※公式表記は「アリサ=サザンクロス」だが、pixivではこちらが多く使われている。
CV:矢島晶子
概要
日向家を囲む四方の風の南だが、四方の風の中では唯一、ケロロ小隊隊員にパートナーがいない。
登場すると出る作品を間違えてないかと思う位、ストーリーの展開がシリアスになる事が多い。
人間達の知らない所にある『ダーク・ゾーン』の住人。一見人間の様だが言葉を話す人形(元々人形設定はアニメが先であり、原作では明かされていなかったのだが、後に原作でもその設定が加わり、推定1566年にヨーロッパで作られた人形という事になった)であり、宇宙人であるネブラと共に世界中を飛び回って『闇の住人(ダーク・レイス)』(宇宙人・妖怪・モンスターなどの総称)を狩り、彼等の生体エネルギーを利用して人間になる事を目的とする『闇の狩人(ダーク・ハンター)』である。
作中ではその詳細が公に明らかになっていないために宇宙警察には裁けない存在とされており、宇宙人側は各自が自力で身を守るしかないのが現状となっているらしい。
出身星は、前述の出会い及び後述の項目からか地球。しかし一部ガイドブック(『ケロロ軍曹ひみつ超ひゃっか』など)では宇宙人扱いされるなど、分類が曖昧なキャラクターでもある
住所も「不明」とされているが、正確には不明というより世界中様々な場所を回っており、事あるごとに日向家に転がり込んでくる(ただし『ひみつ超ひゃっか』ではアリサの家が本格的に紹介されている項目が存在するため、一応住居はある模様)。
毎年1回、金木犀の花が咲く頃に現れるレアキャラという立ち位置ではあるが、原作では現在1つの雑誌でしか連載していないため12回に1回=1巻につき必ず1回は登場するという、結果的にかなりの優遇キャラとなっており、上述の様に掘り下げも進んでいる。
また、アニメではそこまで縛りが厳密でない一方、専用のテーマ曲・フレーズが用意されるなど、こちらも他とは一線を画す扱いキャラとして描かれる。
人物像
性格
世間一般から離れた生活を送っているためか、常識に欠けていて多少強引だが純粋無垢。初登場時は女性らしい口調で話す場面も見られたが、基本的には男性寄りの口調となっている。
感情表現も下手(例を挙げると、「ウレシイ」と言いながらもその表情は怒っている様にしか見えなかったり、本人が精一杯浮かべた笑顔も、端から見れば邪悪な笑みにしか見えないなど)で、無表情がデフォルトとなっている。しかし話を追うごとに何とか改善しようとする面も見られ、多少マシにはなりつつある。
特にアニメ版では本編が進むにつれ、徐々に冬樹を始めとする周りと打ち解けている場面も見られており、自然に笑う事も増えていった。
ちなみに人形ではあるが、アニメ第344話でプリンを舐める描写があるなど、普通に人間の食べ物を食べる事がある。更に人間ではないためか、モンスターも食べる様子。モンスターの味には好き嫌いがあるようで、ケロロ小隊は「宇宙人であるが全員不味そうだから食わない」らしいが、新ケロロやブラックスターについては「他の宇宙人よりも美味そうだから食いたい」らしく、新ケロロに地球のホラーへのトラウマを植え付けている(ただし実際に闇の住人を食べるのはネブラの役割なので、彼女が本当にモンスターの味を知っているのかは不明)。
原作第258話でのネブラによれば、現在彼女がぱっと見人間の様に動けるのは「寄生した様な状態だから」らしい。昔の地球の技術とは思えないほど精密なのも「動機に因る部分が大きい」との事。
この素性を活かしてか、いざとなったら彼女の記憶を他の人形へ一時的に移す事も出来る。
ケロロ小隊の面々以上に一般的な地球人の常識、倫理観からズレている。
能力
ゴーゴンの様に相手を石化する能力を持つ他、取り込んだ闇の者(ダークレイス)の能力を使用することができ、作中トップクラスとも言える高い戦闘力を誇るが、これらは飽くまでネブラの能力を借りただけであり、彼女自身は結構弱い。
詳細は「ネブラ」の方も参照してほしいが、上述の通り人形であるため、ダメージを受けても血が出るという事は一切なく、息切れする様子も見られない。そのため彼女の戦闘力の高さは「彼女の驚異的な体力」と「ネブラの高い戦闘力」という2人のコンビネーションによって生まれているといっても過言ではない。
経歴
ネブラとの出会い
上記のように元々はただの人形だったのだが、自分が何者かも分からないまま地球をさまよっていたネブラと出会った(アニメではこの設定が深掘りされており、ショーウィンドウに飾られていた彼女を見かけた事がきっかけであった)ことで自我を持つようになった。以降もネブラと共にあらゆる世界を飛び回っては様々な能力を得るために獲物を刈っている。
その経緯もあり、ネブラの事は実際の血縁関係はないが「ダディ」と呼ぶなど強い繋がりがある。
それ以前の経歴にはとにかく謎が多く、作品内でも未だ完全には明かされていない部分があるのだが、原作第302話において少なくとも約500年前までは狩人として生きてきたことが判明。本エピソード内で当時のヨーロッパのとある田舎でガーゴイルを刈って以降、翼を使って飛べる能力が使えるようになった他、この出来事がきっかけで世界中を飛び回るようになったということがネブラの口からが言及される形で明かされている。
なおこの頃のアリサはまだ幼い姿であり、どうやら500年もの間に人形として成長した(もしくは本体が変わっている)可能性がある。
日本への来日、そしてケロロ小隊との出会い
その後はノントルマの少女の言葉から地球人である日向冬樹の情報を聴き、日本にもハロウィンの日に来日。
当初はケロロ小隊やその他周りの地球人たちと敵対し、冬樹に対しては「獲物を引き寄せる"道具"」として利用を目論んでいたが、彼を利用するうちに異性として好意を持つ様になる。
それ以降も日本に来ては冬樹を独占する形で彼を連れ出そうとしており、ケロロ小隊や日向家の人たちを巻き込む。原作以外の映像作品ではその影響で登場頻度が多く、それ以外の人物とも交流が多くなっており、テレビアニメ版では同じく冬樹に好意を抱いている桃華からは恋敵として嫉妬されている他、フラッシュアニメ版では新ケロロやブラックスターにも恐怖の対象として恐れられたりしている。
原作242話では冬樹の為だけに(ドロロ除いた)ケロロ小隊と一触即発になりかけており、小隊4人もやむを得ず条約前のやり方で立ち向かおうとしたこともある(クルルでさえ自爆覚悟での特攻を目論んでいた程であり、実行すれば焼け野原は免れなかった模様)。
ゲーム作品の出演について
上述の様にパートナーがいないからか、レギュラーキャラにも拘わらず他メインキャラよりも圧倒的にゲーム作品への出演が少ない。
それを考慮したのか、近年ではとあるゲームで最強対戦相手になっていたり、とあるゲームでは他のコラボキャラより強いスキルを持っていたりと、強キャラ扱いされている傾向にある。
けものフレンズ3
ケロロがジャパリパークを再訪して程なくした頃、ダーク・レイスの気配を察知してネブラと共にパークに出現。
モアイ像を模した宇宙兵器に仕込まれた未知の細菌をコピーしたセルリアンに苦戦する一行に加勢する。
元々異形の存在だからか、シナリオ中でサンドスターによるフレンズ化の描写が見られないにもかかわらず、セルリアンと対等に渡り合うどころか終始圧倒しており、ダーク・レイスの一種と見なして捕食もしている。ただし味は「薄い」らしい。
また、自らのフレンズストーリーでは「セルリアンでありながらフレンズとなった存在」であるセーバルを捕食しようとして、彼女を執拗に付け狙う。
当のセーバルも捕食されるのを回避するためにアリサと友達になろうと提案し、共に学校に足を運ぶ事になる。
そして紆余曲折があって「セーバルはアリサと似た境遇の持ち主」とネブラが考察し、アリサはセーバルの捕食を断念する事にしたのだった。
ゲーム内ではコラボイベント『ケロロ軍曹パークを頂戴であります!』開催中に実装された、しょうたい第2弾より登場。
初期けも級は☆4。属性はラブリー。キセキとくせい開放で状態異常を完全無効化+毎ターン体力とMPが回復するため、難易度むちゃや道場で活躍できる。
また本作ではネブラのボイスこそ無いが、シナリオ中ではアリサ達と会話をしており、バトル中にも攻撃モーションなどで動き、更にはアリサを攻撃メンバーに選んだ際には表情(片目だけだがニッコリとした目)を見せたりしている。
とくせい | 夜闇のダークハンター | 自身の被ダメージ10%減少、攻撃命中率10%増加&ラブリー属性の味方のからげんき耐性(高)増加 |
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キセキとくせい | 金木犀の香り | 状態異常にならない&毎ターン自身のたいりょく10%回復、MP10増加 |
たいきスキル | ダディ、機嫌よさそうだね | 5ターン与ダメージ、攻撃命中率10%増加 |
とくいわざ | お前を食ってやる | 敵単体に120%のダメージ&敵のMP5減少&自身のMP5増加&2ターン自身の与ダメージ5%増加 |
けものミラクル | ダディ、私はニンゲンになるよ | 敵単体に大ダメージ+対象が状態異常の場合、追加ダメージ+対象が状態異常でない場合、3ターン自身の与ダメージ増加、高確率で敵の与ダメージ増加状態解除 |
関連イラスト
pixivにおいては海外の熱狂的なファンが依頼を繰り返しており、本来のキャラ人気に比しても異様に彼女のイラスト比率が高い。昨今のAI生成画像もアリサのものが大半である。