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漫画「ケロロ軍曹」の22巻、およびフラッシュアニメ「ケロロ」で初登場した新キャラ。

!!地球って楽しいな!」

お前には…負けないッ!!」

「トモス、ボクね……地球人と友達になれるかなって、いつも考えてたんだ!」

CV:悠木碧

概要

漫画『ケロロ軍曹』185話で出てきた新キャラであり、フラッシュアニメ版(第9話以降)における準主人公。同時期に登場した新キャラの火ノ原灯と一緒に行動している。

一人称は「ボク」。身長44.4cm、体重4.444kg。階級はまだ公表されていない。

年齢は不明だが、後述の事情から100歳にも満たない可能性が高く、推定3000歳以上の青年であるタママとも比較にならないほど幼い。さらにクルルによれば「ケロロ小隊が地球に来てから300年経つ」とのことで、少なくとも1巻・2巻の時点では生まれてもいなかったと考えられる。

現在、唯一の「第弐小隊」としてケロロ第弐小隊を結成(?)している(ただしこの名称がケロロ小隊の第二小隊という意味なのか、単に隊長の名前が被ったから区別のために付けられたものに過ぎないのか、それとも彼と同じ形式の部隊の総称なのかは明らかにされていない)。

なお「新ケロロ」とはあくまで公式による通称であり、本名は本作の主人公と同じケロロ。そのため主人公であるケロロ軍曹には「本隊くん」「若者君」と呼ばれている。

容姿

容姿は主人公であるケロロと似ているが顔の形が通常のケロン人と違い、きれいな球体ではなく口らへんが出っ張っている他、目も人間キャラに近い楕円・アーモンド形で青い瞳(ただしハイライトはない。31巻によれば、軍曹の顔の没案がこんな感じだったらしい)。また顔の白い部分が多いため幼年体なのだが、しっぽが通常のケロン人幼年体と違い丸っこく、色も自身の体色と同じである。原作24巻・199話の扉絵によると尻尾の形は突然変異で発生したらしく、学者もこれについて悩んでいる模様。

ただしケロン人特有の弱点は据え置きであり、ヴァイパーモミ相手には手も足も出なかった。一方ケロン人でありながら湿気を苦手とし、泳ぐこともできない。

名目上一個小隊兼その隊長であるため、隊長の証であるケロンスター並びに新型のケロボールを持つ。

ケロンスターはケロロ軍曹が付けているのと基本は同じだが、外的に消去できないはずの「ケロン軍軍事機密アーカイブ」が無く、ごく最近の彼自身の戦闘記録を除いてまっさらな「リビルド・ケロンスター」という状態になっている。このリビルド・ケロンスターは、後述のSTYLEを扱う際のダイヤルスイッチにも使われる。そして、このケロンスターの失われた中身はブラックスターと呼ばれる存在へと変貌しており、ケロンスターを狙って地球に現れる。

新型ケロボールは右手首に付ける白いドーナツ型のデバイス。表面がタッチパネルになり、そこに水色の各アイコンが表示されている。黒と赤が中心だった旧式とは色合いが逆転しているが、赤い球体が先についたアンテナはそのまま。重力遮断による飛行を頻繁に使用しており、帽子「ケロンベレー」のウサミミ型スタビライザーの効果もあってケロロ小隊のフライングボードに劣らぬスピードも出せる。この新型ケロボールが便利すぎるためか、ケロロ達の世代が愛用しているバイク型UFOには全く興味がない模様。また新型とはいうが新ケロロ曰く「割と前からフツー」とのことで、作中では他にもケロボールのバリエーション機が登場している。

性格

基本的に純粋無垢。好奇心旺盛で明るいことが多く表情豊か。フラッシュアニメ版の公式サイトキャラクター欄には「ワンパクな性格」と記述されている。その無邪気さ故に周囲の人間からは「どんなことをするか分からない」と思われており、ケロン軍の最高司令官も彼の成長についてかなりの不安を持っている(未だケロロ小隊に地球侵略をまかせているのもそれが理由の1つ)。

一方でその性格のおかげで戦闘能力が認められている部分もあり、実際にギロロやドロロも「なかなかの腕」と称賛している。

また、意外にもそれなりに空気は読め、ボケに回ることもほとんどない。レギュラー陣でも珍しく真っ当に常識人のいい子である。

一部描写から鳴き声は「ケロケロ」であると思われるが、共鳴するシーンはない(25巻で初めて共鳴を見たような描写もある)。

経歴

ここ100年で誕生した唯一のケロン星のケロン兵であり、どこぞの誰かさんのせいでケロン軍の本部の上を行く「大本部」の指令でケロロ小隊の代わりに送られた。ケロロ小隊にも極秘どころか裏コードのアンチバリアで厳重に姿を隠しており、ケロロ小隊を切り捨てアメリカに転送されるはずだったが、吸い寄せられるように日向家地下基地に現れた。

しかしケロン軍の最高司令官によれば、「戦闘能力は高いが訓練は発展途上でまだ新米である」とのこと。そのため、地球侵略の任務は彼が一人前の侵略者になるまでケロロ小隊に任せられたままである。

地球に来たのは今回が初めてで、ケロロ小隊の秘密基地を見て「ありきたりでつまんなそーな所」と勘違いしていた他、初めて街並みを見た時は「ブロックのおもちゃみたい」「ペコポン面白い!!」と発言していた。そして騒ぎを聞きつけてやってきた灯と出会い、友達になる。

その後の登場回数については、回を追うごとに登場頻度は減ってきており、一時期は準レギュラーとして一巻に一回程度の出番であった。しかし、ここ一年で再び出番が増えてきており、ようやく自然に馴染んできたといったところ。

一方で、ケロロ小隊のメンバーではない&テレビアニメ版に出ていないためかグッズ展開などではハブられることが多い。

フラッシュアニメ版

フラッシュアニメ版では尺の都合もあってか、合計23話で第9話からと早めの登場になっている。話数が少ないだけで実際は原作と同じくらいの月日が経っている可能性はある(実際に第5話ではケロロ小隊が集結した一連の経緯が起きていたことを示唆するシーンもある)が、後述の通りギロロ伍長は本隊の投入が明らかに早いという趣旨のコメントをしている他、原作とはエピソードが前後してもいるため、そこまで月日が経っていない可能性も否定できない。

登場経緯も原作とほぼ同じだが、こちらでは直接ケロロ小隊のいる日向家に送り込まれたことになっている。また詳しい投入理由は明らかにされていないが、ケロロたちには事前に知らされていたらしく、ギロロは「本隊をもう送り込むつもりか」モアは「てゆーか、戦力増強?」と発言していた。その後は準主人公というポジションであるためか原作にいなかった話でも彼を交えて展開している話数が多くなっている。

尚、初登場時に普通のケロン人と異なる姿をしていることが言及されたほか、クルルからは「ケロロタイプを2体投入か」など意味深なコメントがなされている。さらに細かい設定は省略されている影響でドロロやクルルに対しても最初から普通に「さん」付けで呼んでいる。

人間関係

灯とは初めて出会った地球人であり、普段は彼の家に居候している。またケロロ軍曹と冬樹のコンビにも負けない強い絆を結んでおり、作中ではそれを示唆するシーンが特に多くなっている。灯の友達の金阿弥明とも普通に会話する仲であり、灯含め3人で行動するシーンも多い。

ケロロ小隊員とは灯が学校に行っている間はよく日向家に遊びに来るので絡みが多く、特に隊長であるケロロ軍曹とは絡んでいるシーンが多い。彼からはかなりかわいがられており、彼自身もケロロ軍曹を一番頼りにしている。ケロロ軍曹の適当な言い分も彼は割と真に受けている。

ドロロ兵長に対しては一番憧れを抱いており、彼の打ち立てた数々の功績を教本やドラマで見知ったらしく、初期の頃は「ゼロロ・オブ・シューティング☆スターさん」と彼のファイティングネームで呼んでいた(長いため省略されることもあった)。

ギロロ伍長からは当初認められていなかったが、暴走した侵略マシーンを止めるべく共闘してからは良好な関係を築いており、彼にも憧れている。

タママ二等兵とは一緒にゲームや格闘で遊ぶシーンがあるなど気安い仲ではあるようだが、印象的な絡みは少ない。ギロロやドロロのようにSTYLEについてピックアップされる話も長らく存在しなかった。

他方でクルル曹長のことはかなり苦手としており、会話する際は普通に接してはいるものの、本人が嫌がっている「はかせっぽい人」という呼称を一貫して使い続けている他、彼のSTYLEも頑なに使用したがらない。彼が北城睦実と親友であると聞いた時は心底驚いていた。

軍曹や灯を通じて日向冬樹日向夏美アンゴル=モアらとも付き合いがあり、特に夏美は素直でいい子な新ケロロには優しく接する。

ヴァイパーモミ(土佐国紅)には先述の通り初戦でこっぴどく負けたため最初は怖がっており、クルルと同様の「ヘビ女」呼ばわりしたことさえあった。その後も直接絡むことは少なかったが、30巻の頃には呼称が「モミねーちゃん」となるくらいには仲良くなっている。

STYLEシステム

呼び方は様々あるが、作中では単純に「STYLE(スタイル)」と呼ばれることが多い。

新規ケロン兵士の加入が近年少なくなっていることから、ケロン軍が新たに作った小隊システム。ただし現段階では実験的な運用であるため、本格的にこの形式の部隊が指導されるのかはまだ不明。最初に与えられた新ケロロもあらかじめガルル小隊を初めとした様々な小隊のスタイルが用意されていたが、ケロロ小隊のスタイルを受け取った(その際軍から引き留められそうになった)。

この経緯故、ケロロ小隊以外のスタイルも設定上は存在するほか、クルルが簡易的に再現した属性スタイルも存在する。

「一人一個小隊」というコンセプトで作られており、システム使用者には新型のケロボールと、個体によってはケロンスターが軍から支給される。

このシステムの最大の特徴は、歴代のケロン軍小隊の能力を使うことができるという点。

使えるのはケロロ小隊ガルル小隊などの五人一隊の中から一つだけで、選んだSTYLEシステムごとにそれぞれの隊員の能力を切り替えて使うことができる。初見殺し的な側面もあり、ケロロ小隊やブラックスターは初交戦でSTYLEチェンジに対応しきれずに敗れている。

なお変身能力とはいっても姿がそのまま変わるわけではなく、色合いこそ各ケロン人のものに変化するものの能力を貰っただけでシルエット自体は変身前とほとんど変わらない。また、能力をどの程度引き継げるのかは不明だが、一応訓練で戦い方を身に着ける必要はあるらしい。

変身方法は新ケロロの場合お腹のケロンスターをダイヤルのように回すことで使い分けているが、全員がそうなるのかは不明。また、非使用時のデフォルトカラーについても、先述の受け取りシーンで現在と同じ配色のように描かれていたため正確なところは不明。

クルルですらそのシステムを完全に解明することはできておらず、外部からの干渉もできずにいる(ただし、分かった部分だけで先述のノーマル・ファイアー・アクア・サンダー・ネイチャーの属性スタイルは組み上げている)。

新ケロロのSTYLE

彼が使用するSTYLEはケロロ小隊モデルのものであり、それを使ったときの力は格闘家のタママとの肉弾戦に一撃で勝ち、アサシントップのドロロを負かせ、武装派のギロロを新型の武器で降参させるほど。作品内で最強の攻撃力・戦闘能力を持つアリサと互角に戦えられる現在唯一のキャラでもあり、実際原作184話・206話でアリサ達は相当なエナジーを感じていた。ただし、経験不足からか本番での戦いでは互角以上に渡り合えこそするも、止めを刺しきれなかったり、油断してピンチに陥るなど危険な場面も目立ち、その度に先輩隊員からのフォローを受ける場面も目立つ。

普段の姿(ケロロスタイル?)

ケロロ軍曹と同じカラーリングにして、待機状態ないし通常のスタイルである。右手首に着用した新型ケロボールを使いこなす。

ケロロ軍曹の技である「談合坂SA」が使える。仮にケロロ小隊以外のスタイルが選択されていた場合、普段の姿もその小隊に応じたカラーリングになっていたかは不明。

T-STYLE/タママスタイル

タママと同じカラーリングとなり、拳が肥大化する。

パンチ力が上昇し肉弾戦に強くなる。その腕力は平屋の建物一つくらいは両手で持ち上げることができるほどで、オリジナルのタママをも簡単にあしらった。一方でタママインパクトなどのタママの固有技は使用しない。

一度タママと訓練した時は正面勝負では及ばない程度ではあったが、格闘術(という名の近年の格ゲーネタ)の手解きを受けた後は一時的に追い詰めかけている(ただしタママが開発した新技の初見殺しで敗北した)。

G-STYLE/ギロロスタイル

ギロロと同じカラーリングで、傷も出現する(グレーや紺色の模様のように描かれることもある)。両腕にはミサイルポッドが搭載される。

武器の扱いに強くなり、古い火器しか所持していないギロロと違い、陽電子砲などのケロン軍最新の重火器を扱う。ただし、使ったことのない武器の使用法が分かるようになるわけではなく、戦闘時はミサイルやガトリング砲を乱れ撃つことが多い。

D-STYLE/ドロロスタイル

ドロロを模したカラーリング(完全に同一と言うわけではなく口元と腹が紺色)になり、手には隠し刀付きの籠手が付く。

アサシン能力が向上し、アサシンマジックも使用可能。新ケロロはドロロのファン故に戦い方も研究されており、その練度も精神面を除けばかなりのものである(ドロロ本人からも「拙者とうりふたつ」「確かにアサシンの闘気」とのお墨付きである)。ドロロ本人が作中で使用していない「ドロロ流殺法 確立分身(シュレディンガーズ)」なる技を使用したことも。

一度はドロロを完全に出し抜いたが、後にドロロが加減する必要のない速度比べでは後から出発したドロロにあっさり追い抜かれるなど本人の未熟さもあってこちらも本物の下位互換と言える性能に落ち着いている。なおタママ相手には「キャラ相性が致命的」らしくボコボコにしてしまえる模様。

クルルスタイル(仮)

クルルの発明品を未使用機能含めそっくりそのまま模倣するほどの科学技術を獲得する強力なスタイル。しかし、本人がクルルを苦手としており使用時の姿を見られるのを嫌うため(何なら先述の引き留められる際にクルルのスタイルを持ち出され、一瞬言葉に詰まっていたほど)、使用頻度はかなり低く姿自体も未登場。使用後も暫く後遺症が残るらしく、クルルのような笑い顔になっていた。

使用状況

※基本的に原作のみ。フラッシュアニメでは14話でクルルスタイル以外を一通り使用、212話のアニメ化である20話でクルルスタイルを使用している。

話数タママギロロクルルドロロ備考
185話初登場
187話
188話
190話
193話
194話
201話
202話
206話
208話
209話
212話
218話
229話
246話

関連タグ

ケロロ軍曹 ケロン軍 ケロロ小隊

火ノ原灯 金阿弥明 土佐国紅 ブラックスター(ケロロ軍曹)

蛙吹梅雨…中の人及びカエルモチーフ繋がり

STYLE(スタイル)に関するタグ

フォームチェンジ…一言でいえばコレ。

スタイルチェンジ…『ロックマンEXE』のシステム。最も類似点が多い。

ゴーカイチェンジ アバターチェンジ…前者は『海賊戦隊ゴーカイジャー』、後者は『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』における能力。「これまでの既存のキャラに変身できる」という点で言えばこちらも似ているが、システム的に言えばどちらかというと『機界戦隊ゼンカイジャー』のセンタイギアの方が近いか。

カメンライド アーマータイム…1人で変身するという点では、複数人で変身するゴーカイチェンジよりかは近い。後者は姿をそのまま真似るのではなくオリジナルを模した武装を纏う点も共通。

!!地球って楽しいな!」

お前には…負けないッ!!」

「トモス、ボクね……地球人と友達になれるかなって、いつも考えてたんだ!」

CV:悠木碧

概要

漫画『ケロロ軍曹』185話で出てきた新キャラであり、フラッシュアニメ版(第9話以降)における準主人公。同時期に登場した新キャラの火ノ原灯と一緒に行動している。

一人称は「ボク」。身長44.4cm、体重4.444kg。階級はまだ公表されていない。

年齢は不明だが、後述の事情から100歳にも満たない可能性が高く、推定3000歳以上の青年であるタママとも比較にならないほど幼い。さらにクルルによれば「ケロロ小隊が地球に来てから300年経つ」とのことで、少なくとも1巻・2巻の時点では生まれてもいなかったと考えられる。

現在、唯一の「第弐小隊」としてケロロ第弐小隊を結成(?)している(ただしこの名称がケロロ小隊の第二小隊という意味なのか、単に隊長の名前が被ったから区別のために付けられたものに過ぎないのか、それとも彼と同じ形式の部隊の総称なのかは明らかにされていない)。

なお「新ケロロ」とはあくまで公式による通称であり、本名は本作の主人公と同じケロロ。そのため主人公であるケロロ軍曹には「本隊くん」「若者君」と呼ばれている。

容姿

容姿は主人公であるケロロと似ているが顔の形が通常のケロン人と違い、きれいな球体ではなく口らへんが出っ張っている他、目も人間キャラに近い楕円・アーモンド形で青い瞳(ただしハイライトはない。31巻によれば、軍曹の顔の没案がこんな感じだったらしい)。また顔の白い部分が多いため幼年体なのだが、しっぽが通常のケロン人幼年体と違い丸っこく、色も自身の体色と同じである。原作24巻・199話の扉絵によると尻尾の形は突然変異で発生したらしく、学者もこれについて悩んでいる模様。

ただしケロン人特有の弱点は据え置きであり、ヴァイパーモミ相手には手も足も出なかった。一方ケロン人でありながら湿気を苦手とし、泳ぐこともできない。

名目上一個小隊兼その隊長であるため、隊長の証であるケロンスター並びに新型のケロボールを持つ。

ケロンスターはケロロ軍曹が付けているのと基本は同じだが、外的に消去できないはずの「ケロン軍軍事機密アーカイブ」が無く、ごく最近の彼自身の戦闘記録を除いてまっさらな「リビルド・ケロンスター」という状態になっている。このリビルド・ケロンスターは、後述のSTYLEを扱う際のダイヤルスイッチにも使われる。そして、このケロンスターの失われた中身はブラックスターと呼ばれる存在へと変貌しており、ケロンスターを狙って地球に現れる。

新型ケロボールは右手首に付ける白いドーナツ型のデバイス。表面がタッチパネルになり、そこに水色の各アイコンが表示されている。黒と赤が中心だった旧式とは色合いが逆転しているが、赤い球体が先についたアンテナはそのまま。重力遮断による飛行を頻繁に使用しており、帽子「ケロンベレー」のウサミミ型スタビライザーの効果もあってケロロ小隊のフライングボードに劣らぬスピードも出せる。この新型ケロボールが便利すぎるためか、ケロロ達の世代が愛用しているバイク型UFOには全く興味がない模様。また新型とはいうが新ケロロ曰く「割と前からフツー」とのことで、作中では他にもケロボールのバリエーション機が登場している。

性格

基本的に純粋無垢。好奇心旺盛で明るいことが多く表情豊か。フラッシュアニメ版の公式サイトキャラクター欄には「ワンパクな性格」と記述されている。その無邪気さ故に周囲の人間からは「どんなことをするか分からない」と思われており、ケロン軍の最高司令官も彼の成長についてかなりの不安を持っている(未だケロロ小隊に地球侵略をまかせているのもそれが理由の1つ)。

一方でその性格のおかげで戦闘能力が認められている部分もあり、実際にギロロやドロロも「なかなかの腕」と称賛している。

また、意外にもそれなりに空気は読め、ボケに回ることもほとんどない。レギュラー陣でも珍しく真っ当に常識人のいい子である。

一部描写から鳴き声は「ケロケロ」であると思われるが、共鳴するシーンはない(25巻で初めて共鳴を見たような描写もある)。

経歴

ここ100年で誕生した唯一のケロン星のケロン兵であり、どこぞの誰かさんのせいでケロン軍の本部の上を行く「大本部」の指令でケロロ小隊の代わりに送られた。ケロロ小隊にも極秘どころか裏コードのアンチバリアで厳重に姿を隠しており、ケロロ小隊を切り捨てアメリカに転送されるはずだったが、吸い寄せられるように日向家地下基地に現れた。

しかしケロン軍の最高司令官によれば、「戦闘能力は高いが訓練は発展途上でまだ新米である」とのこと。そのため、地球侵略の任務は彼が一人前の侵略者になるまでケロロ小隊に任せられたままである。

地球に来たのは今回が初めてで、ケロロ小隊の秘密基地を見て「ありきたりでつまんなそーな所」と勘違いしていた他、初めて街並みを見た時は「ブロックのおもちゃみたい」「ペコポン面白い!!」と発言していた。そして騒ぎを聞きつけてやってきた灯と出会い、友達になる。

その後の登場回数については、回を追うごとに登場頻度は減ってきており、一時期は準レギュラーとして一巻に一回程度の出番であった。しかし、ここ一年で再び出番が増えてきており、ようやく自然に馴染んできたといったところ。

一方で、ケロロ小隊のメンバーではない&テレビアニメ版に出ていないためかグッズ展開などではハブられることが多い。

フラッシュアニメ版

フラッシュアニメ版では尺の都合もあってか、合計23話で第9話からと早めの登場になっている。話数が少ないだけで実際は原作と同じくらいの月日が経っている可能性はある(実際に第5話ではケロロ小隊が集結した一連の経緯が起きていたことを示唆するシーンもある)が、後述の通りギロロ伍長は本隊の投入が明らかに早いという趣旨のコメントをしている他、原作とはエピソードが前後してもいるため、そこまで月日が経っていない可能性も否定できない。

登場経緯も原作とほぼ同じだが、こちらでは直接ケロロ小隊のいる日向家に送り込まれたことになっている。また詳しい投入理由は明らかにされていないが、ケロロたちには事前に知らされていたらしく、ギロロは「本隊をもう送り込むつもりか」モアは「てゆーか、戦力増強?」と発言していた。その後は準主人公というポジションであるためか原作にいなかった話でも彼を交えて展開している話数が多くなっている。

尚、初登場時に普通のケロン人と異なる姿をしていることが言及されたほか、クルルからは「ケロロタイプを2体投入か」など意味深なコメントがなされている。さらに細かい設定は省略されている影響でドロロやクルルに対しても最初から普通に「さん」付けで呼んでいる。

人間関係

灯とは初めて出会った地球人であり、普段は彼の家に居候している。またケロロ軍曹と冬樹のコンビにも負けない強い絆を結んでおり、作中ではそれを示唆するシーンが特に多くなっている。灯の友達の金阿弥明とも普通に会話する仲であり、灯含め3人で行動するシーンも多い。

ケロロ小隊員とは灯が学校に行っている間はよく日向家に遊びに来るので絡みが多く、特に隊長であるケロロ軍曹とは絡んでいるシーンが多い。彼からはかなりかわいがられており、彼自身もケロロ軍曹を一番頼りにしている。ケロロ軍曹の適当な言い分も彼は割と真に受けている。

ドロロ兵長に対しては一番憧れを抱いており、彼の打ち立てた数々の功績を教本やドラマで見知ったらしく、初期の頃は「ゼロロ・オブ・シューティング☆スターさん」と彼のファイティングネームで呼んでいた(長いため省略されることもあった)。

ギロロ伍長からは当初認められていなかったが、暴走した侵略マシーンを止めるべく共闘してからは良好な関係を築いており、彼にも憧れている。

タママ二等兵とは一緒にゲームや格闘で遊ぶシーンがあるなど気安い仲ではあるようだが、印象的な絡みは少ない。ギロロやドロロのようにSTYLEについてピックアップされる話も長らく存在しなかった。

他方でクルル曹長のことはかなり苦手としており、会話する際は普通に接してはいるものの、本人が嫌がっている「はかせっぽい人」という呼称を一貫して使い続けている他、彼のSTYLEも頑なに使用したがらない。彼が北城睦実と親友であると聞いた時は心底驚いていた。

軍曹や灯を通じて日向冬樹日向夏美アンゴル=モアらとも付き合いがあり、特に夏美は素直でいい子な新ケロロには優しく接する。

ヴァイパーモミ(土佐国紅)には先述の通り初戦でこっぴどく負けたため最初は怖がっており、クルルと同様の「ヘビ女」呼ばわりしたことさえあった。その後も直接絡むことは少なかったが、30巻の頃には呼称が「モミねーちゃん」となるくらいには仲良くなっている。

STYLEシステム

呼び方は様々あるが、作中では単純に「STYLE(スタイル)」と呼ばれることが多い。

新規ケロン兵士の加入が近年少なくなっていることから、ケロン軍が新たに作った小隊システム。ただし現段階では実験的な運用であるため、本格的にこの形式の部隊が指導されるのかはまだ不明。最初に与えられた新ケロロもあらかじめガルル小隊を初めとした様々な小隊のスタイルが用意されていたが、ケロロ小隊のスタイルを受け取った(その際軍から引き留められそうになった)。

この経緯故、ケロロ小隊以外のスタイルも設定上は存在するほか、クルルが簡易的に再現した属性スタイルも存在する。

「一人一個小隊」というコンセプトで作られており、システム使用者には新型のケロボールと、個体によってはケロンスターが軍から支給される。

このシステムの最大の特徴は、歴代のケロン軍小隊の能力を使うことができるという点。

使えるのはケロロ小隊ガルル小隊などの五人一隊の中から一つだけで、選んだSTYLEシステムごとにそれぞれの隊員の能力を切り替えて使うことができる。初見殺し的な側面もあり、ケロロ小隊やブラックスターは初交戦でSTYLEチェンジに対応しきれずに敗れている。

なお変身能力とはいっても姿がそのまま変わるわけではなく、色合いこそ各ケロン人のものに変化するものの能力を貰っただけでシルエット自体は変身前とほとんど変わらない。また、能力をどの程度引き継げるのかは不明だが、一応訓練で戦い方を身に着ける必要はあるらしい。

変身方法は新ケロロの場合お腹のケロンスターをダイヤルのように回すことで使い分けているが、全員がそうなるのかは不明。また、非使用時のデフォルトカラーについても、先述の受け取りシーンで現在と同じ配色のように描かれていたため正確なところは不明。

クルルですらそのシステムを完全に解明することはできておらず、外部からの干渉もできずにいる(ただし、分かった部分だけで先述のノーマル・ファイアー・アクア・サンダー・ネイチャーの属性スタイルは組み上げている)。

新ケロロのSTYLE

彼が使用するSTYLEはケロロ小隊モデルのものであり、それを使ったときの力は格闘家のタママとの肉弾戦に一撃で勝ち、アサシントップのドロロを負かせ、武装派のギロロを新型の武器で降参させるほど。作品内で最強の攻撃力・戦闘能力を持つアリサと互角に戦えられる現在唯一のキャラでもあり、実際原作184話・206話でアリサ達は相当なエナジーを感じていた。ただし、経験不足からか本番での戦いでは互角以上に渡り合えこそするも、止めを刺しきれなかったり、油断してピンチに陥るなど危険な場面も目立ち、その度に先輩隊員からのフォローを受ける場面も目立つ。

普段の姿(ケロロスタイル?)

ケロロ軍曹と同じカラーリングにして、待機状態ないし通常のスタイルである。右手首に着用した新型ケロボールを使いこなす。

ケロロ軍曹の技である「談合坂SA」が使える。仮にケロロ小隊以外のスタイルが選択されていた場合、普段の姿もその小隊に応じたカラーリングになっていたかは不明。

T-STYLE/タママスタイル

タママと同じカラーリングとなり、拳が肥大化する。

パンチ力が上昇し肉弾戦に強くなる。その腕力は平屋の建物一つくらいは両手で持ち上げることができるほどで、オリジナルのタママをも簡単にあしらった。一方でタママインパクトなどのタママの固有技は使用しない。

一度タママと訓練した時は正面勝負では及ばない程度ではあったが、格闘術(という名の近年の格ゲーネタ)の手解きを受けた後は一時的に追い詰めかけている(ただしタママが開発した新技の初見殺しで敗北した)。

G-STYLE/ギロロスタイル

ギロロと同じカラーリングで、傷も出現する(グレーや紺色の模様のように描かれることもある)。両腕にはミサイルポッドが搭載される。

武器の扱いに強くなり、古い火器しか所持していないギロロと違い、陽電子砲などのケロン軍最新の重火器を扱う。ただし、使ったことのない武器の使用法が分かるようになるわけではなく、戦闘時はミサイルやガトリング砲を乱れ撃つことが多い。

D-STYLE/ドロロスタイル

ドロロを模したカラーリング(完全に同一と言うわけではなく口元と腹が紺色)になり、手には隠し刀付きの籠手が付く。

アサシン能力が向上し、アサシンマジックも使用可能。新ケロロはドロロのファン故に戦い方も研究されており、その練度も精神面を除けばかなりのものである(ドロロ本人からも「拙者とうりふたつ」「確かにアサシンの闘気」とのお墨付きである)。ドロロ本人が作中で使用していない「ドロロ流殺法 確立分身(シュレディンガーズ)」なる技を使用したことも。

一度はドロロを完全に出し抜いたが、後にドロロが加減する必要のない速度比べでは後から出発したドロロにあっさり追い抜かれるなど本人の未熟さもあってこちらも本物の下位互換と言える性能に落ち着いている。なおタママ相手には「キャラ相性が致命的」らしくボコボコにしてしまえる模様。

クルルスタイル(仮)

クルルの発明品を未使用機能含めそっくりそのまま模倣するほどの科学技術を獲得する強力なスタイル。しかし、本人がクルルを苦手としており使用時の姿を見られるのを嫌うため(何なら先述の引き留められる際にクルルのスタイルを持ち出され、一瞬言葉に詰まっていたほど)、使用頻度はかなり低く姿自体も未登場。使用後も暫く後遺症が残るらしく、クルルのような笑い顔になっていた。

使用状況

※基本的に原作のみ。フラッシュアニメでは14話でクルルスタイル以外を一通り使用、212話のアニメ化である20話でクルルスタイルを使用している。

話数タママギロロクルルドロロ備考
185話初登場
187話
188話
190話
193話
194話
201話
202話
206話
208話
209話
212話
218話
229話
246話

関連タグ

ケロロ軍曹 ケロン軍 ケロロ小隊

火ノ原灯 金阿弥明 土佐国紅 ブラックスター(ケロロ軍曹)

蛙吹梅雨…中の人及びカエルモチーフ繋がり

STYLE(スタイル)に関するタグ

フォームチェンジ…一言でいえばコレ。

スタイルチェンジ…『ロックマンEXE』のシステム。最も類似点が多い。

ゴーカイチェンジ アバターチェンジ…前者は『海賊戦隊ゴーカイジャー』、後者は『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』における能力。「これまでの既存のキャラに変身できる」という点で言えばこちらも似ているが、システム的に言えばどちらかというと『機界戦隊ゼンカイジャー』のセンタイギアの方が近いか。

カメンライド アーマータイム…1人で変身するという点では、複数人で変身するゴーカイチェンジよりかは近い。後者は姿をそのまま真似るのではなくオリジナルを模した武装を纏う点も共通。

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