電車のマナーも知らず、網棚に普通に座ろうとした事もあった。
また、忍の特徴である気配を消すことが癖になっているため周りから怪しまれてしまうことも多く、アニメ第312話では中学生にもかかわらず怪しいお店に出向くなど極度に怪しい行動をしていたため夏美に怪しまれてしまったが、本当はそのお店に自身とその仲間たちで栽培した野菜を届けに来ていただけだったことが判明している(本人は隠すつもりがなかった模様であり、それが夏美たちに気付かれた際には「やっぱり忍者のクセなんですかねぇ~」と反省する旨の発言をしている)。
なお、自身の思考や行動があまりにズレていて「普通」に振る舞うことが苦手なことは彼女自身も自覚する事があり、原作第121話・アニメ第165話では「普通」に慣れようとしたこともある(なおこのエピソードはアニメと原作で大きく異なっており、アニメではケロロ小隊の元で修行をしたことになっている)。しかし、夏美はたとえ普通とズレていても「忍の状態の小雪」こそが「普通の小雪」であると認識していたため、小雪もそのことを理解し、元のくノ一少女に戻った。
アニメ第309話ではギロロが落としたということを知らなかったものの(しかも彼が夏美にメールを送る作戦をしているとも知らず)携帯を見つけた途端拾って走りながら交番に届ける描写があったことから、初期に比べるとある程度一般社会のルールも分かって来たようである(ただしこの後ギロロにビームライフルで当てられてしまったのは御愛嬌ということで…)。
過去
彼女の過去については忍野村にやって来てから夏美と出会うまでが各メディアで判明している。
メディアによってキャラの性格等に細かな違いはあるのだが、おおよそは共通の設定とされており、分割型で経歴が細かく明かさる形となった。
その影響か誕生日や出生場所など彼女の過去に直接関係するプロフィールは一切明かされておらず、結構謎が多い経歴を持つ。
忍野村の参入と忍生活初期(ドラマCD2-4~)
元々忍野村へは、頭領曰く「縁があってやって来た」らしい。
しかも当初は名前も名付けられておらず、骸(ガイ)の顔をみて怯えるなど気弱な性格であった。
そして同じ修行仲間として女の子であった骸(ムクロ)に世話をしてもらうことなる。
これが現時点で明かされている彼女の幼少期時代である。
それ以前の経緯やそれまでの事情は一切明かされていないため幼児時代には謎があるが、少なくとも両親とは死別(もしくは決別)した可能性が高く、この時から既に"捨て子"や"孤児"であったことも推測できる。
彼女の名前決定と友達の概念、そしてドロロとの出会い(アニメ98話~)
修行を始めていくらか経った日、彼女の名付け親である骸が「修行中に雪が降った」という理由から彼女を「小雪」と名付ける。
そしてさらに年月が経ち、彼女は"外の世界の風習"を骸に教える形で花冠をプレゼントする。
しかしこの年に村にとって重大な事件が起こる。そう、その"外の世界"を知るために骸が1人で村の掟を破る形で外の世界に出ようとしたのである。近くにいた小雪は言うことを聞かないままそのまま出ようとする形で村の呪術によって自由が奪われてしまった骸を助けることを決心する。
当初は突如現れた頭領から「行ってはならん」と注意されてしまうが、そんな彼に対し小雪は「骸は私の……大切な"お友達"なんです!」と彼女なりの"友達"の概念を頭領に伝え、自分の身を犠牲にしてでも助けることを決意。村の呪術を自身の想いの強さで打ち消す形で骸を助けることに成功。骸も彼女の助けに感謝する形で改めて彼女の優しさに気付かされることとなった。
そしてその数日後、小雪はある河童を見つける。その河童こそ後のドロロとなるゼロロである。
そこから彼と共に修行をする経緯はメディアによって僅かに違いがあるのだが、全メディアに共通する部分として「村の掟に反するかもしれないが、それでも自身がドロロを世話する」と決意するというのが最大の背景である。
ちなみにドロロが今の喋り方になるのはこの間である。ただし小雪がドロロをゼロロで呼ばなるのはもっと先である模様(改名自体は言葉遣いと同タイミングでしたことになっている)。
忍野村解体とその後(原作85話~)
そしてドロロと出会ってから数日後、村の招集が小雪とドロロにかかる。
それが日本政府の構造改革の一環による《忍野村の解体》であった。頭領がこれを受理した理由は諸説あるが、作中の設定では小雪が自身で呪術を解いたことで頭領が「時代はニュージェネレーションである」と改めたことが最大の要因とされている。
それ以降は頭領の命を聞く形で全員それぞれ違う道を行くことを決意。小雪もドロロと共に"友達"を作るために骸や他仲間と別れを告げる。
能力
忍者であるため運動神経は相当なもので、夏美と同等かそれ以上(器械体操は小雪のほうが上。テニスや羽根突きは互角)。
忍者としての戦闘力も高く、「小雪忍法」と呼ばれる主に冷気を操る忍法を多く持つ。彼女の調子が上がらなくなるストーリーでは、調子を取り戻した彼女が「あの頃」ケロロを倒すほど(あの頃ケロロの戦闘力は、アサシントップでかつギロロより強いドロロより強い。ちなみに「あの頃」はケロンスターにいた頃を表す)。
また彼女の変装術(本人曰く「他人の姿形・声色を真似る隠密術」)は非常に高度なものであり、原作で桃華に化けた時はポールにすら「侮れない」と言わせている。嗅覚も非常に鋭く、クルルの機械をもってしても彼女をごまかす事は不可能。
これら能力も忍野村で学んでおり、当初は全くの素人だったが、修行をしていくうちに骸よりも戦闘力の成長が格段に速くなっていた。
陰陽師として修行をした経験があり風水に詳しい。そのため九字の印から退魔の術を施せば幽霊に多少なりともダメージを与えられる。
戦闘だけはなく優れた演技力の持ち主でもあり、昔話など国語力にも秀でている。しかしドロロとは違い日本の伝統行事に関する知識を著しく欠いていて、桃の節句も獅子舞も知らない。小刀を持つ時は左手、食事は右手を使うことから恐らく両利きと見られる(原作7・13巻)。
食べ物の話題が出ると、前述のオオサンショウウオなどのいわゆるゲテモノの話をする。また、おむすびを作ろうとすると、必ず砲丸のような代物が出来てしまう(忍者なのでもしかすると兵糧丸)。小雪とドロロが向かい合って食事をするシーンがよく登場するが、誰がその料理を作っているのかは不明。少なくとも原作の場合、恐らく作っているのはドロロである(原作57話のドロロの台詞より)。
アニメ330話Bパートではキャンプでカレーを作ることになり、クルルの指導で日向家も満足する味のカレーを作ることに成功した。
「芸人魂を持つくノ一」を自認し、日頃からネタ作りや練習を欠かさない。だが、「面白い笑い話」だと言うので聞いてみたら「悪の十字架」を題材とした駄洒落(「開くの十時か」というオチで終わる)だったり、「夜の十字架」を題材とした駄洒落だったりと、笑いのセンスは今一つである。
人間関係
忍者であることは基本的に隠しているが、正体がバレてしまっても慌てて誤魔化すといったことはしない。そのため一度正体がバレた人間には普通に忍姿で対面することもある。
ただし上記のような性格・行動をするため、彼女の正体を知っている・知っていないに限らず周りの人たちからは「普通じゃない子」として認識されている。ケロロ小隊からは「夏美に続く強敵」としても認識されており、一度スパイとして育成しようとしたともあった。学校内では初登場時、クラスメートから「夏美のライバル」としても認識されていたが、現在は夏美と共にクラスの要として頼りにされている(アニメ第26話および第118話Aパートより)。
呼ばれ方は基本的に「小雪ちゃん」だが、冬樹や桃華からは「東谷さん」、タママやクルルからは「忍者娘」「忍者女」、忍野村の人たちやギロロからは「小雪」と呼び捨てにされている。
逆に彼女からの呼び方は「○○さん」「○○ちゃん」が基本。たまに「○○殿」と呼ぶこともある。ただし忍野村の人たち(ドロロも含む)は呼び捨てにしている。冬樹に対しては「弟君(おとうとぎみ)」とも呼んでいる。
ドロロ以外のケロロ小隊メンバーについてはせいぜい「ドロロのお友達」という認識程度。あまり接点が無いが、全く交流がないわけでもなく、ケロロを原作では「さん」付けで呼び、ギロロをアニメ第119話や第309話では呼び捨てにしていた。ちなみにケロロには言葉遣いが良かったりする。
ドロロ
現在のパートナー。忍野村の「土呂呂の森」の罠にかかっていた所を助けて以降、一緒に暮らしている。
→忍組
夏美
吉祥学園で出会ったクラスメイト。特に原作では友達かどうか怪しいぎりぎりのラインでいつも彼女と接している。
→雪夏
623
一見大きな繋がりがないと思われる(特に小雪は夏美が好きなのもあって)このカップリングだが、実は意外と絡んでるシーンが多かったりする。ちなみに原作の初遭遇時には彼女が忍者服を着ていないのにもかかわらず見破った。
→睦雪
ギロロ
夏美と仲が良い為ギロロに嫉妬されており、彼は小雪のことをタママがアンゴル=モアに対してそう呼ぶのと同じく、「あの女」と認識している。彼女自身もギロロに敵対心を向ける場面が何度かあり、何かとかち合う事が多い。その他のエピソード(119話、165話)でも触れているが、二度ほど決闘になった事もある。
桃華
敵のような存在? 日向家がらみの話で、小雪と張り合うことが多い。例えば原作第70話・アニメ第34話Aパートでは「温泉のチケット」を巡ったり、アニメ第115話Aパートでは「ケロロが監督する映画」のヒロインの座を賭けて小雪と火花を散らしていた。前者は実戦にまで発展し、「スーパーアーマー」を纏った桃華は忍である小雪相手に互角の戦いを披露した。
クルル
クルルの想像を超えた突飛な行動をとるため、モアに似て苦手と思われている。本格的に絡んだのはアニメ330話で、彼女から「博士」と呼ばれるようになった。
秋奈
祖母という存在がいなかったからか、アニメで「おばあちゃん」と呼んで慕っている。
そっくりさん
- 雪乃
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「武者ケロ」に登場するそっくりさん。
- こなゆき
「ケロロパイレーツ」に登場するそっくりさん。
- お雪
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「ケロロRPG」に登場するそっくりさん。