CV:堀川りょう
説明
アニメ第284話で登場したケロン人。
ケロン軍所属で官僚出身のエリート軍人で、頭脳派であるため最前線で直接指揮を執る事はなく、会議室からモニター経由で最前線に指示を出す。
体色は紫色で、黒いマントを羽織っており、帽子の額部分とマントの胸部分にそれぞれ赤と黄色の星がある。
一人称は「僕」で、「○○から」「○○だから」という語尾が口癖。
当初は「メキメキ頭角を現している」と言われていたやり手で、ケロロ小隊にも作戦成功のボーナスとして大量の金塊を提示するなど「厳しいけどアメはちゃんと用意する」一面を見せたが、その本性は極めて傲慢かつ自己中心的なブラック上司その物。
ケロロ達への態度や喋り方も、常に相手を見下すかのような雰囲気を隠そうともしておらず、前線に立つ部下側の事情や言い分に関しても一切考慮する素振りすらない。
初登場話においては、地球(ペコポン)侵略を早く終わらせるためにとケロン軍本部からケロロ小隊へ派遣され、一時的に小隊の実質的な指揮権を握る事になったが、その際に「侵略作戦に非協力的」としてドロロ兵長の除隊を躊躇いなく命じ、小隊メンバーから反感を買ってしまう。
何とかケロロの機転で乗り切ったものの、続けて自らが考案した作戦に必要な装置の開発を命じるが、「膨大な量の設計図の装置を5日で完成させよ(出来なければ給料1年分全額カット)」という無理難題を押し付ける。
憔悴したケロロ達が装置を完成させても労うどころか、休む暇さえ与えずさっさと作戦実行を命じる血も涙もない始末であり、ケロロからは「鬼」と溢される。
作戦実行中、装置の欠陥による計算の誤差が発覚し、小隊が命の危機に瀕した際にも断固として作戦中止を認めないばかりか、「作戦成功に犠牲は付き物」「作戦失敗したら僕のキャリアに傷が付く」などと、自らの保身のために隊員の犠牲を一切顧みない発言を平然と宣い、さらに口封じとばかりに基地との連絡通信をストップさせ、ケロロ達を見捨てて作戦を強行させるなどの職権乱用や非人道的行為を繰り返した結果、ギロロ伍長から完全に見限られてしまう。
その後、除隊されたはず(実際は仲違いしただけ)のドロロが救出に現れた事でケロロ達は事なきを得、自身はギロロにモニターを破壊されて命令を無視され、強制的に作戦を中止させられる。
最終的に、上記の冷徹な発言をする様子がクルル曹長によって動画サイトに投稿され明るみに出た事で、軍内部でも問題になり更迭処分を下されるという因果応報の末路を迎えた(小隊の指揮権はケロロに戻った)。
余談
アニメ『ケロロ軍曹』のゲストキャラクターの中では、珍しく目立ったギャグもないシリアスなキャラクターである。
本エピソードの予告では、ケロロに「ゲリリって名前、ちょっと酷い」と毒吐かれているが、実際その名前に恥じないとも言える、悪い意味でのエリート軍人特有の腐敗ぶりを体現したかのような悪辣な性格であった。
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ガルル中尉、ウレレ:肌の色が同じ紫色のケロン人で、どちらもエリートの侵略者だが、二人共ゲリリよりかは大分良心的な性格の持ち主。
バリリ准尉:同じくケロン軍のエリート軍人。空気の読めないところはあるが、やはりゲリリと違って善人寄り。