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カミーユ・ビダン

かみーゆびだん

アニメ『機動戦士Ζガンダム』の主人公。
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「男の証明を手に入れたかったんだ……」

人物像

CV:飛田展男
カミーユ・ビダン(Kamille Bidan)は『機動戦士Ζガンダム』の主人公である。
機動戦士ガンダムΖΖ』にも出番は少ないながら重要な役どころで登場する。

エゥーゴモビルスーツパイロットであり階級は中尉。
公式設定によれば血液型はAB型、身長168.2cm、体重59.5kg。誕生日は宇宙世紀0070年(一説によれば0069年)11月11日で機動戦士Ζガンダムの作中では17歳であるとされる。

類稀な天性のニュータイプであり、公式設定ではカミーユは宇宙世紀に生を受けたニュータイプの中でも、最高のニュータイプ能力の持ち主であると評されている。
特に総監督である富野由悠季は「学習が出来、本当の意味でのニュータイプとなれたカミーユと比べれば、ニュータイプの代表例であるアムロでさえも、学習がないためオールドタイプとして死んでいくしかない」と評価している。
もっとも、その高いニュータイプ能力と自身の繊細な性格ゆえに精神的に追い詰められていくわけだが・・・。

サイド7グリーンノア2に住む高校生で、連邦軍の技術士官であった父フランクリン・ビダンと、母ヒルダ・ビダンの家庭を顧みない仕事一辺倒な姿勢に孤独を覚え、更にマルガリータという若い女性との不倫に耽る父と、そんな父の振る舞いに気付かぬ振りをして仕事に没頭する母に、それぞれ強い不満を抱いていた。
加えて、自分の女性的な名前に強いコンプレックスを抱いており、前述の家庭環境と合わさって非常に繊細で感情の起伏が激しい性格を形成していった。
富野監督が執筆した小説版機動戦士Ζガンダムでは容姿も中性的という描写がされており、幼馴染のファ・ユイリィと共に行動しているところを男のクラスメイトから「よう、エス!」(昔のレズビアンの隠語)と冷やかされたり、ジェリドから「美しい少年」と評されたことに憤慨する場面もある。
そのような身の上もあってか空手や一人用飛行機であるホモアビスやジュニア・モビルスーツなど「男性的」な趣味に走っており、特にジュニア・モビルスーツに関しては大会で優勝する程の腕前を見せている。

性格は、繊細で身勝手、怒りの沸点が低い激情家であり、感受性が強い理屈屋でもある。一言でいえば、気難しい思春期の子供そのもの。しかし戦争に身を置きながらも人の死を嫌い、敵兵の死ですら弔うという優しさも併せ持っている。
私情に任せて動く事も多く、ティターンズに身柄を拘束された時に自分を殴りつけたMPに対し強奪したガンダムMk-Ⅱのバルカンで威嚇するという過剰な行動を取ったり、更にあくまでも自分の正体を明かそうとしないクワトロの逃げ隠れするような姿勢に苛立ちを覚え、「修正」と称して殴りかかった事もある(逆にウォン・リーに自分の身勝手さを指摘され修正された事もある)。
ブライト・ノアエマ・シーン、アムロ・レイらとの出会いを経てその傾向は丸みを帯びていくが、親しい人間達の死に直面し続ける状況に徐々に精神をすり減らしていく。

フォウ・ムラサメロザミア・バダムなどティターンズの強化人間との邂逅は彼を成長させ、ティターンズと戦う戦士として鍛えあげていった。
特にモビルスーツパイロットとしては訓練もせずにガンダムMk-Ⅱを動かし、戦いに参加して間もない内に歴戦の兵士であるライラ・ミラ・ライラを撃墜した事からアムロ・レイの再来と称されるだけの潜在能力を有している(ただし本人はアムロと重ねられるのを疎ましく思っていた)。


機動戦士Ζガンダム

ティターンズ中尉ジェリド・メサに自分の名前を笑われた事から暴力沙汰となり、ティターンズに身柄を拘束されるが、ジェリドの乗るガンダムMk-Ⅱの墜落事故の際に脱走。エゥーゴに所属するクワトロ・バジーナのガンダム強奪作戦に協力した事から「グリプス戦役」へと発展するエゥーゴとティターンズの戦いに巻き込まれていく。

グリプス戦役終盤においてエゥーゴの戦力の中核として活躍するが、その高すぎるニュータイプ能力は仲間どころか敵の死にも敏感に反応してしまい、精神的に更に追い詰められるようになる。
戦役の最終局面において、パプテマス・シロッコの乗るジ・Oと交戦しこれを撃墜するも、彼の断末魔とも取れる光を浴びた事で精神疾患を引き起こし、戦いの舞台から降りることになった。
小説版Ζガンダムではラストで精神崩壊した時にヘルメットのバイザーを開けていたらしく、Ζガンダムのコクピットのハッチが開いたまま放置されていたこともあってカミーユは窒息死している可能性が高い。(アニメ本編でも精神崩壊をした際にヘルメットを脱ぎ捨てて外の宇宙空間に出ようとしているが未遂で終わっている)
Ζガンダムの元に駆け付けたファがカミーユの本当の状態に気づかずにΖガンダムを連れてアーガマへ帰艦するというテレビ本編よりも後味の悪い結末になっている。


機動戦士ガンダムΖΖ

グリプス戦役を終えたアーガマがシャングリラコロニーに立ち寄った際、Ζガンダムを盗もうとするジュドー・アーシタと鉢合わせる。精神崩壊により生気を失った虚ろな状態でベッドに横たわっていたが、ジュドーの姿を認識すると無言で手を差し伸べてジュドーのニュータイプ能力の目覚めを促進させた。
その後はシャングリラの病院に入院したのち、ファと共に地球のダブリン近郊で静養に励む。
そこへアーガマを狙うネオジオン軍が襲撃した際は、精神崩壊中にも関わらずエルピー・プルやジュドーたちガンダムチームにニュータイプの思念を送り、大勢の人間を的確にサポートした。
最終決戦では宇宙にいるジュドーの元へ背中を後押しする思念を送り、フォウやララァ・スン達の亡霊と共にジュドーの手助けをしている。
第一次ネオジオン戦争が集結した最終回ではセリフは無いがファと共に笑顔で砂浜を走っており、精神崩壊からの回復を思わせる最後を迎えた。
小説版ΖΖではジュドーから「もう一人の俺」という独特な表現をされている。


新訳Ζガンダム

カミーユの物語が語られてから約20年の時を経て、劇場版『機動戦士Ζガンダム A New Translation』が制作され、そこで監督の富野は新訳Ζで新たなニュータイプの理想像としてのカミーユを示した。
新訳ΖにおいてはTV版と異なり、カミーユは精神を崩壊させることなく無限に拡大した自分のニュータイプ能力を前向きに受け入れることができた。
これは、カミーユ自身が自分が関わる事件や出来事を常によく観察しており、多くの仲間の死や戦場の悲しみを感じても、そのストレスを受け流す術を身につけただけでなく、その経験を自分の成長の糧となるものとして学習し受けとめていたためと考えられる。
また、周囲の人間とのコミュニケーションや触れ合いを常に大事にし、宿敵シロッコに対してすらTV版のように存在を全否定するのではなく、人間を家畜や道具のように扱ってはならないと諭すように叫んでいる。
そして何よりTV版のように死んでいった人々との精神的な繋がり(共感)だけでなく、ファという大事な女性の肉体的な繋がり(体感)を得た事が大きく、これによって自分の力や、戦いの中での悲劇と向き合い、乗り越える強さを得たといえる。

劇場版公開に際して富野由悠季はTV版のカミーユに対し否定的な意見が当時の視聴者には多かったが、しかし近年ではカミーユのように感受性が強く、激情的で情緒不安定な子供もいる。そのためにカミーユに感情移入する視聴者は少なくはないとし、この社会的な現象を見て富野は「カミーユの受けとめ方を半歩ずらし健やかにすることで、そういう子供たちに対してのメッセージを送るために、新訳Ζのカミーユの解釈を変えた」と語っている。


カミーユ語録


TV版


「カミーユが男の名前で何で悪いんだ、俺は男だよ!」

「そこのMP!一方的に殴られる痛さと怖さを教えてやろうか!(MP一人に向けてガンダムMk-Ⅱのバルカン斉射)ははははははざまぁないぜ!

「僕は両親に親をやって欲しかったんですよ。」

「暴力は・・・・いけない・・・・!」

歯ァ食いしばれっそんな大人、修正してやる!!

「無益な殺生をまたさせる!」

遊びでやってんじゃないんだよ!!

「ハマーン・カーン!お前は人を不幸にする!!」

「貴様のような奴がいるから戦いは終わらないんだ!消えろ!!」

「お前のような奴はクズだ、生きてちゃいけないんだ!!」

「エマ中尉…カミーユ・ビダン、行きます。」

「本当に排除しなければならないのは、地球の重力に魂を引かれた人間達だろう!けど、そのために大勢の人間が死ぬなんて間違ってる!」

「お前だ!いつもいつも、脇から見ているだけで、人を弄んで!」

「まだ...抵抗するのなら!うぉぉぉっ!!ここからいなくなれーーーっ!!」

「違う、彗星はバァーッと光るもんな。」

劇場版


「僕は両親が殺されるのを見たんだ!ついこの間の事だった、だからそういうことも何もかもフォウには知ってほしくて、もう一度だけ側に行きたいんだ!」

(カミーユって名前、今でも好き?と聞かれて)
「とっくに好きさ、自分の名前になっているもの」

「本当に排除しなければならないのは、地球の重さと大きさを想像出来ない貴方たちです!」

「あなたはいつも傍観者で、人を弄ぶだけの人ではないですか!その傲慢は、人を家畜にすることだ。人を道具にして・・・・っ。それは一番人間が人間にやっちゃいけないことなんだ!」

「女たちのところへ戻るんだ!!!」

「ファだけは、幻覚でもなければ意識だけの存在でもない、こうして抱くことが出来るんだから...」


スーパーロボット大戦シリーズ

アムロやジュドーと並ぶ最古参のメンバー。第一級の能力を持つのでエースパイロットとして活躍できる。
旧作では終盤に進むにつれ、愛機Ζガンダムの火力不足に悩まされたが
α外伝ウェイブライダー突撃第2次αハイパービームサーベルを会得した事でラスボスとも互角に渡り合えるパワーを手に入れた。さらに、Zシリーズでは新訳Ζ設定での出演ということもあってΖガンダムの性能が見直されており、かなりの強キャラとなっている。

作品にもよるが、ジュドー等の後輩が多数居る手前、冷静な優等生といった性格であることが多く、原作でのキレやすい一面はほとんど見られない(スパロボに限らず、ゲーム作品ではそういう性格が多い)。
ただし、クワトロに対しては強く当たる。
第3次αではシャアの反乱を経てもなお続く人類同士の争いに心を痛め、ナイーブな状態になっていたこともある。

なお作品によっては終盤にシロッコ「貴様の心も一緒に連れて行く」されてしまい、プレイヤーを泣かせるハメになる。
基本的に回避策はあるので、イベントを見たい場合以外は回避しよう。


機動戦士SDガンダム、爆笑戦士!SDガンダム

明らかに他のキャラたちと違った珍妙な目をしているが、これは原作での精神崩壊をギャグ風に表現したものであり、目の中には宇宙が広がっている。語尾が何故か「~にゃ」である。
声優は本編と同じ飛田展男が担当しているが、本編の神経質なカミーユとは真逆ののんびりとした声色になっている。
ぷっつんカミーユ参照。


SDガンダム外伝

第3部「アルガス騎士団」編のキーパーソンたる「アルガス王国のカミーユ王子」として登場。
敵対関係にある隣国・ムンゾ帝国のユイリィ姫との悲恋に苦しむが、騎士アムロやアルガス騎士団との共闘によりモンスター・ジオダンテからユイリィ姫を救い、結ばれる。


搭乗機

ガンダムMk-Ⅱ

ガンダム-模写



Ζガンダム

Zガンダム



リック・ディアス

RMS-099 リック・ディアス


カツがMk-Ⅱで無断出撃した際に一時的に搭乗。

名前とモデル

作中で名前が女っぽい事を気にしていたが、実在の人物にも男性で「カミーユ」という名前は普通にある。19世紀に活躍した印象派の画家・カミ―ユ・コロー(1796年~1875年)が有名である。(フランス語圏)
ただしこの名前は男女兼用であり女性につける事も多く、カミーユのモデルはオーギュスト・ロダンの弟子であり愛人でもあるカミーユ・クローデルという女性彫刻家である。彼女も優れた才能と激しい性格を持ちながら悲劇により追い詰められ精神を病んでしまうという境遇である。
第二次大戦以降の近年では女性につけられる方が多い名前である。

参考:フランスで2007年度の新生児につけられた名前TOP10
http://www.magicmaman.com/prenom/t_prenom.asp?rubrique=398
カミーユ(綴りはCamille、ZガンダムではKamilleだが発音は同じ)という名前は女の子の名前で6位となっている。
フランス系の女性名では比較的ポピュラーだろう。
フランスの女性歌手や、モナコ王室の王女にカミーユという名前の人物がいる。

監督が言うには、「結局のところカミーユが自分自身で『女性的な名前』だと勝手に思い込んでしまっているだけ」なのだそうである。
もっとも、上にも書いたように近年フランスでは女性に多い名前であることは事実である。

関連イラスト

カミーユとハロ
りんご


元気な
宇宙を駆ける



関連タグ

機動戦士Zガンダム Ζガンダム 機動戦士ガンダムΖΖ
ガンダムMk-II
フォウ・ムラサメ ファ・ユイリィ
ブライト・ノア エマ・シーン レコア・ロンド カツ・コバヤシ
ヘンケン・ベッケナー ジュドー・アーシタ 
アムロ・レイ ロザミア・バダム
ライラ・ミラ・ライラ ブラン・ブルターク
ヤザン・ゲーブル ジェリド・メサ 
パプテマス・シロッコ ハマーン・カーン
ハロ

カミフォウ カミファ カミロザ

シン・アスカ機動戦士ガンダムSEEDDESTINYの主人公で、性格や境遇に類似性がある。(これはDESTIYがZをリスペクトした作品だからであろう。)クロスオーバー作品では仲良くなることも多い。

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