概要
創作物などで、全体に比べて明確に性能や能力が高く設定されているキャラクター。
主人公かそれ以外かは作品によって異なるが、必然的に他のキャラを上回る活躍を見せ、その作品の代表格として地位を築くパターンも相当に多い。
漫画やアニメなどストーリーありきな作品の場合、始めからその様な強者として設定されているケースが殆どだが、ゲームでは偶々仕様上の都合が良く強力なユニットになっていたケースもしばしば。
しかしそのキャラが好きでは無かったり、「全てのキャラの平等な活躍」を所望しそうした一部の優遇そのものを嫌うタイプの層からは、何かと批判が沸き易い概念でもある。言わば「出る杭は打たれる」というやつであろう。
ネットゲームや対戦ゲームで多用することは当然トラブルの元になるため、使用には常にマナーが付きまとう。
認定条件の一例
1.ステータスが高い
他のキャラと比して明らかにステータスが嵩増しされている場合。
作品のジャンルにもよるが、体力(HP)・攻撃力・防御力・敏捷性のうち、どれが二点以上が強化されているならまず及第点である。
体力と防御だけならまだ強キャラと言い難いが、攻撃力と敏捷性のどちらかと合わさる、もしく攻撃力と敏捷性が高い場合、特にゲームでは厄介な難敵と化しやすい。
2.特殊能力が強い
特に昨今の強キャラの条件として筆頭の上がるのがコレ。
大地を抉るほどの必殺技、異常な再生能力、防御できない攻撃、一人で一個師団級の戦力と渡り合うだけの数に増える分身、時間や空間に干渉する超能力……などなど。
数え始めればきりがないが、ともかく対処法が難しく、使われれば全滅覚悟の悲惨な結果が待っている。
大抵の場合はボスキャラの特権的な要素だが、近年のラノベや創作・二次SSなどではむしろ主人公側がこうした強力な能力を持っており、それを利用して強敵を蹴散らすパターンが多い。
3.頭が良い
聞くと地味な印象だが、これも強キャラの条件に欠かせない要素のひとつ。
単純なパワー馬鹿や、特殊能力の強さに頼っているだけのボンクラではなく、能力を有効活用する方法を知っていることでその能力を様々に応用し、己のポテンシャルを常に100%引き出せているタイプ。
学習能力が高い、観察力が鋭い、直感力に優れている、演技や弁舌で相手を油断させる、獲得した情報から弱点をすぐさま絞り込むなども、一応こちらに入る。
特に戦況・戦術を把握し、敵の心理や行動が読める策士キャラなどは、直接的な戦闘力がなくともチート級扱いされる場合が稀にだがある。
4.勝負強い
いわゆる運の要素。
土壇場で悪運が働いて生き残ったり、偶然から天啓を得て一発逆転のチャンスを掴んだりと、脚本上のメタ的要素も強い部分だが、これも度が過ぎると本来の実力以上のパワーをキャラクターに発揮させ、一躍強キャラの仲間入りを果たしてしまう場合がある。
ゲームでは上述した通り、製作者の意図しないわずかな調整がそのキャラを強ユニットに押し上げてしまう場合があり、これもある意味運要素といえる。
ギャンブル要素の強い作品においては、これは必須項目だろう。
5.粘り強い
タフ、とにかく頑丈。肉体面は勿論、強キャラ扱いされる者は精神力も強靭な場合が多い。
先の「特殊能力」にある超再生能力と被るところもあるが、それを抜きにしてでもとにかくしぶとく生き残る。
この要素には「頭の良さ」と「運の良さ」とも関連が強いが、三つの要素が全部重なるとゾンビ級の打たれ強さを誇る耐久性の怪物が誕生することになる。
これが主人公に付くと、いわゆる主人公補正の一種にな訳だが、そんなこっそりハイスペックな要素を敵が身につけよう日には、間違いなく強敵となるだろう。
「執念深い」というのもこのカテゴリの一種といえる。
一度深い因縁を持ってしまったが故に、その後の物語の節々で登場してはしつこく主人公たちを追い詰め、場合によってはトラウマ級の恐怖を植え付けてくることも。
だがこちらの場合は、きっかけ次第で主人公に寝返る、俗に言う「光落ち」フラグにもなり得る。
関連タグ
最弱キャラ:対義語。
チートキャラ:強キャラのさらに上をいく、色々とやりすぎてしまった次元の存在。ただし、必ずしも上位互換という訳ではない。