解説
パプテマス・シロッコがジュピトリス艦内で独自に設計・完成させたハンドメイドMS、「PMXシリーズ」の1機。
黄緑を基調としたカラーリングを有し、脚部の中心に入るラインや動力パイプなどに配された黄色が特に目を引く。
本機は全身に多彩な火器を搭載した対艦用モビルスーツとして設計されており、グレネード・ランチャーを併設する二連装ビーム・ガンや背部バインダーに装備された対艦ミサイル、小型ミサイルを搭載したシールド、両肩の拡散ビーム砲、シールド内にラックを持つビームサーベル2振りを装備する。
しかし、その一方でその重装備から全備重量が80tを超えるため、機動性は同時期の標準機以下にとどまっている。
一説にはジ・O、ボリノーク・サマーンとの3機による運用を予定していたとも言われ、機動力の不足は他の機体との連携で補い、本機は遠距離攻撃用の支援機としての運用を想定していたとされる。
機能的には第2世代モビルスーツの範疇に含まれるが、火力に特化したその設計思想は、後の第4世代モビルスーツに通ずる面を持ち合わせており、ジ・Oのコンセプトと共に開発者であるシロッコの先見性をうかがい知る事が出来る。
主なパイロットはエゥーゴから転身しシロッコの下へ降ったレコア・ロンドが務めたが、実戦ではその火力が活かされる事はなく、エマ・シーンの乗るガンダムMk-Ⅱとの戦闘で機体は大破、レコアも命を落としている。
立体物
ガンプラでは放送当時に発売開始となった旧1/144キット、およびHGUCが存在する。
HGUC版は連装ビームガン、ビームサーベル、対艦ミサイルが付属するが、旧キットにはそれらがない。
ゲーム関連
ゲーム「エゥーゴVSティターンズ」ではサブ射撃をシールド内小型ミサイル、拡散ビーム砲、大型ミサイルの3通りから選択する方式になっていた。コストは300で、同じジュピトリスのメッサーラより高い(メッサーラは275)。
「機動戦士ガンダムバトルオペレーション2」では550コストの支援機。多数の武装で途切れる事無く射撃を行う機体だが、最大の特徴はやはり対艦ミサイル。フルヒットなら汎用機を一撃で半壊させる程の威力があるが、飛び方に癖があり弾速も遅い為扱いは難しい。
関連イラスト
関連動画
関連項目
SD機動戦士ガンダム2⇐ガンダムMk-II編の最終ボスとして登場。