概要
CV:岩男潤子
アニメ新世紀エヴァンゲリオンの登場人物で、シンジ達のクラスメイト。
名前の由来は村上龍の小説『愛と幻想のファシズム』の登場人物・洞木紘一と、新幹線「ひかり」号から。姉と妹の名前も同様に新幹線から取られている。
2001年もしくは2002年生まれのAB型。
アスカやレイと比べるとやや浅黒い肌で、そばかす(ニキビ?)があり、髪を左右のお下げにしていて髪留めで止めている。
背の高さはシンジとほぼ同じ。カットによっては少し高いくらい。
エヴァの制作に関係のある同人作家のYS-11氏によれば、アスカよりグラマーでスタイルが良いとのこと。実際に漫画版ではヒカリがスク水姿で登場する回があるので、確認できたりする。
詳細は不明だが、父親、姉、妹の4人家族で母親はいない。実家はかなり裕福で、姉妹と共同ではなくかなり広めの一人部屋を持ち、セガサターンをゲーム機として所持している。実家が裕福という設定は、ゲーム「エヴァンゲリオン2」では正式な設定となっている。
母親のいない洞木家では母親代わりをしており、料理など家事全般を一人で切り盛りしているらしい姿が描写されている。
母親代わりをしている事と、学級委員長をしているということもあって、かなり真面目で規律にうるさい絵に描いたような委員長タイプ、かつ良妻賢母型のキャラクターである。きつい性格をしているが自分でも思っているが、困っている人を放っておけないという優しい一面も持っている。
また、ユニゾン訓練の時のアスカとシンジの姿に暴走して「不潔」「誤解も六回もない」と叫んだり、遠目に見ただけでトウジが好きなのはレイかもしれないと考えるなど、かなり思い込みの強い性格をしている。
ゲッターロボをモチーフ元にしていた最初期の案では、アスカやレイはシンジにとってあくまでパイロット仲間で恋愛対象ではなく、ヒカリがシンジの憧れの人としていた。
テレビ版
第3新東京市立第壱中学校2年A組における碇シンジのクラスメート。そばかすがトレードマークの真面目な女の子でクラスの学級委員長を務めており、シンジやトウジ達からは「委員長」と呼ばれている。家には姉のコダマと妹のノゾミがおり、彼女ら家族の弁当を毎朝作っているなど、家庭的な面を持つ。
学内ではアスカと非常に仲が良い。気難しいアスカが心を許している数少ない人物であり、彼女が家出した際はヒカリの自室に泊めてもらっていた。また後に第3新東京市から疎開する際にもミサトからペンペンの身柄を任せられるなど、皆から信頼を寄せられていたようである。
その生真面目な性格から、掃除や学業をサボりがちなトウジには何かと突っ掛かる事が多いが、内心では彼に恋心を抱いており、アスカにその胸中を打ち明けた事がある。やがて、いつも学食でパンばかり購入している彼に弁当を作ってきてあげる事を提案し、その関係を一歩前進させた。
だがその翌日、フォースチルドレンに選出されたトウジは3号機暴走事件に巻き込まれて……。
漫画版
TV版よりもコミカル度とツンデレが増しており、元凶とはいえ怪我をしたトウジを放置して、同時に怪我をしたシンジだけ保健室で治療したり、アスカにトウジに対する好意を指摘されて、すっとぼけたりしている。
また前述の最初期案を意識しているのか、TV版以上にシンジとも接点があり、遠回しにトウジ関連の相談をシンジにしていたり、トウジに渡せなかった弁当をシンジに渡している。
結果的にシンジに甘い対応になってしまっていることもある。
TV版と違って、トウジがよく口喧嘩をするアスカを好きだと思い込んでおり、シンジに否定されていた。なお、その話をシンジから聞いたアスカは嫌悪感丸出しであった。
漫画版では3号機の暴走によってトウジが死亡しており、トウジを救えなかった上に、ヒカリのトウジへの思いを知っていたシンジは、ヒカリに糾弾される悪夢を見るレベルで彼女がトラウマになったことで距離を置くようになり、彼女自身も元の関係にはもう戻れないと悟っている。
ANIMA
TV版から三年後の洞木ヒカリ。学級では副委員長を勤めている。
ケンスケの陰謀で仕組まれたヨーロッパ旅行中にロンギヌススフィア攻撃失敗の巻き添えにあって姉のコダマを失う。その後、ユーロ軍によって生き残った家族ともども誘拐され、家族を人質にされたことと薬物を伴う洗脳処置を施されて、ヨーロッパ製のEVA「エヴァンゲリオン・EUROII・ウルトビーズ」に搭乗してシンジ達の前に立ちはだかった。洗脳解除後も、人質にされた家族とアスカのためにユーロ軍に属している。トウジとはキスをする関係にまで発展している。
新劇場版
劇場版2作目『破』に登場。トウジやケンスケより出番が少くなっておりいまいち目立たないが、TV版では省略されていたアスカと初めて友達になるシーンが描かれている。また、第10の使徒襲来時に避難している際、トウジに爆風から庇われている描写があるなど、トウジとの関係もTV版より進展している様子が窺える。
4作目にあたる最終作のシン・エヴァンゲリオンでは、大人になったヒカリとトウジは結婚して子供までおり、第三村で夫婦として生活している。
また、長らく謎だった父親の名前が「ブンザエモン」であることが公表された。
二次創作の洞木ヒカリについて
おおむね本編に準拠するが、ギャグ寄りの話では妄想癖もちという属性が付与されることがある。
シンジと恋仲になる話もあるが、そういう話の場合は往々にしてトウジ、またはアスカが故人になっていたり、諸般の事情から第三新東京市からいなくなっている場合が多い。
その他
500_TYPE_EVAと新幹線変形ロボ_シンカリオン_THE_ANIMATIONのコラボの際には、シンジ以外のゲスト出演者として(他のエヴァンゲリオンパイロットではなく)彼女たち3姉妹の設定画が公開された。なおコラボ回ではパイロット2名も少しだけ登場している。
詳しくは
セガサターン専用ゲーム新世紀エヴァンゲリオン SSでは、アスカとレイを差し置いてヒロインとなっている。
記憶喪失になったシンジをアスカが持て余し、更にトウジとケンスケ達に良いように弄られるシンジを見かねて、保護者のように接する。
展開次第では、アスカに恋人同士だったと吹き込まれたシンジとキスをすることになる。直後に「何するの!」と怒って引っ叩かれてしまうが、シンジの事を色々と意識するようになり、シンジもヒカリを守らなきゃ、とかなり積極的……というか熱血系主人公のような行動を見せる。しかしながら、使徒を倒したことでシンジの記憶が戻り、記憶喪失中のことをすべて忘れてしまったため、二人の関係は終わりを迎えている。ただしTrueEndだと「なんか距離が近くない?」と、アスカに怪訝に思わせるエンドになっていた。