概要
『新世紀エヴァンゲリオン』第六話『決戦、第3新東京市』のラミエル戦にて行われた作戦の名称。
作戦名は、屋島合戦で扇の的を射抜いた那須与一の故事にちなむ。
別名「二子山決戦」。
これで流れたBGMは「DECISIVE BATTLE(ディサイシブ・バトル)」。
残念ながらyoutube等では認知度が低いからか、だいたい曲名では引っかからず「ヤシマ作戦 BGM」で出ることが多い。
経緯
第5使徒ラミエルが第3新東京市に侵攻する。
ラミエルはビームによる遠隔攻撃を備えており、エヴァ初号機は一度敗退していた。
近づくことすら困難な状況。これに対して、葛城ミサトは遠距離からの狙撃を提案する。
だが、作戦に使用する陽電子砲(ポジトロン・スナイパー・ライフル)には、大量の電力が必要だった。
そこで、全日本国民の協力の下、日本中の電気の供給をストップし、すべての電力を陽電子砲に集めることとなる。
射撃者は初号機に搭乗する碇シンジ。
他媒体におけるヤシマ作戦
テレビシリーズ第壱話から第六話までをセルフリメイクした劇場用アニメ『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』でも、同様の作戦が行われた。
ゲーム『スーパーロボット大戦シリーズ』でも、何度かこの作戦が登場している。
その際クロスオーバーが行われることが多く、『F完結編』ではゴラオン(聖戦士ダンバイン)から、『α』では光子力エンジン(マジンガーZ)とゲッター炉(ゲッターロボ)をトロニウムで繋げたものから、『MX』では電童のハイパーデンドーデンチ(GEAR戦士電童)からエネルギーが供給された。『第3次Z』では原作通り日本全国から電力を集めたが、最後の一撃は出撃ユニットすべてにあらかじめ付けておいた外付けプラグでエネルギーを集めて仕掛けている。
『V』では第6の使徒襲来直前までNERVの戦力を接収しようとする地球連邦軍と戦っていたため、前述にあるような凝った準備は出来なかった(零号機の盾は準備できていた)が、ポジトロンライフルは地球連邦軍の別動隊で動いていたヤザン・ゲーブルとジェリド・メサが初号機に手渡しし、エネルギーはヤマトの波動エンジンから直接送るというやり方で実行に移すことが出来た。
PSO2では新劇場版をモチーフとしたコラボクエストが配信。
巨大船団の居住区に突如現れた第6使徒(PSO2には「幻創種」という「人々の恐怖や願望、想い」等が実体化した敵性存在が存在する。この第6使徒はその幻想種で、作中登場するシンジ達もその幻想種に分類される)に対し、艦の動力源の97%をポジトロンライフルに集中させている間機動兵器のA.I.Sに乗ったプレイヤーが陽動を担当するスパロボに似た流れ。
アクションRPGと言う土俵でとにかく新劇場版以上に様々な形に変わり、コアの位置もそれに伴って変化する為手応えのあるクエストになっている。また、その前後のストーリーも作品の世界観に併せて構成されており隙がない作り。
東日本大震災における「ヤシマ作戦」
2011年3月11日、東北地方太平洋沖地震による発電所被害の影響を受け、関東圏内では電力供給能力が著しく低下している。
この事態を乗り切るため、電力消費のピークとされる18:00~20:00に節電を呼びかける運動がTwitterによって行われはじめた。
ハッシュタグは「#84MA」。
また、エヴァンゲリオン公式ブログでもこの活動をキャッチし、賛同を表明している。
この時間帯に限らず、各自でできうる限りの節電をよろしくお願いします。
NERV本部から支援物資が届きました!!
2011年3月14日夜、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』にて、主にクライマックスのヤシマ作戦部分を中心に画コンテを担当した樋口真嗣氏が、上記非公式節電キャンペーンを応援すべく、スタッフと共に輪番停電(計画停電)の該当エリア表示用イラストを作成し、pixivにアップした。
イラストは停電対象外地域のものも含めて数種あり、自分が該当する地域を選択して利用するかたちとなっている。
関連企画
関連タグ
EVA零号機F型装備:一人ヤシマ作戦
バンバンシミュレーションズ:待機音の出だしがDECISIVE BATTLEにそっくりであり、ひそかに元ネタ説が出ている。
ちなみに、戦艦を操るゲームがモチーフのフォームだが偶然にもエヴァでも戦艦は出ている。
ヤシオリ作戦(シン・ゴジラ):作戦概要においていくつか共通する部分がある。名前は似ているが由来となった故事は無関係(ネタバレあり)。