概要
バックパックに搭載されたジェネレーターから生み出されるエネルギーを専用回路を経由してメガコンデンサーに蓄積し、オーバーロード寸前まで縮退したメガ粒子を開放する。
額部分に搭載されている事もあって頭部の旋回に伴い射角の調整を行う事が可能となっている為、近距離戦では高い命中精度を発揮する。
最大出力は50MWであり、新型メガコンデンサーによってコロニーレーザーの20%にも達する出力となる。この破格の高出力を発揮する同武装は、MSが最終装甲内に搭載する武装としては最大級の破壊力を有しており、第一次ネオ・ジオン抗争当時のモビルスーツの恐竜的進化を象徴する武装の代名詞として語られる事が多い。
ロールアウト時点においては調整が不完全であり、初使用時にはコンデンサーやジェネレーターへの過負荷が発生し、一時的に機体機能が大幅に低下、回復に一定時間を要する事態を生じている。その後、頻繁なアップデートによってトラブルは解消されていった。しかし、その高出力故に機体システムへの負荷は大きく、本機のメンテナンス及びバックアップ体制が万全とはいい難い状況で運用されていた背景もあり、第一次ネオ・ジオン抗争での使用は四射のみと少ない。
フルアーマーZZでは腹部にも追加装備された。増設ジェネレータからエネルギー供給されるため機体のパワーダウンは起きないが、砲身が保たないため1発しか撃てない。
ハイメガキャノン・フルパワー
「わかるぞ……!ZZがみんなの力を…!みんなの力がガンダムにっ!」
キュベレイとの最終決戦において、プル、ララァ、フォウ、カツ、サラなどの戦いで散っていった人々の魂の力を借りたジュドーの感応波がバイオセンサーを介して機体に反映され、定格以上の出力を引き出して放たれたハイメガキャノン。
その出力の凄まじさは、使用後に頭部と砲口が融解するほどであったが、ZZガンダムは発射後も問題なく戦闘を継続しており、発射に伴うトラブルはこの時期には解消されていたと考えられる。
キュベレイはサイコミュでバリアを張った為、致命傷こそ免れたもののモウサの壁に叩き付けられて相応のダメージを負い、パイロットのハマーンも大きく精神力を消耗した。
なお、劇中ではキュベレイのファンネルを避けるために分離し、AパーツとBパーツを引き寄せて再合体した後に放っていたため、ゲームでも一旦分離して再合体してから放つ演出になっている事がある。
その他装備機
- ΖプラスA2型(頭部)
- 量産型ΖΖガンダム(頭部、自壊を防ぐため2発のリミッター付き)
- ガンダムデルタカイ(シールド部オプション、出力を落として連射性能を上げている)
- フェンリス・ヴォルフ(胸部、ゲーマルクと同型のハイパー・メガ粒子砲にバレルを接続したもの)
- ジャムル・フィン(胴体部)
- ビグ・ザムール(胴体部2連装、ジャムル・フィンの胴体を内蔵)
- ナラティブガンダムA装備(股間部)
- TR計画関連機…基本的にユニット化されたオプションとして開発されており、TR系汎用強化パーツのものは資料によってはサイコガンダム腹部と同系列の拡散メガ粒子砲としているものもある。
- ガンダムTR-1[ハイゼンスレイ](胸部、背部ブーストポッド)
- ギャプランTR-5[アドバンスド・フライルー](背部直上)
- ガンダムTR-S[ラブスカトル](胴体部2連装、唯一の固定装備機)
- フルドド・フレア(胴体左舷)
- バーベイン・ラーⅡ(両肩部)
- ガンダムTR-6[ウーンドウォート](アドバンスド・キハールⅡ形態頭部など)
- フルドドⅡ(胴体ブーストポッド)
なお、FAZZにも外観上は同様の装備があるように見えるが、これらは全てバランス検証用のダミーであり、発砲はできない。これは当該機が『アーマー装着形態における可動域、及び重量バランスデータ取得用』に少数生産されたモビルスーツであり、実戦機能は重要視されていなかった事にある。