「ウン あのこ… 期待できる…気がする」
「せっかくの夏休みの思い出だし、ヘンな方がいいよ」
「わぁ すごくホラーっぽい気がする!」
CV:茅野愛衣
概要
身長140センチ・体重31キロで体型は年相応。ウィスパーボイスで話す。
ミステリアスな美少女で、口癖は「~気がする」。
髪は黒~白のグラデがかかったセミショートで、瞳はブルーグレー。
基本的に一張羅で、独特な形状をした紺色の詰め襟、横向きの猫耳のような髪飾り、白いフリル状のミニスカート、そして薄い水色のストッキングを着用している(サイハイソックスなどのニーソックスの類ではないようで、ローアングルのシーンではぱんつの姿が無かった)。また、冬服として袖口の広いシャツのようなインナーを着用することもある。
普段は右目を閉じているが、これは自身の能力である「解放」を暴走させないためである(後述)。
人物像
表情の変化が少なく取り乱すこともほぼない、いわゆる"普通"ではない雰囲気の持ち主。
灯曰く「すごくかわいいのにクラスではあまり目立たない」らしく、実際灯自身も第188話で彼女に話しかけられるまでは一度も会話をしたことが無かった。
一方で第216話で冬樹とモミが溺れた際は流石に焦っていたり、第230話で人形化して動けずに顔が劇画のようになっていたケロロ小隊(ドロロは不参加)には本気で怖がっていたりと、意外にも表情自体は豊かであることが分かる。
オカルトに興味を持っており、当初オカルトクラブ所属ではなかったものの、灯や冬樹しか借りていなかったようなオカルトの本を借りていた。一方で昔ながらの怪談などには疎いらしく、番町皿屋敷の名前は知っているものの内容は間違って覚えていた。
元々は別の部活に所属していたらしき言及もあり、彼女がオカルト部員かどうかは曖昧である。
ちなみに623とは「ミステリアスな性格」「アブダクション経験あり」「宇宙人から不思議な力を得る」「その力を使って日向家に押し入っている」等類似点が多く、実際246話で623を見かけた時は「私と同類な気がする」と発言していた。
登場経緯
初登場としては原作187話のラスト。本格登場したのは第189話。
同級生である灯がなにかを隠していることや、日向家に宇宙人がいることを察知したため、その秘密を探るべく灯と接近した。当初灯とは喋ったことがなかったものの、毎日喋っていたかのように彼の秘密について本人に聞いてきたため、灯自身は(「カエルを飼っている」と誤魔化したものの)どこか疑問を抱いていた。その後図書館で再び灯と出会い、2人きりでオカルトについて話していたが、彼が右目について気にしていた時に「右目の秘密を教える代わりに赤い屋根の家に一緒に行かせて」と発言したことで灯は困惑。しかし右目の能力によって無理矢理ではあるものの赤い屋根の家に案内させられ、そこで日向冬樹と交流。その流れで新ケロロとも仲良くなる。
フラッシュアニメ版
フラッシュアニメでは放送話数と尺の都合上、新ケロロ・灯などと違い彼らの初登場となる第9話で一緒に登場した。灯は引っ越してきたばかりであったが、彼女とは初登場前から既に友達になっていたらしく、冬樹と灯が話していた時に突如として横から登場。それ以降は明確にオカルトクラブ所属となっており、原作で登場しなかった話やシーン含めてたびたび登場している。
なお右目の設定についてはPVや公式サイトできちんと存在自体はしていたもの本作では未使用。基本設定も原作とほぼ変わらないが、原作ほど細かい人物象や経緯が語られることはなかった。
「解放」能力
自身の右目を開くことで、生物・非生物問わず対象の能力を無理やり引き出させる特殊な能力。
一種のリミッター解除や催眠術のようなもので、彼女がこの能力を使うときには右目の瞳が金色に光る。
本人曰く「みたことない人からベッドみたいなものの上にねかされて、指でつまめるくらいのよくわからないものを体に入れられて、その時から使えるようになった」とのことで、どうやらこの能力は約1年前(初登場から換算して)に宇宙人に誘拐されて、彼らからアンケートの協力を依頼された時に、その記念として「何か面白い能力が欲しい」と自身が頼んだことで貰った能力らしい(なおクルルは彼女について調べた際、そのチップについて何かを把握をしていた模様)。
能力を使う際は互いに目を合わせる必要がある。基本的に発動されたサインとして対象の右目も光るが、場合によっては目を合わせずとも光らせることができたり、対象の目自体が光らない時もある。また能力を出さずに催眠状態にさせたこともあったりと、操られた側が操られた際の意識や記憶も失っていることがたまにあるらしい。
尚この能力はあくまで潜在能力を解放しているだけであり、対象の力を増幅しているわけではない。そのため能力を解放させるモノの"本来の力"を必要としており、明曰く「解放してなにもなかったら一生見込みがないだろう」とのこと。
これまでの作中での使用状況
●187話…クルル作のギロロ用侵略兵器を暴走させる。その際、クルルズ・ラボのコンピュータも一緒に制御不能になっている。
●189話…灯に催眠を掛け、図書館から冬樹の家まで連れて来させる。
この時は灯の瞳が光らず記憶も無かった。
●189話…ケロロ軍曹を暴走させ夏美を格ゲーさながらの肉弾戦で圧倒させる。「自我によって抑えられた」とされているため、今ではあまり表さない、いわゆる「あの頃ケロロ」のような状態になっていると思われる。この際は「自分が許可して解放しているからケロロには責任がない」という精神操作を行ったようだ。
この時はずっとケロロの右目が光り、解除された際には記憶が失われていた。尚、床に阻まれているのにどうやって能力を解放したかは不明。何か説明されていない複雑な条件があるのかもしれない。
●194話…ブラックスターに圧倒されている新ケロロを助けるために、彼の力を発揮させる。新ケロロが抱く恐怖や諦めが取り払われ、全力が出た状態でブラックスターに挑んだことで、次々に変わる戦闘STYLEに付いていけなくなったブラックスターは撤退を余儀なくされ、新ケロロの恐怖心は払拭された。
この時は受けた瞬間だけ右目が光り、意識・記憶共に通常であった。
●204話…UFOコンタクトを行おうとするも恥ずかしがって上手くいかない灯に使い、自身も手伝って全力でやらせた。
この時はアクセスワードを唱える時のみ灯の右目が光っていたが、意識・記憶共に通常であった。灯の目から金色の光が消えた後も、明の右目は開きっぱなしになっていた。
●215話…暴走した宇宙ケルベロスを討伐させるべく、ケロロをケロロドラゴンに変身させる。
この際は受けた瞬間だけ瞳が光っていたが、記憶はあるかどうか不明。