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グレイ・ストーク

ぐれいすとーく

長谷川裕一の漫画『機動戦士クロスボーン・ガンダム』シリーズ及び『機動戦士Vガンダム外伝』の登場人物。
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概要編集

漫画『機動戦士Vガンダム外伝 プロジェクト・エクソダス』で初登場した謎の老人。

地球~木星間を往復し木星のヘリウムガスと地球の物資を運搬する木星船団公社のリーダーであり、自らを「木星じいさん」と称する。晩年はスペースコロニーを改造して冬眠船を建造し、太陽系から4.2光年離れた恒星プロキシマ・ケンタウリに向けて旅立つ植民計画を立ち上げていた。


老人でありながら優れた戦闘センスとニュータイプ能力を持っており、老朽レストアMS「ガンプ」で最新鋭のMSであるゾロアットを撃墜するなど、要所で凄まじい技量を見せつけている。


時系列的には『Vガンダム』以前となる『機動戦士クロスボーン・ガンダム』シリーズにも中年から壮年の姿で登場。ヘリウム船団のリーダーという要職にありながら宇宙海賊クロスボーン・バンガードの残党と接触し、木星帝国の陰謀を阻止すべく暗躍していた。


その経歴には謎が多い。そもそも「グレイ・ストーク」の名は小説『ターザン』の主人公の本名(グレイ・ストーク卿ジョン・クレイトン2世)であり、偽名ではないかとウッソ・エヴィンから推測されている。

小型MS全盛の時代にあって、わざわざ旧世代の大型MSと思われるガンプを修理に修理を重ねて使い続けている理由も不明である(ストーク本人はガンプを「60年付き合った兄弟」と評している)。老いて尚も達者な操縦技術から、相当の戦歴をくぐり抜けてきたパイロットとは思われるものの、軍歴の類も明かされていない。


またアムロ・レイについて「俺にとってもあの人は憧れだった」と評する(ただし「本物のアムロに会ったことはない」とも)。年齢についても不明だが、ウモン・サモン一年戦争に16歳の新兵として従軍した経験すらある老パイロットである)から「若造」と怒鳴られており、彼よりは年下のようである。


なお、晩年の活躍が描かれてから壮年時代、中年時代の姿が明かされるという形で登場しており、もっとも古い作品である『機動戦士Vガンダム外伝』の時系列が宇宙世紀153年。現状では最新作に当たる『機動戦士クロスボーン・ガンダム LOVE&PIECE』が宇宙世紀103年と、どんどん若返っているように見える。


経歴編集

彼が宇宙世紀の歴史上初めて姿を現したのは、宇宙世紀103年を舞台とした『機動戦士クロスボーン・ガンダム LOVE&PIECE』第一話。宇宙空間で感じた「声」の発生源に急行したところ、地球連邦の強化人間養成施設を襲って「生徒」候補を探していたディミアン・カラスと遭遇。子供たちを守るために突発的な戦闘を行った。最終的には誘拐、見殺しにされかけていた子供たちの救出には成功したものの、カラスは余力を残して撤退したので「勝ちを譲られた」形となった。この時点で木星船団公社の一部が「帝国」を名乗りだしたことを把握しており、いずれ彼らとの戦いが始まることを予感していた。


次に姿を現したのは『機動戦士クロスボーン・ガンダム外伝(スカルハート)』中の1エピソード「最終兵士」。時系列的には木星帝国の地球侵攻作戦失敗の後から、神の雷計画以前の、宇宙世紀0133年~0136年のどこかの話である。

本作ではトビア・アロナクス達の経営する運送業・廃棄物回収処理業者「ブラックロー運送」に客として登場。既にブラックロー運送の正体が、コロニー間の面倒事を請け負う宇宙海賊である実態を見抜いており、アムロ・レイの戦闘データをインプットしたバイオ脳をオートパイロットとして搭載した木星帝国軍の新型試作モビルスーツ(後に名称は「アマクサ」と判明)の破壊工作を依頼した。

老境にありながらボロボロの「ガンプ」で、木星帝国残党軍の一般兵MS程度なら蹴散らす腕前を保持していたものの、クロスボーンガンダムと同等の性能に加え、優れたニュータイプ能力を持つバイオ脳搭載アマクサには苦戦を強いられていた。


その数年後にあたる神の雷計画(『鋼鉄の7人』)時には、ヘリウム船団の目を盗んで再軍備を進めていた木星帝国に出し抜かれた事態を憤る1コマのみ登場した。


時系列的に最後となる『機動戦士Vガンダム外伝』では、地球圏で長年続く戦乱に嫌気が差し、太陽系外に移民することで愚かな戦乱から逃れたいという厭世的な思想を抱いていた。

冬眠船の発進が迫った宇宙世紀153年の4月末、ザンスカール帝国ジョングに撃墜され漂流していたウッソ・エヴィンと出会い、冬眠船を護るために彼と共闘。自らも稼働限界寸前の「ガンプ」を駆ってゾロアット部隊やジョングと交戦し、ガンプの自壊と引き換えにウッソを勝利に導く。戦闘後は予定通り冬眠船を発進させて旅立っていった。船は無事プロキシマ・ケンタウリに辿り着いたことが明言されているが、その時点でストーク自身が存命していたかは不明。


推測編集

まず、以下の事項はファン間で漫画中の描写や、それ以外の媒体の状況証拠をつなぎ合わせて囁かれているものであり、作者の長谷川裕一氏をはじめ公式言及はないのを留意されたい。

その上で、「ストークの正体は老年期のジュドー・アーシタではないか?」とする説がある。以下はその傍証の数々。


  • 機動戦士ガンダムZZ』のラストにおいて、ジュドーは木星圏を目指して旅立っていく。その後のジュドーについてはいくつかの漫画作品で言及されているが、おおむね木星船団公社の一員としてヘリウム交易に従事している』点は共通しており、ストークの職業と一致する。
  • 壮年~老人時代の容姿ではジュドー本人と言い切れない部分があったのだが、『Love&Piece』では推定年齢30代前半のグレイ・ストークが登場。その容姿は加齢したジュドーにしか見えず、仲間に「ルー」「ミネルバ」という人物がいることまで明かされた。増々ジュドー疑惑が強まるばかりである。
  • 愛機「ガンプ」は各所がレストアにより、継ぎ接ぎだらけではあるものの、ベース機はジュドーの愛機であるZZガンダム(またはそのパーツをかき集めて再現した機体)と思われる。同機の主兵装ダブル・ビーム・ライフルも所持している。頭部はふだん外装により隠されているが、その下には額にハイメガキャノン(経年劣化により著しく出力が低下している)を装備したガンダムタイプの頭部がある。

ガンプ

  • GUNDAMEVOLVE/10』を見る限りでも木星船団に入ったジュドーは改修したZZを使用し続けているのでガンプがZZのなれの果てである事は間違いないようだ。先述の「ミネルバ」に関しても、本作に登場した「要人M」との関連性が疑われる。
  • ストークに初めて音声が付与されたPS2用ゲームソフト『SDガンダム GGENERATION SPIRITS』であるが、ジュドーと同じ矢尾一樹氏が演じている上、ノーマルスーツの配色がジュドーが着用していたものと一致している。
  • カードゲーム「ガンダムウォー」のストークのカードには『このカードは「ジュドー・アーシタ」が場にいる場合、場に出せない』但し書きがある。これは同一人物(改名や元服前後で名前が違う場合も含む)を複数出せないルールが設けられているカードゲーム(及びソシャゲ等々)の記述と一緒である。
  • ゲーム等の媒体で登場した際には、ZZや宇宙世紀関連キャラの掛け合いでジュドーである事を匂わせるような発言が度々見られる。

関連項目編集

木星船団公社 機動戦士クロスボーン・ガンダム

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