「逃げちゃダメだ」
概要
EVA初号機の専属パイロットであり、「サードチルドレン」と呼ばれる少年。2001年6月6日生まれの14歳。
幼い頃に知人の下に預けられ、長らく親元を離れて生活していたが、ある日父親・碇ゲンドウに第3新東京市に呼び出され、使徒との壮絶な戦いの渦中に巻き込まれてゆく。
やや内省的で繊細な性格。自らの存在意義に思い悩んでおり、苛酷な状況に追い詰められた際などは極めて情緒不安定に陥る事も。
ただ、劇中において後ろ向きな態度が強く出ていたのは、過酷な状況に置かれたストレスによるもの。根はあくまで普通の中学生のそれである。むしろ平均的な中学生より社交性もあり(TV版一話では初対面の葛城ミサトの言動に面と向かって『子どもっぽい』と言えるほどで、その後も度々同じような辛口発言をミサトに飛ばしている。保護者のいない生い立ちのためか、大人相手に物怖じしない)、物語当初こそ孤立していたが中盤ではクラス内で普通の友人関係を築いている。
また、表面的な言動から優柔不断な性格だと思われがちだが、監督の庵野秀明からは「自分で決めた事は絶対に曲げない」性格であるとコメントされており、本来の性格としてはむしろ頑固な方である。テレビ版におけるイスラフェルとの戦闘時では、アスカから作戦を仕切られると「後から来たくせに仕切るなよな」と愚痴り、作戦の失敗の原因を巡ってアスカと真正面から怒鳴り合ったりと、かなり気が強い面も見せており、テレビ版中盤や、ヱヴァンゲリヲン新劇場版の『破』や『Q』での描写でも、その性格がうかがえる。(しかし『Q』ではこの性格ゆえに最悪の結果となってしまった)
意思の強固さは本物であり、暴走状態の参号機にまさに殺されかけながらも「人を殺すくらいなら殺される方がいい」と人間の殺害を拒否するほど。
家族の愛を知らずに育ったため、自分を無価値だと強く思い込んでいる。一方で強烈に愛情に餓えているところがあり、ゲンドウに褒められた時はそれだけのために自らの戦う理由を見出しており、まっすぐな好意を向ける渚カヲルにはすぐに心を開いた。
クラスメイトで友人の鈴原トウジや相田ケンスケといるときは屈託のない素直な姿を見せてもいたが、後述のように物語後半へ向けて畳み掛けるような環境の悪化に見舞われ、彼の心は次第に蝕まれてゆくことになる。
普段は葛城ミサトのマンションに同居。後に惣流・アスカ・ラングレーも加わり、一時期は3人で疑似家族のような関係を構築していた。器用な質らしく、ズボラなミサトやアスカに代わって家事全般を一手に引き受けていた。
特技は料理とチェロ。S-DATで音楽を聴く場面が多く、『Q』ではピアノもすぐに上達した。渚カヲル曰く「虚無と無慈悲な深淵」に落ち着きを感じるらしく、星を見る事を好む。「優等生」という呼び名のとおり学校の成績は秀才型。
下着はブリーフ派(アニメ6話、9話、鋼鉄のガールフレンドより。)
他の人物との関わり(TVシリーズ・旧劇場版)
両親との関係
3歳の時、母親・碇ユイが初号機の起動実験中にEVAの内部に取り込まれて消滅(ただ、シンジ自身はショックでこの時の記憶をほとんど覚えていない)。その後、父のゲンドウも彼を捨てるような形で去ってしまい、この時のトラウマが、現在の彼の内向的な性格を形成した。以降は「先生」と呼ばれる知人に預けられ、「ただそこにいるだけ」の何もない日々を送る。
唯一の肉親であるゲンドウからはネルフに来てからも冷淡な態度を取られ続けており、表面上は苦手意識を抱いているが、一方で内心では解り合いたいとも強く願っている。ゲンドウから褒められた時は、それだけを自らのエヴァに乗る理由とするほどに喜んでいる。
NERV関係者達との関係
上司兼保護者の葛城ミサトとは当初互いに上面だけの接し方をしていたが、彼女も同じく父親との確執を抱えた人物だと判明、その後は衝突を繰り返しながらも互いに心を許し合っていった。彼女はシンジにとって、年齢的には姉と母の中間といった存在であり、保護者・姉・異性の全てを備えた複雑で多面的な、しかし強い絆で結ばれた。
綾波レイとはヤシマ作戦をきっかけに徐々に交流を深めてゆき、感情に乏しかった彼女の心を少しずつ変化させてゆく。
また惣流・アスカ・ラングレーとは第8使徒戦における救出を期に徐々に接近、彼女から愛憎を浴びせられる程度にはなっていたようだが、アスカの態度からシンジ自身はアスカにとって自分の重要度はそれほど高くないと思っていたようだ。
物語が進行するにつれて、ミサトはゼーレの陰謀を追うためほとんどシンジとの接触を持たなくなり、アスカは第15使徒との戦いを経て廃人状態に、またレイも第16使徒戦で自爆してしまうなど、今まで築き上げた関係が相次いで崩壊していく。
学校内での人間関係
物語開始当初、学校でもシンジは孤独であった。また、最初の実戦である第3使徒戦時に鈴原トウジの妹を巻き込んでしまった事で殴り倒されるなど、険悪な状態であり、負担が大きかった事は想像に難くない。ただ、第4使徒戦におけるトウジ、ケンスケ両人の救出を期に和解、以降は平穏な学校生活を送っていた。
だが、後にトウジがEVA3号機のパイロットに選出されるも第13使徒に浸食され、シンジの乗る初号機により殲滅させられるという事件が発生。それを機にケンスケとも疎遠になってしまう。さらにその後、EVA零号機の自爆によって第3新東京市の大半が消失、通っていた第1中学校も全生徒の疎開が行われ、学校からも彼の身近な人が消えてしまうという状態に追い詰められる事になる。
その他の人間関係
そんな中、突如現れた渚カヲルとは短いながらも濃密な交流があったが、後に彼が第17使徒だと判明。彼を自らの手で殺める事になる。
「殺すくらいなら殺される方がいい」とまで拒否していた友人の殺害が決定打となり、ゼーレやゲンドウの思惑に添うように、旧劇場版時点では廃人同然になるまで精神状態が荒廃してしまった。
結果としてそれら全てが旧劇場版に至る絶望的状況への布石となる。
劇中における戦績
※被撃破:劇中にて物理的に戦闘不能になった事を示す。単純に使徒に負けた回数。
※共同:二機以上で撃破した場合
※単独:自力で撃破した場合
※暴走:コントロール不能状態に陥った場合
TV版
第3使徒(暴走)、第4使徒(単独)、第5使徒(共同:被撃破)、第6使徒(共同)
第7使徒(共同:被撃破)、第9使徒(共同)、第10使徒(共同)、第12使徒(暴走:被撃破)
第13使徒(ダミープラグによる)、第14使徒(暴走)、第17使徒(実際は弐号機:単独に加算)
EVA量産機(機体暴走による自爆、撃破数加算せず)
総計
単独撃破:2。
共同撃破:4。
暴走・非制御下による稼働及び撃破:4
全人類形象崩壊による作戦失敗:1
備考:民間人救出:1
特記
撃破数が5を超えるため、エースとして加算される。暴走による撃破が無ければ総撃破数11と、ダブルスコアを超えている。
新劇場版での扱い
呼び名が「サードチルドレン」から「第三の少年」へと変更されたが、キャラクター造形自体はほとんど旧作(TV版・旧劇場版)の頃と変わらない。
新劇場版で変化したのは「周囲のシンジへの接し方」であり、「シンジの性格は変わっていない」というのが監督、スタッフ及び声優陣からの共通した公式見解である。
ただ、物語自体がトーンの明るいものになった事、周囲の大人が子供たちをより気遣うようになった事などから、彼自身もかつてに比べると若干前向きな態度になり、2作目『破』の終盤に至っては前向きどころではない状況が発生した。
しかし、3作目『Q』では、自分が心身共に成長が止まっている間に14年の時が経過し、ミサトやアスカなど親しくしていた人々にまで突然冷たく扱われ、しかも『何が理由で皆でシンジに冷たくするのか』を誰一人として教えようとせず、周囲の環境が彼の成長を上回るペースでさらに変化しているという斜め上の苦境に追い詰められてしまった。
レイに導かれてヴィレを抜け出した彼は、唯一自分に優しく接してくれる渚カヲルと出会い、友情を育んだ。
そしてカヲルの導きにより、自分のせいで世界が滅亡寸前にまで追いやられており、その上そこまでして助けたはずのレイが助かっていなかったと(劇中やっと人の口から)知らされたシンジは、自分の犯した過ちを償えるはずと信じ、カヲルの協力のもと彼と共にターミナルドグマにまで潜入するが、結局その行動や決めたことへの頑固さすらもゲンドウの策略の一部として利用され世界をもう一度滅ぼしかけてしまい、しかもカヲルに至っては目の前で首が吹き飛ぶという最悪の形で別れを迎えた。(カヲルがシンジに『大犯罪者の証』として着けられていた爆弾を事前に肩代わりしていたもの。)
このように新劇場版のシンジは、他者のための行動が、何もかも裏目に出てしまうという、旧シリーズとはまた違った、苦境と呼ぶのも憚られるほどの地獄の淵に立たされている。
シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇では
前作のショックにて、失語症にかかり、半分廃人と化していたなかで、アスカに手を引かれ第3村にたどり着く。
そこでかつての友人に出会い、村で暮らしていくうちに、徐々に精神と肉体を回復させていく。
そしてアヤナミレイ(仮称)の消失により、「自分自身の落とし前をつけたい」と、
再びヴィレに戻り初号機に乗ることを決意。しかし、ミサト以外のヴィレの者たちがそれを良しとせず彼を射殺しようとするが、ある人物が本心を明かしたことによって彼こそすべての元凶であるという誤解は解かれることになった。ミサトとマリの手助けにより初号機に搭乗。全ての落とし前をつけるため、エヴァ第13号機に乗る父、ゲンドウとマイナス宇宙にて刃を交えることになる。
しかし第13号機との戦いにより、ゲンドウとの間に必要なのは「対話」であると感じたシンジは、ゲンドウの回想と思いを聞く。
ずっと孤独であったゲンドウは、大学でユイと出会ったことにより初めて生きる喜びを知るが、初号機へのダイレクトエントリーにより、被験者であったユイを失ってしまう。
ユイの消失により、再び孤独になってしまったゲンドウは、ただユイにもう一度会うためアディショナルインパクトを起こしたのだ。
しかし、それでもユイを見つけられないゲンドウは、一体何が悪かったのかと自問する。
「その弱さを認めないからだと思うよ」
シンジは苦悩する父、ゲンドウにそう答える。そこにいたのはユイの面影を残しながら、他者のことを思いかけることが出来るようになったシンジであった。
拒絶し、反発し、恐怖の対象であった息子が、自分の弱さも他者の弱さも認められるように成長した事に対し、ゲンドウはこう告げる。
「シンジ、大人になったな」
そしてゲンドウにS-DATを返すと、ユイを見つけたゲンドウは電車を降りていく。
ゲンドウの代わりを引き継いだ渚カヲルに、シンジはミサトが決死に届けてくれたガイウスの槍により全てのエヴァンゲリオンを消すことを告げる。
円環の物語に捕らわれていたカヲル、エヴァの呪縛に捕らわれていたアスカ、レイをそれぞれ救ったあと、シンジはシンクロ率が無限大となった初号機=自分自身に槍を貫こうとしたとき、初号機の中にいた母、ユイがシンジを助け、13号機に乗っていたゲンドウと共に代わりに槍を受ける。
「さようなら、全てのエヴァンゲリオン」
そしてマイナス宇宙の何処かの海辺に一人で座っていたシンジの元に、オーバーラッピング対応型の8号機に乗ったマリが迎えに来る。マリの乗った、8+9+10+11+12号機が槍に貫かれたことにより、全ての宇宙からエヴァンゲリオンが消滅することになった。
次にシンジが目覚めたのは、エヴァがいなくなった世界の、山口県宇部新川駅のホームであった。
DSSチョーカーを首から取ってくれたマリの手を取り、成長したシンジは駅の階段を駆けていく。
「うん、行こう!」
エヴァの呪縛に捕らわれ自己憐憫に浸っていた14歳の子供ではなく、心も体も大人に成長したシンジは、他者に手を差し伸べ、新しい世界へと駆けていった。
こうして、26年にも渡ったエヴァンゲリオンという物語は幕を閉じたのであった。
漫画版
「もう一度言ってみろ!… もう一度言え 前歯全部折ってやる 言えよ!」
TVシリーズや旧劇場版を元にしているが、瞳の色が茶色で、母方の伯父一家に預けられるなど設定に違いがある。
性格は始めから幾分前向きで、ジョークや皮肉を言うこともあり、他者にツッコミを入れたり呆れて引き笑いするなど多少ながら精神的な余裕も感じられる。
TV版以上に心を通わせていたレイが自爆した後に涙を流したり、どちらも未遂に終わるものの父やカヲルに殴りかかったりと、人前で感情を露わにする場面が増えた。
また、カヲルとの初対面時、彼が擦り寄ってきた猫を絞殺(衰弱しているから自分には助けられない、今死なせた方が幸せという動機)したのを見て決定的に価値観が違う事を察しているため、「カヲルくん」と呼び依存にも近い親交を深めていたTV版と異なり、終始「渚」と呼び一枚壁を貼っているという大きな違いがある。
作者インタビューでレイと両想いであったことも明言されている。
エヴァンゲリオンANIMA
『Air/まごころを、君に』、あるいはTV版第25話に当たる時点で、TV版と違う行動を起こした。
エヴァ量産型の群れにEVA弐号機が敗北し、これを生贄とした人類補完計画が発動しかけた際、F型装備に換装した初号機を駆って出撃しこれを阻止、量産型を駆逐してアスカをはじめとした仲間の命を救った。
その後、リリスの展開した謎の結界に、ターミナルドグマごとゲンドウや赤木リツコが飲み込まれ、ネルフは機能を停止したものの、残ったスタッフによって再建されネルフジャパンへと再編される。
そんな中で、彼はエヴァチームのリーダーとして活動している。
劇中では17歳に成長しており、背が伸びているほか、加持のように髪を伸ばしてまとめている。
人類補完計画の発動前に初号機に乗った事が起点となって、人間的にも大きく成長している。年齢的な未熟さは否めず、アスカやレイの尻に敷かれてはいるものの、強いリーダーシップと行動力を持っている。
冒頭にて精神汚染を受け墜落した0・0EVAカトル機との戦闘でγ線レーザー砲の接射により死亡するが、初号機と心臓を共有する形で復活した。
その後も心臓を奪われる、心臓の代わりに変な物を突っ込まれる、塩の柱になるなど、何度も死にかけているが、その度に色々とぶっとんだ形で復活している。
終盤では余命が0.82秒になってしまうが、サードインパクトの頂点時のエネルギーを秘めたエヴァンゲリオン最終号機を駆ける事となる。
スピンオフ作品等での扱い
同作品の主人公ではあるものの、男性向けオタク界隈で二大美少女ヒロインであるレイ、アスカが爆発的な人気・知名度を獲得してしまったため、スピンオフ作品やゲーム等のオフィシャル作品でも影が薄いことがあり、フィギュア等のグッズ市場で彼に焦点が当たることは他の二人と比べて比較的少ない。例外は女性向けコンテンツや二次創作にてカヲルとセットで取り扱われる時であろうか。
ただし、雑誌や大規模な人気投票等、放送当時以降複数の媒体で安定してレイに次ぐ人気を誇り、決して不人気なわけではない。というか最近ではむしろそのキャラクター性が人を引き付けており、シンジを擁護する声も多く、それとは別に彼をかわいらしいと評価する人もアニメ放送当時では考えられないほど増えた。
また、CMにコラボに各漫画だ小説だとそれはそれは引っ張りだこのレイとアスカだが、その2大ヒロインと共に登場する機会も当然多く、かなり色々な側面のシンジを目にする機会があり、彼女らに次いでセールスプランに振り回されているキャラクターといえる。さすが主人公。
ちなみにキャラクターデザインを担当した貞本義行氏によると、彼の外見は「ナディアのまつ毛を取って、肌を白くして、髪を短くしたらシンジ」「繊細な触ったら壊れてしまいそうな感じ」「ボーイッシュな女の子」「牛若丸等の日本に古来からある中性的なヒーロー像を取り入れてある」「(松原秀典氏の描くシンジの)鎖骨がイイ」とあり、中性的な容姿という設定であるようだ。(余談だが貞本氏は「シンジはジャニーズJr.、カヲルはSMAP」と評している事もあり、シンジは年相応ながら幼めに、カヲルは少し大人っぽくデザインしているのかもしれない)
劇中ではミサトは「かわいい顔」、アスカは「冴えない」との評価で、カヲルからは「黒曜石のような瞳」、女子生徒らからは「碇くーん」と黄色い声援が飛んでおり、飾り気がないものの整った造作をしている事が窺える。
母親似でもあるらしく、ゲーム『エヴァンゲリオン2』では母碇ユイを思わせる白衣とメイド服で違和感のない女装を披露している。カヲルには「君は元がいいから化粧映えすると思う。」と言われ化粧の練習をされる。メイク後の自分を鏡で見て「綾波・・・?」というシーンがある。
母親に似せた女装は誰もが目を疑うほどそっくりだが、よく見ると顔のパーツはシンジのままだと分かる。
外部出演作品における碇シンジ
スーパーロボット大戦
初参戦は『F』。続編『F完結編』のあるバッドエンドルート「未完のシ者」への分岐は、彼が鍵を握っている。内向的な性格は原作と変わらないが、アムロ・レイや兜甲児に代表されるロボットアニメの諸先輩達や、カミーユ・ビダンや紅月カレンなどの年が近い若いパイロット達との触れ合いによって少しずつ性格が前向きになっていく事が多い。
カトル・ラバーバ・ウィナーとは旧シリーズからの友人同士である。
カトルから「君と友達になりたい。」と言われ、「僕でいいの?」と返すシンジ。これに対し「君がいいんだ。」とカトルが発言するシーンから、シリーズにおける二人の長い友情は始まった。楽器を嗜む者同士よく気も合うようだ。
『α』では『F』よりも一層「漢気を見せる(例えるならばスーパーロボット的な王道と言うべきか)」ような選択をしていくとより成長物語寄りな展開になる上に得るものも自ずと出てくる。そのせいかアスカから(特に)ダイナミック・プロ勢の影響受けまくってんじゃないの?と怪訝そうに言われる始末。
他者と必要以上の接触を断っていたジンにシンパシーを感じ、徐々にかけがえのない親友になっていく。
詳しくはジン・ムソウの記事で。
『L』では第三新東京市に召集される前は御崎町出身であり、早瀬浩一の後輩でよくいじめから守ってもらっていた。
『V』ではエヴァに乗る前からトウジ・ケンスケと友人同士という設定であり、暴走した初号機を甲児の乗るマジンガーZが単独で止め、結果的に初陣で自分とトウジとケンスケを守ってもらったことから恩義を感じ、以後慕うようになる。またゲッターチームからバナージ・リンクス、ハサウェイ・ノアと並んで「未熟者トリオ」として猛特訓を受けることになる。
今作ではあまり悩まない性格で、第6の使徒を仲間たちのフォローで単独撃破したり自らの判断で第9の使徒となった3号機に乗ったアスカを流竜馬が助けたことで二人とも無事に生存し、第10の使徒戦で疑似シン化で第10の使徒を単独撃破してレイを救出しニアサードインパクトを起こさない等パイロットとしても人間的にも成長し、かつての恩返しとばかりに暴走したマジンガーZEROを止める等の活躍を見せた。父・ゲンドウとの関係も比較的良好であり、全ての戦いが終わったらユイの墓参りに行くことを約束している。
アプリ版『X-Ω』ではゴジラ対エヴァンゲリオン設定で登場。3式機龍乙型に搭乗したほか、スーパーエヴァンゲリオンにも搭乗。
Fにて、原作同様にEVAに乗って戦う事から逃げる彼をとある艦長がどっかのだれかにやったのと同じ方法で気合を入れた時、「父さんにも殴られた事ないのに!」とどっかで見た事のある反応をした。ちなみにこのイベントは庵野秀明監督本人が提案したらしい。なお、どっかのだれかは目の前でそれを見ており、この後シンジを諭す事になる。一体どんな心境だったのだろうか…
第3次αでは逆にスーパーロボット大戦αの戦いを経て成長したシンジとして登場。今度はかつてアムロがそうしたように、自分が内向的な他作品の主人公を諭す側に回った。
戦闘面ではATフィールドのおかげで高い防御力を誇る。ただし軽減ではなくあくまで無効化なので、Fではたまに敵からクリティカルを喰らってフィールドを抜かれる事も。
『α』『第3次α』『MX』では初号機にマゴロク・E・ソードが装備されることも多く、作品によっては弐号機との合体攻撃であるシンクロキックを使えるので格闘タイプの印象が強い。
ちなみに『α』及び『MX』のマゴロク・E・ソードのモーションは居合切りであるのだが、高度な鍛錬と技術が要求される相当難しい居合切りを一体いつドコで体得したのだろうか?
新劇場版仕様の『L』・『第3次Z時獄篇』では『序』で使用したガトリング砲や陽電子砲が主武装なので射撃寄りになっている。
またスーパーロボット大戦に参戦しているキャラの中では
『搭乗した機体の種類』に関してはダントツの記録保持者である。
纏めると
- EVA初号機:デフォルトの乗機
- EVA13号機:新劇場版にて搭乗
- 3式機龍:スーパーロボット大戦X-Ωにて搭乗
- シンカリオン500_TYPE_EVA:この時は終始精神的に余裕のある状態だった。
- 真ゲッターロボ:スーパーロボット大戦DDのクロッシング・パイロットRにて登場
と他の追随を許さない搭乗数である。
これからもまた増えるかもしれない。
白猫プロジェクト
コラボイベントのガチャにて【無属性のランサー(槍)】として登場、モチーフ武器は「カシウスの槍」だが、イベント開始初期に入手できる「ロンギヌスの槍」でもいいような気もする。
イベントストーリーでは彼の選択肢によって変化するが、そのバッドエンドはこのゲームでも2月22日によくやってる事だったり、同じキャラが出てくる別のゲームっぽくなったり、白猫世界の学園に通ったりするものだったりする(すぐやり直せるが、最後のはあまりバッドエンドに見えない)。
有料コンテンツのおまけチケットで、彼を所持していれば初号機のプラグスーツを着用し、同じ技・ステータスを持つレクト・ラロを入手できた。
ファンタシースターオンライン2
オンラインゲームPSO2とのコラボの際、レイやアスカ、ミサトと共にエーテルによって具現化した幻創体(人の恐怖や憧れといった想いが集まって実体化した存在、ゾンビやピエロ、モンスタートラックに戦艦大和、恐竜など様々なものがこの現象で敵として登場する)として登場。
アークスシップに出現した第6の使徒殲滅作戦において初号機に乗り込み、原作同様、陽電子砲によって使徒にトドメを刺した。
その他
紅白では
2021年12月31日『第72回NHK紅白歌合戦』で突如サキエルが襲来したことに伴い、
遅れた自分に代わってエヴァに乗ることを強要されていた大泉洋に、「逃げちゃダメだ!大泉さん···逃げちゃダメだ!」と発言する。こうなったのあんたのせいやで。
(なお、遅れた理由に関しては最後まで明らかにされていない。当たり前か。一部のファンの間では、「シンジくん、今別の学校行ってるからなぁ。」と同時期に公開されていた映画に関連したネタコメントが多く投稿されていた。)
その後エヴァに乗ることを決意するが、なんと衝撃の発言をする。
シンジ「分かりました···大泉さんと乗ります!!!!」
そして大泉用に操縦席が用意され、大泉氏と(遠隔だが)エヴァンゲリオン第13号機同様ダブルエントリーすることに。
「ATフィールド、全開!」の台詞も披露した。
その後は高橋洋子が残酷な天使のテーゼを歌っている裏でサキエルを撃破したと思われる。
また、中の人つながりで「呪術廻戦0」が公開43日で「シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇」と同じく100億を突破したことで、緒方恵美氏は100億越え作品の主人公を二人演じたこととなった。
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関連タグ
作品
新世紀エヴァンゲリオン ヱヴァンゲリヲン新劇場版 碇シンジ育成計画
個別タグ
逃げちゃダメだ 笑えばいいと思うよ 前歯全部折ってやる 赤プラグスーツ シンジ シンジさん 碇シンコ 世界の中心でアイを叫んだけもの 悲劇のヒーロー
機体
カップリングタグ
LRS LAS LMS(エヴァ) シンマリ(エヴァ) LOS
カトル・ラバーバ・ウィナー、ジン・ムソウ:スパロボでの親友