ここでは、アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」に登場する組織について説明しています。株式会社ゲヒルンが開発している防災情報を発信するスマートフォンアプリについては「特務機関NERV」を参照してください。
概要
主人公・碇シンジ達の所属する国連直属の超法規的武装組織。汎用人型決戦兵器・人造人間エヴァンゲリオンを保有し、人類の敵・使徒の調査・研究、そして殲滅を主要任務としている。
総司令官はシンジの父、碇ゲンドウ。
使徒の襲来によって予測され得るサードインパクトを未然に防ぐという大義名分の下、国連から広範囲な特権を与えられており、使徒殲滅作戦時には国連および日本政府から戦闘指揮権のほぼ全てを委任されている他、戦略自衛隊の試作兵器の徴発・事後処理である報道管制など、様々な超法規的措置を行う権限を認められている(そのため、日本政府からはその存在を快く思われていない)。
その一方で、上位組織である秘密委員会・人類補完委員会を通じた、ゼーレによる人類補完計画遂行のための組織という裏の顔も持ち合わせている。ただしこれは極秘事項であり、一般大衆はもちろんNERV職員達もこの事実を知らされていない。
本部は第3新東京市の地下空間(ジオフロント)に位置する。米国に第1・2支部、ドイツに第3支部を擁し、その他にも中国など世界各国に支部を持つ。また、長野県・松代の第2実験場など関連施設も数多く存在する。
シンボルマークの意匠に取り入れられているイチジクの葉は、旧約聖書におけるアダムとイブの顛末(失楽園)に拠る。知恵の実を手にした為にエデンの園から追い出された人類の原罪を表しており、葉が半分なのは園にあるもう一つの実である生命の実を手にしていないから。なお、シンボルマークの下部に書かれている「GOD'S IN HIS HEAVEN. ALL'S RIGHT WITH THE WORLD.」(訳:神は天に在り、全て世はこともなし)は、ロバート・ブラウニングの詩『ピッパが通る』の一節から引用されている。
階級制度は佐官以下は自衛隊に準ずるものとなっているのが判明しているが、将補以上の階級が存在するのかは不明。
ANIMA
TV版のIFの3年後を描いたエヴァンゲリオンANIMAにおいては、0・0EVA配備時の各国との対立などにより本部は解体、支部を切り離し*「NERV JAPAN」へと再編される。
総司令は葛城ミサト。
シンボルマークは従来のイチジクの葉の意匠に逆三角形を加えたものに変更されている。
旧本部施設はリリスの発生させた黒い結界に多くが呑み込まれたため廃棄され石棺により封印、新本部施設は地上に建設された。
ただしリリスの結界に呑み込まれなかった旧本部施設の一部は、ジオフロント外縁部に存在するエヴァ解体用の第2ケイジを筆頭に引き続き使用されている。
新本部施設は旧本部が戦略自衛隊の特殊部隊に突入を許した教訓により、生存能力の向上を目的とし中央ブロックに移動能力を持たせるなどの工夫がなされている。
上述の教訓により箱根山のカルデラ内は国連による租借地とされており、戦自との不仲の一因となっている。
切り離された支部は各国により接収され新たなエヴァの開発計画を始動させているが、米国政府により国有機関化されネルフUSAに再編された北米第1支部とユーロ各国との関係を深めたドイツ第3支部改めネルフドイツとでは様相が異なっており、ゼーレの介入により頓挫していた新型機と搭乗者の開発計画を再始動させ1年ほどで完成させた前者に対し、後者はユーロ各国の支援やネルフJPNとの取引によってようやく機体の完成と搭乗者の確保に漕ぎ着けている。
新劇場版
新劇場版ではTV版および旧劇場版の頃に比べ各国支部の権限が強化されており、ほとんど互いに対立関係に近い状態である事が示唆されている(EVA4号機の情報がE計画責任者の赤木リツコにすら開示されていなかった事、日本で稼動しているEVA2号機の所有権をユーロが保持し続けられた事など)。葛城ミサトでもゼーレの存在をNERVの上層組織という程度には知られている。
リリスの存在はNERV職員全員が周知しており、リリスが収容されているレベルEEEへと使徒に到達されたら自動で自爆装置が作動し自決する覚悟を有している。
シンボルマークのデザインも変更され、山下いくと氏がアニメ版の企画段階において提案した案の一つをサルベージしたものが用いられている。従来のイチジクのマークの背景に「皮を剥かれた」逆さに刻まれた知恵の実とされるリンゴが組み合わされ、旧作とは大分印象を異にしている。その新しいロゴには、人類の進化と原罪が示されているという。
「新劇場版:Q」では経緯は不明であるが、碇ゲンドウと冬月コウゾウ以外のメンバーは脱退し、反NERV組織「ヴィレ」に参加しており「Q」でのNERVメンバーは碇ゲンドウ、冬月コウゾウ、アヤナミレイ(仮称)だけである。
※エヴァンゲリオンバトルフィールズの世界線では涼波コトネと天城ヒトミの2名もNERVメンバーとして加わり、エヴァのパイロットは4名となっている。
NERV本部は第10の使徒戦で甚大な被害を受けたものの組織自体は存続しており、「Q」作中ではエヴァンゲリオン第13号機の建造、量産型エヴァ(EVA量産機とは異なると推測される)の物と思しき無数の腕のパーツの生産や無人で稼働する施設などが描かれている。
更にヴィレへの攻撃の為にEvangelionMark.04やEVA-44Aなどの「量産型エヴァンゲリオン」とも呼べる機体を多数量産しておりヴィレと戦闘を繰り広げている。
シンボルマークがリニューアルされ、全体的なモザイク調の意匠や英文の代わりに使徒封印用呪詛文様が配列されたそのデザインは、既存の洗練されたものと異なり非常に無機質な印象を与える。デザイナーの山下いくと氏のTwitterによると、『心を失って、呪文的なマシン語化したマークにデザインをいじった』とあり、手書きやスプレーグラフィティを意識したヴィレのマークと対になる印象となっている。
新幹線変形ロボ_シンカリオンZ_THE_ANIMATION
前作から引き続きコラボしたのだが、今回はコラボどころかもはやクロスオーバーというレベルであった。
シンカリオンZの並行世界のゲンドウがNERVの腕章をつけており、これでシンカリオンZの並行世界にもNERVがあることが判明。
言うなれば、「超進化研究所特別支部 NERV」だろう。