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バスク・オム

ばすくおむ

TVアニメ「機動戦士ガンダム0083」及び「機動戦士Zガンダム」の登場人物である。
目次 [非表示]

貴公の許せんことは、自分以上に能力の高い人間がいないと思っていることだ」


CV:郷里大輔/大友龍三郎(U.C. ENGAGE)

人物像

地球連邦軍に於いて旧ジオン公国の残党狩りを目的に設立された特殊部隊「ティターンズ」の総司令官。階級は大佐。37歳(グリプス戦役期)。

徹底したアースノイド至上主義を掲げており、宇宙移民であるスペースノイドに対して激しい憎悪を抱いている。


ジャミトフ・ハイマンの片腕として、前線に於ける部隊の全指揮を任されているが、ジャミトフの思想に共感している訳ではなく、あくまでスペースノイドを弾圧する方便を得る為に彼の下へ降ったにすぎない(現にデラーズ紛争初期のバスクはジャミトフの傘下ではなく、ジョン・コーウェンの配下であった)。


頭髪どころか眉毛すら一本もないが、当時の企画書によれば放射線症の疑いがあるらしい。

2メートル近くの体格と特徴的な赤いゴーグルのせいで威圧的な印象が強いが、ゴーグル外すと意外と目が小さい。


一年戦争当時にジオンの捕虜となった経歴を持ち、彼のトレードマークたるゴーグルは、捕虜時代に拷問で負った視力障害を矯正する為の物である。

また、この当時の経験が地球至上主義者として知られる彼の人格を形成する一因となったとされており、視力障害を負いゴーグルの着用を余儀なくされた現状が、彼の反スペースノイド感情の大本となっていると考えられている。


ただし、迫害よりは戦争からの成り行きであり、場合によっては逆に自分がジオンの兵士を拷問する側になった可能性も、決して有り得ない話ではない。

一方、捕虜に対する拷問は南極条約によって明確に禁止事項となっていると同時に、これに関してはジオン側が提出した内容の為、バスクの立場からしてすれば「ジオンは自分達で捕虜の拷問を禁止していながら、それを故意に破って拷問を行い、視力を奪っていった」と見なし、宇宙移民に過剰なまでの憎悪を抱くのも無理のない話である。


部下から「戦術の天才」と評され、常に最前線で指揮を採り、時として部下を叱咤するなど指揮官としては優秀であるが、同時に根っからのサディストとして知られ、戦闘に於いては非道な作戦の立案・遂行も厭わない。

一方で自身の作戦の残虐性を悟られないよう、巧みに部下を動かす方策にも長けており、ヤザン・ゲーブルジェリド・メサ等の曲者を従えている実態からも、(手段は兎も角として)組織運営の手腕についても確かなものを備えている。


連邦軍の暴走と腐敗を象徴するティターンズの中心人物であるが、意外にも連邦軍の上層部の大半のように保身や利益を望む人間で訳ではなく、ジャミトフがパプテマス・シロッコに暗殺された後も日和見に走る様な真似もせず、彼自身最後まで前線に立ち続けていた。


ティターンズの組織拡大の為ならば、憎悪の対象であるジオンと手を組む(正確には利用する)柔軟さも持ち合わせており、バスクの存在自体が無ければティターンズが強大な組織になりはしなかっただろう。

実際、シロッコと同様にオールドタイプを見下す傾向の強いハマーン・カーンには過小評価されながらも、因縁のあるブレックス・フォーラ准将やクワトロ・バジーナブライト・ノアの3人には、いずれもバスクの存在が大きな脅威になると見なされていた。


来歴

宇宙世紀0083年のデラーズ紛争の最中にコーウェン派からジャミトフ派へ鞍替えし、紛争終盤に於いてはソーラー・システムⅡを使用し、デラーズ・フリートのコロニー落とし迎撃の任に当たった。

しかし、この行動はアナベル・ガトーの妨害によって失敗に終わり、私怨によって第二次攻撃を加えるも、それは友軍が射線上に展開されている状況での凶行であった。


その後ジャミトフが地球連邦軍の派閥争いに於いて、勝利を収めた実績から彼の凶行は表沙汰にならずに、ティターンズの指揮官へ就任。

組織規模の拡大の為に奔走し、宇宙世紀0085年7月、サイド1の30バンチコロニーにおいて反連邦のデモが起こると連邦政府の要請に応じ、デモを鎮圧。その際コロニー内に毒ガスを注入し1,500万人もの住民を虐殺した。

この事件は後に「30バンチ事件」と呼ばれるが、報道管制により虐殺の事実は隠蔽され、以後ティターンズは連邦政府を恫喝する形で支配下に置くようになる。

この一件は結果的にブレックスの反発を招き、秘密裏に反連邦組織「エゥーゴ」を結成に繋がった。


そして宇宙世紀0087年3月にて、ついにグリプス戦役が勃発。

ジャマイカン・ダニンガンなど多くの士官を従え、ティターンズの総司令官として指揮を執る。

ガンダムMk-Ⅱを強奪したカミーユ・ビダンに対して彼の両親を人質にして恫喝、中立を表明し非協力的なサイド2に対してグリプス2のコロニーレーザーを照射、毒ガス攻撃を仕掛ける等の残虐非道な作戦を次々と展開。



しかし、ジャミトフの死後の宇宙世紀0088年2月、内紛をおこしたシロッコの配下であるレコア・ロンドが駆るパラス・アテネ(劇場版ではヤザン・ゲーブル率いるハンブラビ隊)の攻撃を受け、乗艦ドゴス・ギアと共に爆死した。


ティターンズの悪行の代表的存在及び、外部からの評価

30バンチ事件をはじめ、作中で知られるティターンズの悪行はその殆どがバスクとジャマイカンの主導であり、後々ティターンズの崩壊を招いている。

カミーユ・ビダンら主要人物からは、ジャミトフ以上にバスクがティターンズの悪行を象徴する人物と認識されていた。


ハマーン・カーンからは個人的な因縁があるシャア、シロッコやカミーユなどのニュータイプや、その素養があるジェリドの方が警戒の対象となり、ハマーン本人は無能呼ばわりする等、全く眼中になかった。


バスクの蛮行はジャミトフからも警戒され、同じくティターンズ大佐であるオットー・ペデルセンらからの反感も強かった。

また、ジャミトフはバスクに対する牽制目的で、並外れた能力を持つスペースノイドのシロッコを起用している。


ゲームでの扱い

上記の視野狭窄かつ残虐な性格からスパロボGジェネレーションではテンプレ的な小物系悪役にされやすい。


が、彼の場合は味方になるルートがあるゲームですら、他の選択肢を排除して彼を仲間にするプレイヤーは少ない点が一線を科す。


例えばアクシズの脅威でのレビルが主人公の地球連邦本編だと、心象的な理由やベストエンドへは過度な殺戮が厳禁なゲームシステムから、ティターンズよりもエゥーゴとの共闘ルートの方が選ばれやすい傾向にある(ちなみに、シロッコはゲームの進め方次第で加入する黒服バージョンで エゥーゴキャラとの共闘が可能。カミーユやアムロとの絡みが気になるところである)。


ならば「ジャミトフのティターンズなら重宝されるんじゃ?」となるが、こちらでもシロッコの存在が足かせとなり、シロッコの提案通りにバスクを粛清するか、それともシロッコやヤザンなどの複数の貴重な人材が抜けるリスクを冒してまで、バスク1人を重宝するか?と、どう見ても不釣り合いな選択肢が出てしまう。LAWよりでジャミトフが大規模な荒廃を目指す展望を、シロッコの提言で踏み止まり綺麗に導くエンディングを目指すにはシロッコは必須だし、一度シロッコの提案を飲んでしまえば、逆に核を使いまくり圧政ルートに舵とりしてもシロッコたちは離れない。そのためバスクを残すプレイはある種の縛りプレイの領域。

エゥーゴのブレックスやアクシズのハマーンにも、ベストエンディングの為ご機嫌を取らなきゃいけないキャラクターはいるが、クワトロの場合は戦争の結果で犠牲になったりお情けで戦場から離してもらえたりでクワトロが敵意有りで嵌めたわけじゃないし、グレミーに至っては虐殺回避ルートならば人的被害はほぼナッシング。わざわざ選択肢で『いらない子』の烙印を押されて消されるのはバスク位のものである。

無論、ジャミトフを排除した状態からスタートするシロッコが総司令官のティターンズでは、冒頭でシロッコに粛清されるので出番はない。


ちなみに原作ではバスクの腰巾着だったジャマイカン・ダニンガンは、この選択肢で粛清されずに済むので、ティターンズベストエンディングでもちゃっかり生き残っている。ヒデェ。


スパロボシリーズでのバスクは原作と違い、ジャミトフの忠実な部下として彼の指示をちゃんと聞いてる場面が多い。

但し、「単なる脳筋な悪役」みたいなイメージで描かれることも多く、『X-Ω』ではあの盟主王ですら、「あそこまで考えなしだとは!」と焦り出すほどであった。


関連項目

機動戦士Ζガンダム

ティターンズ

ジャミトフ・ハイマン パプテマス・シロッコ


哀しき悪役:放送当時に発売された絵本版でも「わるものバスクたいさ」と表現されているほどの悪役だが、アニメ本編の経歴を見ればわかる通り、拷問されたことが原因で悪堕ちしたため。


類似ガンダムキャラ

ドズル・ザビ:中の人繋がり。

人間性が対比して語られる扱いが多いが、ドズルも人類の総人口の半分を死滅させた側の中心人物であり、それが兄ギレンの命令なのは間違いないが、知らぬ存ぜぬでは済まされない立場であり、コロニー落としなど現場で直接指揮したのは彼である。

そういう意味では虐殺した被害者の数は、こちらが遥かに上回っている。


アーサー・グッドマンウィリアム・サザーランド:同じくガンダムシリーズの腐敗した敵組織におけるナンバー2、或いは組織のトップと個人的な繋がりがある人間。

同時に作中における敵組織の悪行を象徴する人物。


ツバロフ・ビルモンロード・ジブリールパトリック・ザラフリット・アスノ敵対する存在を滅ぼす以外を考えていない点ではある意味同じ。

特に後者は実の息子からも一時は決別されるほど(後に考えを改め和解)。

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