概要
『ケロロ軍曹』の主人公・ケロロ属するケロロ小隊の拠点であり、彼の居候地「日向家」の地下にある活動基地。「基地」「小隊基地」「侵略基地」など様々な呼び方があるが、正式名称は「ケロロ小隊地下秘密基地」。しかしやはり名称が長いため、作中では「秘密基地」「地下基地」などと呼ばれることの方が多い。
基本はケロロ小隊が侵略活動を行うために使う場所で、日向家地下の軍曹ルーム内の冷蔵庫(に見せかけた超空間ゲート)で行くことができる。
お披露目自体はギロロ加入とクルル加入の間にあたる原作第14話・アニメ第8話が初だが、工事自体はもっと前から始まっていたらしく、実際該当エピソードでケロロ・タママ・ギロロが設置する施設を会議で決めているシーンがあった。
基地内には「クルルズ・ラボ」や「ガンプラルーム」、「プール」「仮設女子寮」「大浴場」「自家菜園室」「射撃訓練場」など多数の部屋がある。
部屋の数は特定されていないが、相当な数の部屋があることが言及されており、ドラマCD版でケロロがタママに全体図を見せた際にも「大規模な数」と説明していた。
そんなドラマCD版では、部屋の数を活かして合体ロボットになれるという機能が実装されたこともあったが、合体の時間があまりにも長く、変な部屋同士がくっつく可能性があったため、没になっている。
施設一覧
※判明次第、随時更新していきます。その他にも知っている方がいましたら、追記お願いします。
入口
- ケロロ専用ルーム
隊長であるケロロの自室。別名「軍曹ルーム」。
間取りは原作とアニメで共通しているが、内装に関しては置かれている家具の位置が若干異なる。
普段はケロロがここで過ごしている他、作中では作戦会議場所として用いられているシーンもある。
なおアニメ版では部屋の奥にドアらしきものがあると指摘されることもあるが、実はそれは絵であり本物のドアではない。
階層(現時点では不明)
- クルルズ・ラボ
クルルの専用部屋、もとい彼の研究室。
元々はケロロに断りもなく勝手に作った施設であり、初お披露目の回でケロロも気付いたら勝手に出来ていたことをアニメで言及していた。
外見はクルルの顔そのものであり、夏美から「悪趣味」と言われたほど自己顕示が強い造りをしている。
- ガンプラルーム
ケロロが丹精込めて作ったガンプラたちが置いてある部屋。
ケロロにとっては命の次に大事な場所でもある。
アニメにのみ登場している。
- 会議室
作戦会議をするための部屋。
数自体は多く存在するが、作中ではタイル式の床に青白い壁の大広間のものが最も登場回数が多い。
原作とアニメで内装が異なり、アニメでは聞き手側の方に机が存在しない(厳密には椅子と一緒に取り付けてある)代わりに聞き手の人数に応じて椅子が出し入れできるようになっている。
- 兵器格納庫
さまざまな兵器が置いてある場所。
武器と侵略メカが入っている。
- 中央司令室
作戦実行時に使う部屋。小隊メンバーが作戦開始時に集合するのが大体ココ。
原作とアニメで内装が異なり、アニメでは某新世紀アニメの某有名司令室風。
アニメには頻繁に登場しているが、原作では登場頻度が減ってきている。
- 大浴場
内装は露天風呂風。
- プール
この基地の室内プール。
備え付けの25mプールがあり、内装も広い。
- 射撃訓練場
射撃の訓練ができる場所。いわゆる射撃場。
ギロロがよく利用している。
- 自家菜園室
野菜や果物を育てている部屋。設置目的は万が一の食糧確保と研究材料のため。
作中ではドロロが耕すシーンが多い。
- 高湿度ルーム
部屋の湿度を高湿にするために作られた部屋。
- ボスの部屋
某刑事ドラマのあの活動部署を模した部屋。
完全なお遊び施設なのはツッコんではいけない。
- 地球人スーツ格納庫
地球人スーツを格納するための専用の部屋。
- ジェラシックパラダイス
恐竜を飼育するための施設。
施設名はあの有名ハリウッド映画が元ネタ。
- ラジオ放送スタジオ
ラジオ番組を放送するための専用スタジオ。
他ラジオ番組の電波ジャックをして多くの地球人に聞き入ってもらうことを目的に建設された。
作中ではケロロ小隊が「ケロロ軍曹の快傑!ドーパミン」を放送するために利用している。
- いきなり団子製造工場
いきなり団子を製造するための施設。
名前からいきなり団子を製造するだけと思われがちだが、作中ではその他にもチョコレートや納豆を製造したこともある。
アニメオリジナルで登場する施設であり、原作では未登場(存在するのかも不明)。
- 空地
某国民的アニメの某空き地を模した場所。
明らかな出オチ施設なのはツッコんではいけない。
- シミュレートルーム
仮想空間を応用した部屋。
内装は真っ白な部屋であり、状況に応じて変えられる。
登場回数はそこそこ多い。
- 仮設女子寮
その名の通り仮設の女子寮。
アニメではプルル看護長が一時期利用していた。
男子寮もおそらく存在する。
- 中央大ホール
軍曹ルームの冷蔵庫から入って最初に行きつく場所。
他施設を行き来するための中継地点の役割をはたしている。
- 専用総合クアハウス
いわゆる健康ランド。アニメでは「温水プール」とも呼ばれる。
大浴場とは使用の用途が異なる。
- 社員食堂
小隊メンバーが食事をとるために使う部屋。
- サウナ室
サウナのある部屋。位置はおそらく大浴場の隣にある。
- トイレ
みんなご存じ用を足す場所。おそらく1つでなく多数存在する。
地味に男女別で分かれている。
- 応接室
人と対面するための場所。
- ボウリング場
暴輪具……もといボウリングが出来る部屋。
レーンの下にマグマがあるのだが、本物なのかは不明。
- 凍結格納庫
危険な兵器を凍結させるための場所。
地球人一掃ミサイルなどがここに入れられている。
- 大型兵器庫
巨大ロボや乗り物をしまうための倉庫。
位置はおそらく兵器格納庫の近くに存在する。
- 無謀増改築エリア
部屋をすぐ増築できるようにした施設。迷路のような見た目をしている。
隔離式であり、部屋の行き来には専用のボードがいる。
家具などは特に何もない。
- 監獄
悪い人を閉じ込める部屋。立入禁止区域。
作中ではケロロたちを閉じ込めるために隊長になったタママが使った。
- セントラル・ドグラ・マグラ
この基地の最下層にある部屋。立入禁止区域。
危険な状態になるモアを隔離するために作られた。
- メイゾンエナジー凍結室
「メイゾン(アニメのケロッ!とマーチエネルギー)」を凍結して格納した部屋。
危険な部屋のため、普段は深層にある。
問題点
このように一見するとユーモアのある施設なのだが、設立者があのケロロであるため問題点も多い。
構造
作る場所が適当なので位置がメチャクチャ。
実際にタママは原作初お披露目の話で「間取りがメチャクチャ」と発言していた他、ドラマCDでケロロに全体図を見せられた時は「ごちゃごちゃですぅ…」と発言しており、クルルは22.5巻で「とっちらかってるぜぇ」と言っている。
初期の頃でさえかなりメチャクチャな構造だったが、話が進むにつれて施設の数が増えたことでさらに複雑化しており、今では設立者であるケロロでさえ全ての施設を把握しきれておらず、作った目的すら覚えていない施設も多数ある状態となっている。
しかも肝心の施設は侵略と無関係なものの方が多いため、いざケロロたちが侵略作戦を開始しようとしても該当の施設にたどり着けないといったことも多い。
「どうしてこんなになるまで放っておいたんだ」と言いたくなるのはいうまでもない。
場所
「秘密基地」という名前の通り、初期の頃こそ地球人に内緒で地球侵略を企むために作られた秘密の施設であったが、本格使用開始一日目で冬樹と桃華にばれ、クルルとの再集結の日には623にバレたりと今ではケロロ小隊を知る地球人ほぼ全員に知られているという秘密の役割を一切果たしていない施設になっている。
こうなった原因と言えるのがまず場所が隊長の部屋の地下、つまり日向家の地下にあることだろう。
特に「地球最終防衛ライン」である夏美ならすぐに勘づいて使用を禁止してしまうだろうと予測できるはずだが設立者であるケロロはわざわざ自身の部屋の真下に設立するというドジな行いをした。そのせいで案の定基地本格使用開始一日目で夏美に発見されるという失態をおかしている。ちなみにその夏美に見つかった日に冬樹から「… もう少し隠さなきゃ…(秘密基地なんだからさ…)」とツッコまれていた。その上侵略基地なのに当たり前のように冬樹達が入り込んでいるせいでギロロからは「ここは公衆便所か!?」と怒鳴られていた。
そしてもう1つ原因がある。それは明らかに不自然な部屋なのに冷蔵庫があるということ。
最初に「ケロロたちに違和感がある」と気付いたのは冬樹と桃華だが、それを証明する手がかりとなったのがこの超空間ゲートになっている冷蔵庫であった。というのも最初に訪れた時にはなかった不思議な冷蔵庫が置いてあったからである。
長年一緒に暮らしているケロロならばこうなることは予測できたはずである。それなのに彼は真正面という目立つような位置(それもドアを開けた先という最初に目につくであろう場所)に置くというこれまたドジっぷりを発揮している。
確実に怪しまれるであろう場所なのになぜバレないと思ったのだろうか…?
というかそもそも大前提としてケロン星の技術を持ってすればもっといい隠し場所や隠し方があったはずなのにどうして日向家の地下に作ったのだろうか…?
一方で…
初期の頃こそ夏美から冷たい目で見られていた施設だったが、今では夏美含め日向家の人たちからは「リゾート施設」と認識されており、場合によっては夏美から逆に感謝されるといったことも多い。
「日向家の心を鷲掴みにした」という面ではある意味侵略成功! ……と言えるのかもしれない。
ちなみに日向家の地下にあるため日向家自体も侵略活動しやすいように魔改造されており、その都度夏美から怒られるなんてこともある。
ゲーム作品における「ケロロ小隊地下秘密基地」
ケロロ軍曹メロメロバトルロイヤル/メロメロバトルロイヤルZ
ステージの1つとして登場。こちらでの表記は秘密基地。
「格納庫」と「司令室」の二種類が存在し、どちらも共通してギミックが多数仕組まれている。
格納庫は上下左右の高低差が激しくなっている。左下のパネルを2個ずつ開けて同じマークになるとギミックが発動する仕組みとなる。
効果 | 無印 | Z |
---|---|---|
マグマスイマー突入 | マグマスイマー | クルル |
アイテムBOX出現 | アーム | ケロロ |
ビーム攻撃 | ロードランジャー | クルル |
司令室は正方形型となっており、トレーニングに最適な場所となっている。ステージ奥にはスロットがあり、止まった絵柄によってギミックが変わる。
絵柄 | 効果 |
---|---|
ゲロロ酋長 | ランダム |
タママ男爵 | アイテム出現 |
ギロロの右 | ミサイル |
クルル(名称不明) | 睡眠ガス |
ドロロ(名称不明) | 落雷 |
宇宙人(名称不明) | スペシャル(全部) |
タルル(名称不明) | 効果なし |
ケロロ軍曹 演習だヨ!全員集合/全員集合パート2
秘密基地としての名称登場はないが、パート1で「ガンプラルーム」が、パート2でさらに「クルルズ・ラボ」「格納庫」「温泉」がそれぞれ移動できる施設として登場。特に「ガンプラルーム」では今まで集めたガンプラを見ることができる。ちなみにパート1では冷蔵庫をタッチするとケロロ小隊が中に吸い込まれていき、秘密基地の形をしたミニゲーム選択画面に変わる。
その他ミニゲームの背景としても登場する。
ケロロRPG 騎士と武者と伝説の海賊
ダンジョンとして登場。こちらでの表記は小隊基地(しょうたいきち)。
本家同様「ひなたけ(日向家)」の冷蔵庫から入ってステージに臨む。
ストーリー上では中盤以降でないと入ることができず、それ以前は冷蔵庫に触れても会話イベントが起きるだけで入ることはできない。本格的に入れるようになるのは魔王アゴンとの初対決後、つまり2回目のボス討伐に向けて新たな伝説の装備を探すための最初の準備として向かうダンジョンとなっており、モアに会うためにダンジョン脱出地点であるクルルズ・ラボへ向かうことになる。が、脱出地点にはミミクリの手下であるモンスター達がおり、彼らと戦う必要がある。
ギミックとしては、スイッチに連動する赤と青のシャッターがあり、どちらかを押せばどちらかが閉まる仕組みとなっている。
なおダンジョンクリア後は初見で行くことができなかった「クルルズ・ラボ」に向かうことができる。しかし直接行くことはできず、入る直前にクルルが「今はここに用はねぇ」と言われ戻される。