CV:伊瀬茉莉也
この記事は『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』及び『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』、に関するネタバレを含みます。
概要
初登場は、『Q』の序盤。
サードインパクトから14年後の世界で葛城ミサトが指揮する反ネルフ組織「ヴィレ」のオペレーターとして登場する。
ピンク髪と厚い唇が特徴的な女性で、パンフレットのインタビューによれば「今風」「ゆとり」を意識しているとのこと。
サードインパクトの実行犯になってしまった碇シンジには舌打ちする事が特に多く、憎しみに近い感情を抱いている様子を見せる。愛嬌が無い容姿と上記の仕草からファンに「根本的に性格が悪そう」「舌打ち女」と決して良い印象を懐かれていなかった。
以下、原作公開中の最新作の内容を含むため、ネタバレ注意
「シン・エヴァンゲリオン劇場版」にて。
人物像
一言で言えば、エヴァンゲリオン最大のツッコミ役。
『Q』及び、『シン・エヴァ』の中盤までは碇シンジへの憎しみを隠そうとしないその態度からファン及び視聴者に対する反感が高かったが、終盤での言動から一転して人気キャラになった。
シン・エヴァにて、ニアサードインパクトによって両親を喪くしていたことが判明し、シンジに対する辛辣な態度や憎しみの理由が明かされ、以前より警戒が少ないようにも思えるシンジの処遇に対し愚痴を言うも、シンジに非はないと言う他のヴィレクルー達に対し苛立っている様子が見られた。
その際に言ったたとえ話から、シン・エヴァからファンに淫乱ピンクならぬ飲尿ピンクと呼ばれる様になった。
そして、そのシンジへの反感ぶりから、シン・エヴァの終盤の展開でファンからはヘイト役としてとんでもないことをするのだろう。と思われていたが、まさかの伏兵にその役を奪われた上に、その人物の方が明後日の方向にとんでもないことをしでかしたために、逆にその人物をいさめる役に回る。
また、「シン・エヴァ」作中にて初見の視聴者が言いそうな台詞が多く、特に終盤に起こった展開にて「変よこれ！絶対変！」とツッコミを入れたことで、劇中の描写に対するファンないしは視聴者・観客の心中を代弁してくれたとして、変な好感度が上がった。
「今風」というキャラデザインがなされている彼女だが、他のキャラクターが冷静すぎたり、狂気的だったり楽観的だったりする中で、最も「普通」な感性を持っているが故の言動であったと言える。
性格に関しては愚痴を零す事が多いものの、根は真面目らしく、仕事自体は問題無くこなす。
ヴンダーの要である艦橋のオペレーターを務めていたり、ユーロネルフ第一号封印柱復元オペにも抜擢されていることから、ヴィレからの信用も厚いと思われる。
EVANGELION:3.0(-46h)
ネタバレ注意！
DVD&Blu-ray付属の特典映像「EVANGELION:3.0(-46h)」では、両親に加えて兄までニアサードインパクトの犠牲になっていたこと、幼少期にエヴァンゲリオン・インフィニティの成り損ないである「ハイカイ」に襲撃されていたことが明らかとなり、あの特徴的なピンクの髪の毛もエヴァインフィニティの汚れを浴びてコア化しかけた髪の毛が変色したものであることが判明した。
その際に、自分の命を助けてくれた恩人である式波・アスカ・ラングレーが
「さっき叫んでたわね。『この世界は間違ってる。』って。こんな世界に変えてしまったバカがいる！アンタもそいつを殴りたかったら、この間違った世界でも生きて戦いなさい！」
と激励の言葉を掛けたことで彼女に憧れ、世界を変えてしまった「バカ」に一発喰らわせるためにヴィレへの入隊を決意した。
余談
名前の由来は球磨型軽巡洋艦の北上から。
また、ピンク色の目を引く派手な髪色と「ミドリ」と別の色を表す名前の組み合わせがややこしいとしてネタにされることも多い。だが、上述の経緯故に特典映像を見た視聴者からは「これはもうネタにできない」「激重だわ」といった声が相次いでいる。
皮肉にも、緑とピンクは対照の色相である。
関連タグ
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