ジュピトリス
じゅぴとりす
地球連邦の木星船団公社の旗艦である資源採掘艦。木星にて採取されるヘリウム3を地球圏へ運搬する。
全長2000mと言う巨大な船体には数ヶ月に及ぶ地球圏~木星間の航行のため居住区には重力ブロックを有し、中央部には工場ブロックが存在する。
巨大なヘリウム3運搬用タンクが船外に20基設置されており、5基の核パルス推進エンジンによって航行する。また、航行中にジオン残党軍や宇宙海賊に襲われる可能性もあったので、おまけ程度で武装も備えており、内部工場ではモビルスーツの開発・製造も可能である。
資源採取が目的だが宇宙世紀0087年にグリプス戦役が始まった際に地球圏に帰還しており、艦長であったパプテマス・シロッコの一存で戦闘に参戦、だがシロッコがティターンズに参加した際には原則としてジュピトリスはティターンズに編入されなかった。これは、シロッコが自己生産能力を持つ移動基地とも言える本艦をティターンズに取り上げられることを嫌ったことや、彼がティターンズを地球連邦軍とは認めていなかったことが影響しているようだ。
巨大であるため小回りがきかず、武装もおまけ程度しか備えていないため、本来ならば戦場の後方に配置されるべき艦であるが、最終決戦で投入され、最後はカミーユの乗るZガンダムの突撃によるジ・O破壊に巻き込まれる形で艦体が爆発していき、遂には撃沈した模様。劇場版及びガンダム無双シリーズではジ・Oの爆発に巻き込まれて木端微塵に吹き飛んだ。
余談になるが、ジュピトリスは地球〜木星間を定期的に往復していたことや当時の木星の状況から見て、地球へヘリウム3を運搬すると同時に木星への物資の運搬の役割も担っていたのではないか、と推測できる。
このため、本艦は木星圏にとっての命綱であった可能性も高く、それをシロッコが借りパクした挙句、撃沈させてしまったことで木星圏サイドに地球連邦への不信感と怒りを招いてしまったのでは、という考察もある。
ジュピトリスII
『機動戦士ガンダムZZ』最終回に登場。
第1次ネオ・ジオン抗争終戦後に完成した。地球圏を離れる事になったジュドー・アーシタとルー・ルカを乗せて木星へ旅立った。その際にZZガンダムを搭載した。
『GUNDAM_EVOLVE』にも登場しており、ネオ・ジオン残党の小競り合いに巻き込まれるもジュドーの駆るZZの活躍で無事に収束した。
サウザンス・ジュピター
『機動戦士ガンダムF91』に登場予定だった超大型宇宙輸送艦。ジュピトリスの発展型らしい。
クロスボーン・バンガードに下ったらしい。一隻でクロスボーン・バンガードが2年間戦えるだけのヘリウムを積んでいたと言う。
劇中では未登場だったがゲーム『第2次スーパーロボット大戦α』では木星帝国所属艦として登場している。
ジュピトリス9
『機動戦士クロスボーン・ガンダム』に登場する木星帝国の母艦であるサウザンス・ジュピター級惑星間航行艦。衛星イオの本拠地が陥落した直後に本物のクラックス・ドゥガチが乗り込み地球侵攻の本隊を率いて地球圏へ向かう。
コロニーに匹敵するレベルの巨大さで乗員として帝国の軍人だけでなく一般市民も多数乗っている。また内部にはジュピトリス同様にMSやMAの製造プラントや犯罪者処刑の為のコロシアムまで存在している。
だがこの艦の恐ろしい所は地球全土を焼き払うのに十分な量の核ミサイルの大量内蔵であり、ドゥガチはこの大量の核ミサイルによる徹底攻撃で地球全滅を目論んだ。だが外見からは分からないが第8、第9ブロック間が構造上の問題で脆くなっており、木星戦役終盤で核ミサイル発射直前に降参した死の旋風隊からの告白でそれを知ったクロスボーンガンダムX1及びX3に死角をつかれた上に弱点に小型の核弾頭を撃ち込まれ大破した。
その後、連邦軍の調査で内部にあったいくつかのMSやパーツが接収された。