CV:沢城みゆき
「エヴァだけには乗らんといてくださいよ!ホンマ、勘弁してほしいわ」
「アホ!アホ!碇さんの…どアホぅ…」
概要
『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』に登場するキャラクター。
TV版『新世紀エヴァンゲリオン』の時点でも、トウジの口から小学2年生の妹の存在が語られていたものの、長らくキャラデザと本名が不明なキャラとして扱われていた。
しかし『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』において初めてデザインが書き下ろされ、衝撃を与えられたエヴァファンは少なくない。後に『Q』より本格登場することとなる。
TV版
第3話で、EVA初号機と第3使徒サキエルの戦闘に巻き込まれて負傷し(脚本では避難シェルターにいたことが記載されている)、それを恨みに思ったトウジが初号機パイロットの碇シンジを殴っている。
しかし本人は街を守ったシンジに感謝しているらしく、そんなシンジに手を上げた兄を叱ったと相田ケンスケが語っている。
怪我の程度は重く、第17話になってもまだ退院の見込みが立たない中、トウジは妹をネルフの附属病院に転院させることを条件に、EVA3号機のパイロットになることを承諾。それが後の悲劇につながってしまう。
脚本では、松代で実験が行われる日の午前中にトウジが妹を見舞うシーンが記載されているが、本編ではカットされている。
二次創作(ファンフィクション)の登場頻度は決して低くない存在であった。また、ゲーム『新世紀エヴァンゲリオン2』においては「鈴原ナツミ」という設定名が明かされ、セリフと音声のみ登場(ゲーム中では「トウジの妹」表記)。
その際に長沢美樹氏が演じていた。
新劇場版
ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破
エヴァ3号機に乗るのが式波・アスカ・ラングレーに変更された関係なのか、こちらでは怪我は完治し、トウジが彼女の退院を喜ぶカットが挿入されている。
ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q
葛城ミサト率いる組織「ヴィレ」の少尉として登場。医官としてヴンダーに乗り込み、目覚めた碇シンジの監視も務める。兄譲りの関西弁をたまに漏らす。
本作の時点で『破』より14年も経過している事から、TV版と設定が同じとすれば22歳と推測される。実際シンジは、トウジの血縁者だと知った直後は彼の姉だと思っていた。
兄の友人であるシンジを「碇さん」と呼び、北上ミドリやミサトに比べると比較的友好的に接してはいる。
だが『破』のラストでシンジが引き起こしてしまった「サードインパクト」の件を気にしているのは他のヴィレ構成員と変わらない。シンジのDSSチョーカーを「絶対に外しませんよ」と小声で言ったり、ネルフ本部へ戻ろうとするシンジに「勝手もいいですけど、エヴァにだけは乗らんでくださいよ」「ほんま勘弁してほしいわ」など時折り厳しい言葉を吐いたりしていることから、シンジのことを少なからず憎悪している可能性がある。
シン・エヴァンゲリオン劇場版:||
こちらを参照(ネタバレ注意)。
また、『Q』の時点では兄・トウジの生死は不明だったが、『シン・エヴァ』で遂に真相が明らかになった(ネタバレ注意)。
その他
新世紀福音戦士OL
新劇場版に近い世界線でセカンドインパクト後、疲弊したネルフを前に使徒が再び進行を開始した事で人類はついに滅亡寸前の状態に陥ってしまった。
復活した使徒に対しネルフは30機以上のエヴァンゲリオンを次々と建造、これに対抗した。
運命が大きく変わったこの世界線では、なんとサクラもネルフのEVAX22号機に搭乗して戦っている。
そのため年齢はエヴァの呪縛で停止しているものと考えられる。
着用しているのはカヲルやマリと同じゼーレ系の新型プラグスーツ。
インターフェイス・ヘッドセットもマリの物の色違い。
全体のカラーリングはシンジと同じ青にしている。
やはりこの世界線でもサクラのシンジへの想いは変わらない様子。
ゼーレ系のプラグスーツを着ていることにより"サクラはゼーレの傀儡"とする説や、"単に胸が大きくなったので新型のプラグスーツに変えただけ"などファンの間で考察は様々である。
この世界線では兄のトウジもEVA3号機とともに健在でエヴァの搭乗者として戦っている(一緒にチーム編成や連携攻撃も可能)。
シンジとも組ませられるが、セカンドインパクト後に行方不明となっているためかシンジ、レイ、アスカの3人とも"クローン"であり本人ではないというかなり重い設定となっている。
ヴィレが組織されない世界線のためヴンダーも無く「勝手もいいですけど、エヴァにだけは乗らんでくださいよ」という有名な台詞は、この世界線のサクラにはまったく関係ない言葉となってしまった。
(※ゲームはカラーから正式に版権を取得して製作しておりカラーの公認設定)
関連イラスト
ちなみに『シン・エヴァ』公開からイラストが急増し、シンジと一緒に描かれることが多くなったが、何故か黒いイラストも多い。
この辺りの事情はこの記事やこの記事にて(ネタバレ要素あり)。
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